続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

玉造温泉駅無人化

 山陰線・玉造温泉駅が3月末で無人化されました。玉造温泉は駅から少し離れたところに温泉街があります。奈良時代に開湯された歴史ある温泉で「出雲国風土記」にその記述があります。美肌の湯としても有名で、出雲大社と絡めて若い女性の観光客も多い印象です。

玉造温泉駅 2018/9/9

 以前は業務委託駅でしたが、受託していた子会社のJR西日本米子メンテックが会社再編に伴って駅業務の受託を取りやめたので、2021年7月から再直営化されていました。玉造温泉駅をはじめ再直営化された駅の半分くらいはその後無人化されています。

玉造温泉駅窓口と簡易券売機 2023/3/20

 玉造温泉駅は観光客の利用が多く、特急列車の半分ぐらいと観光列車「あめつち」が停車します。私が訪ねたのは休日ということもあり、乗り降りする客はソコソコいました。しかし、みどりの窓口ではなくPOS窓口だったので指定席の取り扱いはなくe5489等のネット予約の受け取りもできませんでした。前々からPOS端末ではなくマルス端末を設置すべきなんじゃないかなと思っていました。

営業体制変更の掲示 2023/3/20

 掲示には「係員対応時間の変更」という表現はあるものの無人化と書いてありませんでした。そこで係員に確認したところ「3月末で無人化される」とのことでした。無人化後も週数回係員が巡回するそうです。

玉造温泉駅の簡易券売機 2023/3/20

 きっぷは簡易券売機のみでの発売になりました。ICOCAのチャージには対応していますが、きっぷは100Km以内までしか発売できないので、「やくも」の終着駅の岡山はおろか新見まですら買えない心許ない体制になっています。券売機で買えないきっぷを買う場合は松江駅や宍道駅といった有人駅に行くよう案内されていますが、列車の本数が少なくてそれもなかなか不便ですし、運賃の払い戻しするかどうかの案内はありません。

玉造温泉駅のPOS券

 玉造温泉駅は無人化前も1~2回訪れたことがありました。温泉の玄関口で特急がソコソコの本数停車するので、初めて訪れた時にはてっきりみどりの窓口があるとばかり思っていましたが、POS窓口しかなくて驚いた記憶があります。そのPOS窓口すらなくなってついに無人化されてしまいました。

 人手不足が理由なら百歩譲って無人化は仕方ないにしても、特急停車駅で長距離の観光客も多い駅なので最低限「みどりの券売機プラス」は設置すべきだったと思います。同じ旧米子支社管内では伯備線・生山駅のように無人駅に「みどりの券売機プラス」を設置した先例はあるのでなおさらそう感じます。