鋸山ロープウェー 硬券乗車券~1 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

現在は索道や鋼索鉄道でも自動券売機や窓口端末が導入されて常備券は少なくなり、窓口で常備券を発売していても写真が印刷された記念券スタイルの券が多い中で、「鋸山ロープウェー」は現在でも乗車券を常備の硬券で発売しています。

 

昨日のエントリで「鋸山ロープウェー」は2023年3月1日に旅客運賃・料金を改訂したと申しましたが、消費税5%の時代から500円で据え置かれていた片道運賃が650円に改訂され、改訂後は暫くの間は片道乗車券も運賃変更印が押印された券が継続発売されるものと予想されましたので、改訂前に一通り購入いたしました。

 

「鋸山ロープウェー」の硬券は以前は「山口証券印刷」の調製と見受けられる券でしたが、現在は「関東交通印刷」調製と見受けられる券に変わりつつあり、地紋は原則として親会社の「けいせいでんてつ地紋」で、券によっては発売枚数が非常に多いため、現在では見かける事が少なくなった循環番号が裏面に印刷されておりますので、こちらも合わせてご紹介いたします。

 

 

◆「鋸山山麓→鋸山山頂」片道乗車券 大人用

 

 

「けいせいでんてつ」青地紋券となります。

 

 

 

 

 

 

循環番号は「○85」で単純には85万枚も発行されている事になりますが、先に申しましたように、500円の片道運賃は消費税5%の時代から20年以上も据え置かれておりましたので、100万枚を越えて循環番号が一巡しているかも知れません。

 

 

 

 

 

◆「鋸山山麓→鋸山山頂」片道乗車券 小児用

 

 

「けいせいでんてつ」青地紋券ですが、大人券より地紋の色が淡色に見えます。

 

 

 

 

 

 

 

この券の循環番号は「○12」と印刷されたものを「13」に書き換えたように見えます。

 

 

 

 

 

◆「鋸山山麓→鋸山山頂」片道乗車券【1割引】大人用

 

JR東日本の「大人の休日倶楽部」などの割引発売用の券です。

 

 

「けいせいでんてつ」橙地紋券で、印刷された運賃は1割引となっておりますが、券面には割引の記載は見られません。

 

 

 

 

 

 

この券の循環番号は「○02」と十の位に「0」が記載され、数字のフォントがゴシック体ではありません。

 

 

 

 

 

◆「鋸山山麓→鋸山山頂」片道乗車券【1割引】小児用

 

「大人の休日倶楽部」の割引は「会員を含む同行者5名」となっており、同行者が小児の場合は小児運賃を1割引して10円未満の端数を切り上げて230円となりました。

 

 

運賃が印刷されておらず、記入式となっています。

 

 

 

 

 

 

この券の循環番号も「○01」と十の位に「0」が記載され、数字のフォントがゴシック体ではありません。

 

 

 

 

 

◆「鋸山山麓→鋸山山頂」片道乗車券【特殊割引】大人用

 

身障者等に適用される特殊割引用の券です。

 

 

【1割引】の券と同じく「けいせいでんてつ」橙地紋券ですが、特殊割引を表わす「○特」の記号が赤色で印刷されています。

 

 

 

 

 

 

この券の循環番号は「○1」と十の位に「0」の記載が無く、数字のフォントがゴシック体となっています。

 

 

 

 

 

◆「鋸山山麓→鋸山山頂」片道乗車券【特殊割引】小児用

 

 

「けいせいでんてつ」地紋では無く、「JPR/てつどう」橙地紋券となっています。

 

特殊割引を表わす「○特」と「小」が赤色で印刷され、この券は「小」の赤文字が角張っておりますので、「山口証券印刷」で調製された券と見受けられます。

 

 

 

 

 

 

この券も循環番号は「○1」と十の位に「0」の記載が無く、数字のフォントがゴシック体となっています。