…そして、いつか必ず旅の終わりは来る
いよいよ、長かった185系の旅もラストスパートへ。
水上を過ぎて、往路のようなファンサービス的なチャイム鳴動もなくなり、まったりな車内。
自分も、爆弾おにぎりと格闘した後はさすがに疲労の度合いが深くなってきていた。
速過ぎず、ゆっくり過ぎず、絶妙な塩梅で上越線を南下していく。
高崎17:21着。
往路のような活発な動きは影を潜めてくる。
1分停車で、飲み物を追加補給してすぐに発車。
我々の世代からすれば、ぐんま車両センターよりも「高崎運転所」のほうが馴染みが深い。
機関車の数も減り、電車のラインナップもすっかり様変わりしてしまった。
側を通過するたびに、寂しさがどんどん増していく今日この頃である。
…そして最後、3個目の爆弾おにぎりの格闘を終える。
爆弾おにぎりの名誉のために書けば、鯖、すじこ、豚の角煮のどれも期待通りの味であった。
特にすじこと豚の角煮なんて、自分の好きな具材だから良くないわけがない。
お米だって、さすが米どころ新潟ゆえ当然に美味い。
大満足に食べ切って、約2年待ちに待った甲斐があるものだ!
また越後湯沢に寄った時には、リピート決定になるであろう。
…次は量はそこそこで。せいぜい2個で(反省の色無し)
…ただ、いよいよ疲労度はピークに。
MT54の唸りも相俟って、時折ウトウト夢心地になる。
このうたた寝もまた、旅の醍醐味ではある。
最後の停車駅・熊谷(17:51着52発)も、座ったまま過ごした。
次は終点大宮、30分余りをのんびりと、そして名残を惜しむように過ごし…
…久しぶりのカラーの電車が見えてきたら…
18:24。
約8時間ぶりに、大宮に帰還!
やはり大宮に着くと、雰囲気がガラッと変わる。
これまで乗ってきた人たちと、185系だけが目的な撮り鉄と。
降車を終えて扉は早々に閉じられたが、その熱気は鎮まるところを知らなかった。
だが、東大宮センターへの回送まで20分の余裕があった。
その時間の余裕と、この翌日にも運転があるという余裕感が、まだ沸騰させずに済んでいた。
終始時間を共にした友達も、名残のカメラを向ける。
まあ彼は、今月もある臨時特急に乗るらしいけどねw
夕方にこうして撮るのは、意外にも初めてのことであったが…
構内の警戒のボルテージは上がっていたが、水際のところで済んでいたからまぁ良かったか。
小田急ロマンスカーVSEもそうだが、臨時運転はこれまでの反動で少し落ち着くのかな。
…そして、18:44。
夕闇に吸い込まれるように、185系は東大宮センターに回送されていった。
さて、次の遭遇機会はいつになるだろうか?
VSE同様、いよいよラストシーズンとなっていきそうであるが…
とりあえず秋までは多客臨時列車の設定もあり、今後の動向を注視していきたい。