高安検修センターで更新工事を受け、外観・内装共に大きく変化した1620系VG23に驚いている私ですが同編成はトイレが無いため片道100kmを越える長距離列車には原則として充当されず、伊勢エリアへの直通は今まで通り2610系が主力になっています。同系は運用の都合で区間準急や普通電車にも充当され、高安発着の近距離列車への充当も日常的ですがトイレは長距離列車以外でも利用可能なことが多く、宝の持ち腐れになっていないのが幸いです。


(2021.9.29 俊徳道〜長瀬間にて撮影)

 高安ローカルに充当される2610系X12ほか6両編成です。クーラーキセが単独型の初期車は現在も6編成全てがひし形パンタを搭載しており、昭和の近鉄電車らしさが良く出ているって感じられますが車内は2度の更新で昭和時代とは大きく変わっており、X11を除いて化粧板や床材が5800系やシリーズ21と同等のものになっているので体質改善されたと感じられます。


(2021.9.29 俊徳道〜長瀬間にて撮影)

 上り(大阪)方には1編成だけの存在であるシリーズ21の9020系EW51が連結されていました。この編成のMc車(モ9051)は当初下枠交差形パンタを搭載していましたが現在はシングルアームパンタに交換され、アームの向きは奈良・京都・橿原線所属の同系車に合わせているものの車両の向きが下り(伊勢)方であるため前面には幌が無く、中間に入ることも多いためその前面を見る機会が少ないのが残念なところです。