本日、JR東海が特急「しなの」に使用している383系電車の取替を見据え、新型特急車両「385系」量産先行車の新製を決定したと発表しました。
特急「しなの」の概要
(現在特急「しなの」で使用されている383系電車)
まずは特急「しなの」について少し解説をします。
「しなの」は名古屋駅-長野駅を結ぶ特急列車で1日13往復運転されています。帰省ラッシュ期間には臨時列車として名古屋駅-白馬駅(大糸線)を結ぶ列車も設定されます。また、2016年までは大阪駅発着の列車も設定されていました。
「しなの」が走行する中央本線はカーブが多いことから、曲線通過時もあまり速度を落とさずに走行できる「振り子式車両」が約半世紀使用されてきました。
(1975年~1996年は381系、1996年~現在は383系)
新型車両 385系の特徴
385系は、先代の383系同様いわゆる「振り子式車両」となりますが、385系では次世代振子制御技術を用いて乗り心地を向上させるようです。
また、車体長を中央線で使用している315系電車と同じ20メートルとし、両数も8両編成とすることでホームドアの設置をより低コストで実施出来るようにするとの事です。
385系の外観
(JR東海 プレスリリースより引用)
まだ灯具類は描かれていませんが、383系のデザインを踏襲した外観となっていることがわかります。
側面は「ひだ」のHC85系に似ていますね。
前面展望も引き続き楽しめそうです。
385系のデビューは?
385系量産先行車は2026年度に落成予定でその後走行試験を行い、次世代振子制御技術の確認を行うとの事です。量産車はこの走行試験が終わった後、2029年度頃に投入予定との事ですので、385系に乗車出来るのはまだまだ先になりそうです。
最後に一言
JR東海さんでは315系の投入も進み、383系の置き換え時期もある程度迫っていましたので、個人的にはさほど驚きはありませんでしたが、こういう発表があるとワクワクしますね。
383系の引退まではまだまだ時間がありそうですが、中部地方や信州方面に行く時は記録しておかないとなぁと思います。
最後までご高覧頂き有難う御座いました。