嵯峨野トロッコ列車の休日 | よしひろ よしちゃん 鉄道写真館

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今回は京都にある旧山陰本線を活用した観光路線の嵯峨野観光鉄道(嵯峨野トロッコ列車)の車両を中心にご紹介します。


以前に嵯峨野トロッコ列車の楽しみ方をご紹介しているので併せてご覧下さい。


★嵯峨野号
DE10 1104  機関車
SK100 SK200 SK300 客車

京都方面にDE10ディーゼル機関車が連結され客車は5両編成です。



★SK100形客車
客車は平安ロマンをモチーフにしています。


★SK301 客車 ザ・リッチ
機関車の次位に連結する5号車は「ザ・リッチ」で側板や床まで素通しの車両です。


★SK300 1客車 ザ・リッチ 車内
車内は窓ガラスがなく開放的で他の号車よりも嵯峨野の自然を楽しめます。

他の普通の車両(1〜4号車)と同じ料金で利用可能ですが悪天候時は濡れる場合があるので注意です。

なお1度だけ普通車⇔ザ・リッチの乗車変更手続きができるそう。



★SK200 1客車 普通車


★ SK200 1客車  普通車の車内
1〜4号車は窓ガラスがある普通車です。

ちなみにザ・リッチも普通車も木の座席で座り心地がそこまでよくありません。居酒屋の椅子って感じ。

またトロッコ列車は貨車(トキ25000形)を改造した車両なので乗り心地もあまりよくないです。

ザ・リッチと聞くとグリーン車的なものを想像しがちですけどね笑

観光列車なので、それで十分だと思います。


★SK200 1 客車の運転台 
トロッコ亀岡〜トロッコ嵯峨間を走行する際は機関車が前ですが、トロッコ嵯峨〜トロッコ亀岡間を運行するときは、機関車が後ろになりSK200 1が前になるので運転台があります。この運転台で後ろの機関車をコントロールすることができるそうです。

そして最後に動力源のDE10ディーゼル機関車を見ていきます。


★DE10 1104
客車もそうですが親会社のJR西日本から譲受し塗装などを変更して活躍しています。


★DE10 1104 区分札
区分札には「嵯峨」と書かれていて嵯峨野観光鉄道所属の機関車であることがわかります。

今回のテーマは「嵯峨野トロッコ列車の休日」です。

ほとんどの鉄道会社には車両基地があって、日々メンテナンスや修理が行われていますが、嵯峨野観光鉄道に車両基地はないんですよね。

それでは営業運転時以外は嵯峨野トロッコ列車はどこに置かれているのか?


★トロッコ嵯峨駅に停車する嵯峨野号
トロッコ嵯峨駅(JR嵯峨嵐山駅隣接)に停められています。

ご存知の方も多いでしょう。
鉄道車両には大きく4つの検査があります。

①仕業検査:数日の周期で行われ必要不可欠な装置である充電装置やブレーキ試験など車両の運用から外す簡単に行う検査です。

②交番検査:3ヶ月に1回以上行われ機器のカバーなどを外す中規模の検査で、こちらはだいたい1日かがりの点検だそう。

③重要部検査:4年に1回以上に行われ車体と台車を切り離す大掛かりな検査で1〜3週間程度の点検だそう。

④全般検査: 8年に1回以上に行われ車両の全般を細部まで検査する一番大きな検査で1ヶ月程度の点検だそう。


★トロッコ嵯峨駅 軽油スタンド
ここトロッコ嵯峨駅では給油作業や仕業検査(①)のみが実際されています。

それでは②以上の点検はどうするのか?
答えは親会社、JR西日本の車両基地に回送されます。

また他の鉄道会社では故障や検査時、代わりに使用する予備車両が用意されていることが多いですが、嵯峨野トロッコに予備車はあるのか?見ていきましょう。




★梅小路運転区に回送される嵯峨野号
写真を見てお気付きの方も多いでしょうか。
営業運転ではディーゼル機関車(DE10)は京都駅寄りの1つしか連結していませんが、回送時には両方に機関車が連結しています。


この橙色の機関車はJR西日本梅小路運転区に所属するDE10 1118です。

梅小路運転区の入換・工事臨時列車(工臨)のほか嵯峨野トロッコを回送する補機としても活躍しています。

嵯峨野トロッコ列車は運行日を見ると水曜日が運休日であることが多いと思います。

先程ご紹介した②の検査以上を実施する際は火曜日の深夜にトロッコ嵯峨駅と隣接するJR嵯峨嵐山駅から京都駅を経由して梅小路運転区まで運ばれてきます。



★梅小路運転区で検査を受けるDE10 1104
DE10機関車は梅小路運転区で交番検査(②)を受けているので運が良ければ、京都鉄道博物館に入館すると検査シーンが見れるかも!

しかし京都鉄道博物館も通常は水曜日は休館日なので見れる日は意外と少ないですしトロッコ列車も毎週やってくるわけではないので、見れたらかなりラッキーです。


★扇形車庫で並ぶC56と嵯峨野DE10
扇形車庫で保存されている蒸気機関車と並んでいることもあります。違和感満載ですよね!

梅小路運転区は主に蒸気機関車を整備する所なのでDE10の重要部検査以上(③④)などは他の場所で実施されています。

重要部検査(③)と全般検査(④)はJR西日本の後藤総合車両所で施工されることが多く遠方の鳥取まで回送されます。


また検査とは別に摩耗する車輪を整えるために、JR貨物の吹田機関区に回送されることもあります。





★吹田機関区で車輪削正をする嵯峨野DE10
貨物機と並ぶ嵯峨野DE10はかなりレアです。

黒と桃のカラーをした珍しい嵯峨野DE10は普段、嵯峨野観光線だけを行き来しているだけなので検査回送されるとたくさんの鉄道ファンで賑わいますね〜

機関車の整備には時間が、かかることからか嵯峨野トロッコ仕様の塗装をした予備車があります。

★DE10 1156
こちらは嵯峨野観光鉄道所属ではなくJR西日本梅小路運転区所属となっていて普段は先程ご紹介した同じく梅小路所属のDE10 1118と共に梅小路運転区の入換・工事臨時列車(工臨)・嵯峨野トロッコを回送する補機として活躍するのはもちろん。



★嵯峨野トロッコとして活躍するDE10 1156
嵯峨野トロッコ列車の牽引機としても稀に活躍しているんです。



★京都鉄道博物館の収蔵品を牽引するDE10


★クモル145を牽引するDE10 1156


★オヤ31を牽引するDE10 1156
1156号機の主な仕事は梅小路運転区の入換ですから、ほぼ毎日梅小路にいるんですが。


★梅小路蒸気機関車庫に留置するDE10
この特徴的な塗装が蒸気機関車の隣にいると違和感満載ですよね!


★蒸気機関車と並ぶDE10 1156
博物館内なので嵯峨野トロッコの機関車を展示しているんだ!と思われる方もいますが、展示品ではなく1台の鉄道車両なんですよね。

ただ毎度見ていると面白い点がいくつかあります。


★DE10 1156
通常は嵯峨野ヘッドマークを外し車体横には車両番号が付いています。


★DE10 1156
これが嵯峨野トロッコ運用時には横の車両番号を外してヘッドマークを付けて運行します。


★DE10 1156
営業運転では見れない前にヘッドマークがあるのに横にはなく車両番号がついている姿を見れることもあります。



★DE10 1104
逆に1156が代走し1104が梅小路で休憩しているとヘッドマークを外した珍しい姿を見れることも。

続いてSK100形客車です。
客車には予備車がありません。

交番検査(②)はJR西日本の吹田総合車両所京都支所(向日町)で重要部検査(③)と全般検査(④)はJR西日本の吹田総合車両所で施工されることが多いです。

客車の交番検査(②)は運休日の水曜日を中心に

★吹田総合車両所へ回送するトロッコ列車
大きな検査(③.④)は冬季運休中(12月末〜2月末)に実際されています。

こちらも東海道本線をトロッコ列車が爆走する姿が見れるので沿線は鉄道ファンで賑わいますね〜

といった感じでメンテナンスが行われていました!

JR西日本の工場や車両を借りたり、ときにはJR貨物の施設でメンテナンスを受けたり。

どういった、やりくりが行われているのか気になりますが、公式には公開されてませんね〜


★梅小路運転区に集結する嵯峨野号
これだけ見ると2編成あるように見えますが、入換を行っている様子です。


★梅小路運転区に集結する嵯峨野号
こんなプラレール発売して欲しいなあ笑













★嵯峨野トロッコ列車 ギャラリー
普段自然の中を走るトロッコ列車を撮影するのは楽しいですが、検査回送を撮影するのも楽しいですよー!

★トロッコ亀岡駅にて

冬季運休中には山陰本線(嵯峨野線)の景色からJR西日本の保線車両が見えることも。


それでは3つ少しお役立ち情報です。

①普通車とザ・リッチどっちがいいのか。
ザ・リッチはDE10機関車の次位に連結してるので、いいエンジン音が聴けてオススメ!

ですが人気で混んでるんですよね。
閑散期なら普通車がオススメ!
何故なら座席移動の許可が普通車のみ出ることがあります。

その時に応じて考えてみてくださいね!

②トロッコチケットの事前購入
嵯峨野トロッコのチケットは他のJR列車と同様1ヶ月前から販売されますが、一部のみどりの窓口(券売機プラス)でのみの取り扱いです。

※一部旅行会社では取り扱われています。

※嵯峨野観光鉄道の窓口は当日のみの販売です。


★みどりの券売機で発行したチケット
このほかJR西日本のインターネット予約(e5489)なら簡単に買えてJR西日本の主な駅にある、みどりの窓口またはみどりの券売機で受け取れます。

ただしe5489は座席を選べません。座席を選びたい場合は上記窓口で依頼する必要があります。

e5489のチケット受け取りも何点か注意する必要があります。


★嵯峨野観光線トロッコ嵯峨駅
1つ目は嵯峨野観光鉄道の窓口では受け取れません。


★JR嵯峨嵐山駅 改札口
2つ目は嵯峨嵐山駅には、みどりの窓口がありません。みどりの券売機プラスはありますが前客がオペレーター接続待ちをしていると時間までに受け取れない可能性があり注意が必要です。

旧みどりの窓口に案内所があるのに切符販売はない。なんでこんなことになったんやろ。よくわかりませんね〜



★嵯峨嵐山駅・馬堀駅で発券した切符
トロッコ亀岡駅最寄りの馬堀駅には、みどりの窓口が設置されています。

ますます嵯峨嵐山駅に窓口がない理由がわからんです笑


③トロッコチケットの当日購入
先程も記載しました。e5489でも当日直前まで販売されているほか嵯峨野観光鉄道の各駅でも当日分のみ販売されています。


★嵯峨野観光鉄道で発行したチケット
これまた面白いのが乗車券は常備券で指定券は白いマルス券となかなか珍しいです。


★白マルス
発行元は「嵯峨野観光嵯峨F」
販売はされてませんが、これで全国のJR切符も発行できるんですかね〜

切符マニアの方なら欲しい方も多いでしょう。

事前購入は確実に乗れるので便利ですが閑散期に嵯峨野観光鉄道の窓口で当日券を買うのもオススメですね。




★ジオラマ京都JAPAN
それでは最後に以前紹介できなかったトロッコ嵯峨駅構内にある「ジオラマ京都JAPAN」をご紹介してお別れです!

ご覧いただきありがとうございました。
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