当ブログでもこれまでもご紹介しましておりますように、JR九州バスでは博多バスターミナル~直方駅間を「直方線」と称しまして一般路線バスが運行されておりますが、現在は全区間運行で所要時間が約1時間50分~2時間ほどかけまして運行されているのが現状でもありまして、JR九州の鉄道路線「福北ゆたか線」と比べますと倍前後の時間をかけまして運行されております。
この「直方線」とは、博多バスターミナル(博多駅)~福丸~宮田~直方駅間などを表しておりまして、国鉄バス時代より重要な路線として位置付けておりまして、かつては後述のように優等系統も存在していたほどでもありましたが、現在は各停便での運行となっておりまして、そう言う事からそれだけの所要時間が生じるに至っておりますし、区間利用が多くなっております。
また、博多バスターミナル発着の便では時より遅れも生じる事もありますので、実際に宮田バス停など大きなバス停では、直方行きのバスにおきまして、「博多から来ますので遅れる事がございます」と言った優しい言葉も書かれてあるのが特徴でもあります。
そんな動きがあるこの路線の現在の運行車両ですが、かつてはトップドア車も運行されておりましたこの路線ではありましたが、現在は画像のような中乗りのノンステップバスも運行されておりまして、平成28年には上の画像1の最新型のいすゞエルガ(531-16624・QDG-LV290Q1)もこの路線に使用されておりますし、前モデルのいすゞエルガや、画像2にあります中型車両の最新式いすゞエルガミオ(331-18628・2KG-LR290J3)もこの路線におきまして使用されております。
尚、昨年1月に宮若市の福丸バス停近くにあります福岡中部支店で無人化、いわゆる現地出退勤扱いとなっている事から、全車博多支店所属に変わっておりまして、「直方線」から筑豊ナンバーが姿を消しております。「直方線」におきましては、福岡中部支店の前身に、現在直方駅前にあります病院の所に旧直方支店がありましたが、再開発に伴いましてその旧直方支店から移転したものでありました。
(無人化告知)~その下の画像はアップ画像
ただ、福岡中部支店が無人化されましても、併設されておりました整備工場は、福丸整備工場として現在も残されておりまして、博多支店の車両が整備を行う姿も見られております。
さて、現在博多バスターミナル~直方駅間におきまして約1時間おきで運行されておりますが、先述のように各停留所に停車する事もありまして、所要時間もかかっております。しかし、先述のようにかつては特急・急行・快速、さらには高速バスも運行されておりました。ここからは、昔の時刻表を参考にしまして皆様にはご紹介してまいります。
画像は、JR九州直営時代の平成元年の直方線時刻表(福岡側(博多駅~山の神)の区間便除きます)であります。この当時は特急で1時間25分、急行で1時間32分~1時間37分、そして直方~久山間で運行されておりました快速バスで1時間32分で運行されておりまして、見ていて優等バス自体が多かった事も伺えるのではないかと思います。
画像の太字が、特急・急行・快速を表しておりますが、時刻表の所要時間でそれらがわかるようになっております。実際に、直方駅8時発の便が特急便を表しておりまして、この便では他の便では脇田温泉に入るのに対しまして、県道21号沿いにあります脇田温泉口にこの特急便では停車するようになっておりました。尚、本数は2往復存在していたようでもあります。
さらに、以下の画像にもありますように高速バスも当時JR九州・西鉄バス運行で運行されておりました。これらは、宮田町(現・宮田)・福丸を経由しまして運行されておりまして、若宮インターより福岡インター間を高速道路利用となっておりまして、この区間の難所でもあります「犬鳴峠」を迂回したような形でもありました。
ちなみに、この高速便の所要時間は約1時間15分ほどで運行されておりまして、特急便が約1時間25分でありましたので、約10分しか短縮できなかった事がわかります。尚、料金が犬鳴経由で当時970円、高速バスが1050円と、高速バスの方が割高であったのもわかるのではないかと思います。
尚、現在の福岡~直方間には、画像の西鉄バス筑豊の高速路線バスが運行されております。こちらは八幡インター経由でありますが、そう言った宮田・福丸経由の高速バスがあったと言う違いが見られていたのも時刻からもわかってていいのではなかったでしょうか。
それにしても、時刻から見ましてもにぎやかであった事がお分かりいただけるのではないかと思います。当時、まだ電化されておりませんでした博多~直方間が快速列車が約1時間10分、普通列車が約1時間20分~約1時間40分かかっておりましたので、それからしますと当時バスと対等になっていた事もお分かりいただけるのではないかと思います。