その昔、と言っても1986年ですから今からもう37年も前になりますか。
国鉄末期に製造され、JR貨物に引き継がれたクム80000です。
簡単に言えばトラックから貨車に積み替えるのが面倒なんでトラックごと貨車に載せて運んじゃえって感じですかね。
JR化後にコキ100系の高速貨物列車に何両か連結されて走っていたのを何度か見たことがありました。
TOMIXからはコキ100系の相棒?として模型化されていました。
品番:2742 JR貨車クム80000形(4tトラック2台付)
TOMIXとしても古い製品で、まだ紙箱の時代でした。
トミックスがトミーの1事業部(ホビー事業部)の時代です。
後にトミーテックとなるのですが。
裏面はパーツ取り付けの説明が記されています。
ハンドルと渡り板は添付パーツの取付が必要です。
車番やトラックのデカールが付属していました。
それらを貼った状態です。
この頃発売の貨車は水貼りのデカールでした。(ソ80もそうでした)
貼った当時は透明で綺麗だったのですが、さすがに20年以上も経つと経年劣化でデカールが変色してしまっています。
色のある部分はいいのですが、一枚もので貼るので透明部分がこのように黄色くなってしまいます。
(貼りっぱなしで保護しないとこうなります的な)
4tトラックは1両あたり2台積載できます。
トラックも質素な感じでキャブにも色が入っていないので、ここは色差ししてあげたら良かったかな。
ブレーキハンドルや渡り板は取り付け済みです。
日本フレートライナー(FL)の私有貨車です。
常備駅は東京貨物ターミナル駅です。
トラックはピギーパック用で屋根は鉄道の車両限界に合わせて丸屋根になっています。
模型的には車体を被せてあるだけで特に小細工はありません。
台車は同じく車運車だったク5000からの流用のTR63Fでした。
最高時速は100km/hですから今の高速貨物列車の110km運用には適さないですね。
車体はフラットでトラックが走行できるようになっています。
積載時は連結状態で車両を渡っていけるように渡り板が付いています。
走行時は渡り板は起こした状態です。
車体中央の黒い部分は抜けているはずですが、板のウェイトが床下に付いているので。
(当時のTOMIXのコキ100系や50000系と同じ)
白いラインはガイドラインですかね。
車輪止めもあります。
裏から見るとこんな感じで、板ウェイトが固定されています。
トラックが載る以外はコキと同じ構造ですね。
ピギーパック輸送は拡大し、20両全てクム80000という列車も登場したそうですが、バブル崩壊のあおりを受けて2000年にピギーパック輸送は廃止になりましたとさ。
貨物運賃にトラック本体の重量分の運賃も含まれたことで割高になったことが原因だったようですね。
(WikiPediaより)
トラックの運転手不足と言われている昨今、またピギーパック輸送が復活するのか、あるいはこのままコンテナで行くのか。
積み替える手間が無い分有利だとは思いますが、主流はやはりコンテナでしょうね。
いずれにしても我が家では興味本位で1両しか買わなかったのであまり登場機会もなくお蔵入りとなっていましたが・・・
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