近鉄特急の中では50000系「しまかぜ」と並んでハイグレードな車両だと思っている80000系「ひのとり」ですが名阪甲特急をメインに活躍する車両ながら間合いで阪奈特急にも充当され、広い運用範囲を持っています。臨時列車では名伊乙特急など伊勢志摩方面への入線実績もあり、既に賢島への入線も実現していますが特殊な例では50000系の車両不具合による代走があり、この時は「しまかぜ」のスジを使用する関係上近鉄四日市に停車し津を通過しましたが赤いハイグレードな特急が普段は停車する津を通過する光景は名阪ノンストップの再来と思え、無理なのはわかっていますが一度80000系を使用した「鶴橋〜近鉄名古屋間ノンストップ」を見てみたいです。


(2023.5.13 富吉〜近鉄蟹江間にて撮影)

 80000系は長年に渡り名阪甲を中心に活躍してきた21000系の乙特急転用のため同系と同数の72両が近畿車輌で造られましたが6両編成8本と8両編成3本という形になり、8両編成は中間の4号車と5号車に半室運転台を持つ車両が組み込まれています。6両編成の方は綺麗な固定編成を組んでいますが50000系とは異なり中間車は全て平屋の車両で統一されており、高い所からの景色を見たい時はよりグレードの高いプレミアムシートを選ぶ必要があります。


(2023.5.13 富吉〜近鉄蟹江間にて撮影)

 撮影した列車は大阪難波11:00発の名阪甲011レで、この日はHV03が充当されましたが80000系の6両編成は制御装置のメーカーの違いから0番台と10番台の2種類があり、0番台は三菱、10番台は日立のものをそれぞれ搭載しています。車内設備は変わらないのでどちらが来ても問題無く楽しむことが出来ますが0番台ばかり当たると「たまには10番台来ないかなぁ」って思うこともあり、番台が気になってしまう自分がいます。