
休止中だった東京・上野動物園のモノレールについて、正式に廃止届が出されたことが報じられていた。幼少期からの思い出がたくさんあるモノレールの廃止は大変残念だ。
一方、JR大船駅と江の島を結ぶ湘南モノレールは、2021年に全線開通50周年を迎えた。観光や通勤通学の足として大活躍中のユニークな乗り物についてまとめた書籍が本書だ。
出版は5月だったが即完売してしまい、ネットでは高値で取引されていたのだが、この度重版になったようで、普通に買うことが出来た。
帯に書かれた「唯一無二の乗車体験」が、湘南モノレールの魅力を言い表していることは、一度でも乗った経験のある方ならお分かりになるだろう。
個人的な思い出話は以前に書いたことがあるが、強烈な加速感や左右に振られるカーブ通過は、まさにジェットコースター気分。そして何よりも車窓が素晴らしい。起伏に富んだ地形に建設されたため、高い所を走るモノレールからはさまざまな眺めが楽しめる。
さて、実際に本書を手にしてビックリ。何と350ページという大ボリュームで、しかも大半は文章だから読み応えは十分だ。元々は社内向けの周年誌だったようで、一般には知られていない事項についても関係者に取材されている。
個人的には、かつて同じ大船駅の山側から出ていた、悲運のドリームランド・モノレールについても触れられているのも好ポイント。幼少期に一度だけ乗った記憶がある。
話は変わるが、銚子電鉄に導入される車両について、社長から追加情報が出された。「北の方から」というヒントが訂正され、「中古の中古ではない」という新たなキーワードが。これでほぼ決まりだろう。