阪急電車宝塚線の川西能勢口(兵庫県川西市)から、妙見口(大阪府豊能町)・日生中央(兵庫県猪名川町)を結ぶ能勢電鉄は、1912年(大正2年)に開業して今春で110年を迎えています。

 おかげさまで 能勢電鉄は2023年4月13日に開業110周年を迎えます|ニュースリリース│鉄道情報|のせでん【能勢電鉄】 (hankyu.co.jp)

 

同社ホームページには、開業110周年サイトもオープン!

 開業110周年記念|ファンページ|鉄道情報|のせでん【能勢電鉄】 (hankyu.co.jp)

このサイトによると、開業110周年記念号として1757編成にヘッドマークを掲出すると共に、車内吊り・ドア横広告枠を活用し、能勢電鉄110年の歴史を振り返る「能勢電鉄あゆみギャラリー」の展示を施して、11月23日まで運行しますと記載されています。

 

昨日(7/1)、久々にかつての仕事仲間5人で大阪・梅田に集まり、おしゃれなレストランでランチと美酒を楽しんできました。梅田に出る際に利用した能勢電車では、開業110周年記念号の1757編成に遭遇することが出来ました。

 

山下〜妙見口間の折返し運用に就く1757編成 (2023年7月1日)
折り返し時の遅延防止のため、後部運転台にも運転士さんが乗務しています。

 

日生中央発の川西能勢口行の7200編成が入線。110周年記念イベント開始の4月〜5月には、この編成にも記念ロゴのヘッドマークを前面貫通扉に掲出していた(6〜7月は5136編成に掲出)ようです。
 
1757編成の車内ギャラリーも見てみましょう。

ドア付近の110周年記念展示
 

車内吊り広告枠もすべて110年に渡る歴史展示で埋め尽されています。
 
扉脇の広告枠の一部をご覧下さい。

 

 

 

 

 
このように開業110周年記念で盛り上がる中、能勢電鉄が妙見山上で展開するバーベキューテラス等の「妙見の森関連事業」の営業を終了し、妙見山へのアプローチルートとして能勢電鉄が運行する「妙見の森ケーブルカー」と「妙見の森リフト」も、2024年6月23日の営業を以って廃止すると先日(6/23)発表がありました。シグナス森林鉄道は2022年に廃止済みです。
 
桜が満開の妙見の森ケーブル (2018年4月5日 黒川)
 
この背景には、妙見の森関連事業として1960 年に鋼索線・索道線の営業を開始し、その後、妙見山上 において様々な営業施策を施すも通年にわたる安定した集客にはつながらず、妙見の森関連事業の利用者は年々減少傾向が続くなか、コロナ禍の影響もあり、事業環境は一層厳しさを増している状況下で、ケーブルカーも今後大規模な更新投資が必要となる見込みであることから、営業継続は困難と判断され事業終了が決定された模様です。
 
また、鉄道線の車両についても復刻塗装を7月~9月で廃止すると公表されました。現在は、5100系2両編成の2本に復刻塗装が施されています。

50形復刻塗装の5124編成 (2017年5月4日 山下)

 

1500系復刻塗装(ティラミス)の5142編成 (2017年4月12日 ときわ台~妙見口)

 

5124編成は50形のクリーム色/青色の塗り分け、5142編成は1500系登場時のマルーン色をベースに窓周りをベージュ色の塗り分けですが、定期検査の効率化(塗装の手間削減)を図るため、他車両と同様にマルーン色一色に変更されます。
これに先立ち、能勢電鉄では7月15日に平野車庫で撮影会が開催されます。事前申込制(有料)で、詳細は下記でご確認下さい。
 
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