4両と身軽になったひだ3号は、定刻より30分ほど遅れて高山駅を発車。終点の富山駅を目指し、さらに北へと進んでいきます。

 

こちらは飛騨市の中心飛騨古川駅

 

 

大ヒットした映画『君の名は』の聖地としても知られるこの駅には、今年3月に一度訪問済みです。ただその時はほぼほぼとんぼ帰り状態で、白壁土蔵街に代表される観光地には一切足を踏み入れることはありませんでした。お隣の高山市と共に、歴史的にも価値のある街並みが保存されているこの地域、一度しっかりと観光してみたいなと改めて思いました。

 

列車は岐阜富山の県境を越え猪谷駅へ。

 

 

長かったJR東海管内もここまで。ここからはJR西日本の管轄となります。

 

猪谷駅旧婦負郡細入村の代表駅で、境界駅に相応しく特急も全列車が停車する運行上の主要駅にもなっています。2006年(平成18年)までは第三セクターの神岡鉄道が、ここと岐阜県飛騨市にある奥飛騨温泉口駅とを結んでいました。この路線に限らず、一度も乗ることのないまま廃線になってしまうのは、何とも残念で悔しい限りですが、生活にも若干の余裕が出てきた今となっては、こうした路線を1つでもなくしていくような旅のスタイルへと、今後は少し変えていきたいと思っています。

 

ちなみにここはすでに富山市内。背景からもわかる通り、まだまだ山深い場所ではありますが、平成の大合併により、周辺町村と共に富山市に組み込まれました。完全に余談ですが、富山県は全国的に見ても平成の大合併がかなり積極的に行われた県でもあり、結果富山市は県全体の面積の29.24%を占めるほどの大きさになったとのこと。そしてこれは1つの市町村が県に占める割合としては、全国一のものとなっているようです。富山県の約3割が富山市って・・・ 冷静に考えてみるとちょっとスゴイな。滋賀県に占める琵琶湖の割合より全然高いじゃんw

 

そんな広い富山市内を走ることおよそ40分で、列車はようやく終点の富山駅へ。白川口駅手前での鹿との衝突による遅れは結局取り戻すことはなく、31分遅れでの到着となりました。山岳地帯に加え単線ということで、いくら特急といえど回復するのは不可能だったのでしょう。とにかく無事目的地に着けたことを、素直に感謝すべきなのかもしれません。

 

北陸新幹線開業を機に近代的になった構内に、新型車両が一段と映えてますね。

 

 

 

高山本線JR西日本の運営ですが、旧北陸本線は並行在来線として切り離され、第三セクター『あいの風とやま鉄道』として生まれ変わりました。毎度毎度にはなってしまうものの、こうしたキラキラネーム的な社名、どうにかならなかったのでしょうか。ちなみに北陸新幹線敦賀延伸により誕生するのも『ハピラインふくい』なる、なんともキラキラ感MAXの社名。まぁこれらは当事者がしっかりと話し合って決められた社名かと思います。おっさんの戯言は、気にしないでください・・・

 

改札を出ると、さっそく顔ハメパネルがお出迎え。

 

 

鉄道やバスといった公共交通が斜陽化する現代において、地方にあって充実した鉄道路線網を持つ富山県は、実は隠れた鉄道王国として知られています。これから2日間、それらを思いきり満喫するつもりです。

 

といっても腹が減ってはなんとやら・・・ まずは空腹をいやすべく、ここ北陸を地盤にチェーン展開するラーメン屋『8番らーめん』で、少し遅めの昼食にしようと思います。