新幹線開通前に独りで特急〝ひばり〟に乗り親より先に帰省した経験はあった。新幹線は乗るとあまり楽しくなかったので、開通後に残っていた急行〝まつしま〟で行かせて欲しいとお願いしたことがある。よく承知してくれたと感心する、そんな時の写真。
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1984年小山駅。秋田からの寝台急行〝おが〟。この列車は奥羽本線から来たから、雪が付いていても当然だと自分に言い聞かせた。
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1984年西那須野駅。青森からの〝八甲田〟。自分が乗る〝まつしま〟の行く先から来た列車が白く凍てついていたから、少し不安になった。八甲田はまだ12系で走っていた。この日は福島から白石の間で雪が舞っただけで、仙台まで雪景色になることは無かった。
この頃は寝台特急の他に、定期で〝八甲田〟〝つがる〟臨時で〝十和田〟〝おが〟〝天の川〟がまだ残っていたと思う。高速バス、夜行バスなんか無く、まだまだ鉄道移動が多くの人に当たり前で、新幹線が直通していない地域では夜行移動のメリットが大きかったのだろう。