旧名鉄美濃駅

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どうもNです!

今回は、書こうと思って放置したままだった旧名鉄美濃駅について話していこうと思います。



↑全景
左からモ870形(どさんこ電車)876号の前面カットボディモ600形601号モ510形(丸窓電車)512号モ590形593号の4両が集められています。
岐阜駅前とは違い、集結保存ですね。

この内、両サイドの緑の電車(876号,593号)旧名鉄美濃駅保存会会員により購入・設置された車両で、真ん中の2両(601号、,512号)美濃市が購入・設置した車両のようです。


では、車両を見ていきます。

512号601号です。
スカーレットと白のツートンカラー,白帯がよく似合ってますね!

どちらも鉄道線,路面電車区間の直通対応車両なので、折りたたみ式乗降ステップが設置されています。

では最初に512号の車内から
↑運転台
メーターは圧力計のみで、速度計は付いていません。
スピードは、運転士の勘が頼りですね。

※運転士時刻表は、僕が持ち込んだ物で常備されていません。

↑車内
シンプルな車内ですね。
荷棚は有るものの、座席は全て撤去されてすっからかんでした。
どうやら、当初は店舗として使う計画があり、名鉄からの譲受時に取り払われたそうです。
(後述の601号も同様)

他地域にも保存車があるので見る事が出来るのは良いものの、少し残念ですね。


そして次は601号を見ていきます。
↑運転台上部

↑運転台
マスコンや速度計は、中央部の貫通扉に貼り付けられる感じで設置されていました。
なかなか面白いです。

↑車両内部
こちらも荷棚,つり革は有るものの、座席は撤去されていました。

なお、この電車は、1500V区間600V区間直通する複電圧車なので、屋根上に抵抗器が設置されているのが特徴です。
上の写真の矢印のところです。
冷房に見えますが、実際はこの抵抗器のため取り付けられなかったため、代わりに扇風機が付けられています。

では、次に保存会が購入した2両を見ていきます。
モ593号です。

この590形は、591号,592号の2両は冷房化されており、現在も高知県の「とさでん交通」へ譲渡されていて現役の車両なのですが、この593号だけは非冷房で改造なども少ないため、引退前に緑色の復刻塗装が行われた後に主電動機と台車のみ「土佐電気鉄道」(現在のとさでん交通)に譲渡され、車体のみ美濃駅で展示となっているのですが、
上の写真のように豊橋鉄道3100形(旧名古屋市電1400形)の台車を代わりに履かせられて展示されています。

なお、先述した「とさでん交通」からこの593号のオリジナルの台車を買い戻す計画もあるそうです!


↑運転台
シンプルな運転台ですね。

※車内の写真は撮り忘れましたが、この車両だけは座席がしっかり残っていました!


そして最後、
モ870形「どさんこ電車」876号です!

この車両は、その特異なスタイルから見てわかる通り、名鉄出身の車両ではなく札幌市電のA830形連接車です!

昭和51年に名鉄へ編入し、塗装は名鉄スカーレットレッド1色に塗り替えられ、側面窓の開閉化改造をはじめ、冷房化改造パンタグラフ交換前面の行先表示器交換複電圧化改造ライト,電光表示板の追加など多くの改造が行われ、前面以外は原形を留めないレベルのイメージチェンジとなったそうです。

そして現在は、保存会により札幌市電時代の塗装が復刻されています。
名鉄での改造箇所はそのままに塗装だけ戻されているのもなかなか面白いところです!



そしてこの日、昼食に
すぐ近くのお店で「とんちゃん焼き」を食べました。
美濃名物のようで、とても美味しく、また食べたいと思える味でした!


そして帰り際に見たのですが、
「私鉄沿線」という曲の歌碑があったり、

美濃駅の貨物ホームも残っていました。
このホームの上は、旧名鉄美濃駅専用の駐車場とトイレがあり、公共交通機関じゃなくて自家用車でも来れるようになっていました!


このように当時の駅をまるごと保存・活用している施設という事もあり、感激した点が多かったです!
また遊びに行きたいと思いました!!


それでは、今回は以上となります。
最後まで読んでくれて、ありがとうございましたm(_ _;)m

また次回お楽しみに!!