1973年10月、関西本線の湊町(現、JR難波)-奈良間が電化されました。

電化完成にあたって普通用として101系が、快速用として113系がそれぞれ用意されたわけですが、その際、他線区では見られないカラーに塗られて話題を呼びました。

 

101系は山手線と同じうぐいす色ですが、これは沿線の若草山に因んだものとされています。でもうぐいす色そのままだと「沿線の木々と同化してしまう」という理由で、先頭車両の前面に黄色の警戒帯を巻きました。これが「関西独自」と言われる所以ですが、だったら最初から木々に同化しない色を選択すべきだったのでは? と今も思います。「若草山」に拘ったからそうなったんでしょうね。

そして113系ですが、前年に登場した「新快速色」の色違いバージョンで、腹巻きの色を国内屈指の名神(みょうじん)である春日大社の柱の色に因んで朱色にしました。故に「春日塗り」とも言われます。これもまた、関西以外では見られない独自のカラーとして、在京のヲタからは羨望視されます。

当初は関西本線、大阪環状線だけで見られましたが、後に奈良線、和歌山線、桜井線でも見られるようになり、運用の幅が拡がりました。

 

私はいわゆる「新快速色」、後に「阪和色」とも言われる灰色+青腹巻きは辛うじて見たことがあるんですが、灰色+朱腹巻きの「春日塗り」は残念ながら見たことがありません。


あれからちょうど半世紀が経とうとしていますが、それを記念して「春日塗り」を復刻しませんかねぇ~?

 

(画像はイメージです)

 

まだJR西日本には首の皮一枚、113系が残存していますが、昨今、吹田総合車両所京都支所配置車は同所の117系とともに "卒業" することが決まったとか決まんないとか囁かれていますので、これを利用しない手は無いような気がします。

113系が無理であれば、意表を突いて・・・

 

(画像はイメージです)

 

221系を「春日塗り」にするっていう荒業もありかもしれませんね。

ラッピングになるのでしょうけど、221系の「春日塗り」、案外似合うかも。

「やくも」用の381系もそうですが、JR西日本は復刻塗装に関してそんな消極的ではなかったと思うので、JR西日本の英断を期待したいですね。