4.ウポポイ入場の検討と断念-計画決定
テレビのCMで知ったのだけれども、
アイヌ民族の文化などを紹介した施設「ウポポイ」が誕生した。
これは1984年に開館した「アイヌ民族博物館」を2020年に一度閉館し、
“民族共生象徴空間”としてアイヌ民族博物館を中心に、
国立民族共生公園、慰霊施設などを備えたナショナルセンターに生まれ変わった。
その愛称が「ウポポイ」で、アイヌ語で「(大勢で)歌うこと」を意である。
最寄り駅はJR白老駅で、ウポポイまで約500m、約10分の距離とである。
JR白老駅は室蘭本線の駅で、特急「北斗」も一部は停車する。
そこでこれを取材出来ないかと考えてみた。
最初の予定では9月18日日曜日に札幌での取材を終えたあと、
16:51札幌発の特急「北斗20号」で3時間48分掛けて函館に行くことにしていた。
特急「北斗20号」を白老で下車すると17:56で、
次の特急「北斗22号」は19:48白老発で函館には22:31に到着する。
この列車は特急「北斗」の最終列車である。
白老での乗り換え時間は1時間52分である。
「ウポポイ 民族共生象徴空間」の公式ホームページによると、
令和4年8月30日から同年10月31日の開館時間は、
平日は9:00a.m.から6:00p.m.まで、土日祝は9:00a.m.から8:00p.m.までである。
確かにこれなら十分に訪問も可能だが、
白老到着が17:56で夕方になってしまい、自然光での駅舎取材には厳しい。
それに函館到着も22:31と夜遅くなってしまう。
そこで札幌の出発を1本早い特急に変更してみる。
1本早い特急「北斗18号」は札幌15:34発で白老到着は16:35で、
そのあとの特急「北斗20号」は17:56で、滞在時間は1時間21分である。
「ウポポイ 民族共生象徴空間」の公式ホームページによると、
「JR白老駅(北口)から徒歩でご来園いただく場合は、
ウポポイまで約500m(約10分)です。」とあり、
滞在時間は1時間は確保出来る。
これなら函館到着も20:39とそれほど遅くならない。
しかし駅取材なども考えると滞在時間はもっと短くなるし、
出来ればこの町で夕食も取りたい。
いろいろと考えた上、結局ウポポイへの訪問は断念した。
しかしここでの駅取材は魅力があるし、
それに札幌から函館まで一気に行くよりは、
途中で下車した方が精神的にも楽である。
そこで結局ウポポイへの訪問は断念したが、
白老駅での下車はそのまま決行することにした。