2023年6月30日に、European Rail Timetable(ヨーロッパ鉄道時刻表、以下ERTと略)のJuly 2023 Digital Editionがリリースされました。

 

その中のNEWSLINESページの掲載情報から、毎週配信されているFRIDAYFLYERと重複しない情報をまとめます。

 

【国際列車】

2023年9月2日まで有効なユーロスターのスケジュールが確定したため、Table 10を更新しました。 ロンドン - ブリュッセル間双方向の増便により、輸送力が増強されました。

 

 

【イギリス】

アイランド線は、ライド桟橋の重要なメンテナンス作業の完了に伴い、7月10日よりライド・ピアヘッド駅への運行が再開されます(Table 107)。

 

 

【フランス】

ル・クルーゾを経由するシャニー - ヌヴェール間の路線は、7月10日より一時運休となり、路線改良工事が行われます。 この間、全便がバスで運行されるため、Table  373 は変更後ダイヤに更新されています。 この最新版では、夏号から様々な調整が含まれていることにご注意ください。

 

 

【スイス】

モントルーとインターラーケンを結ぶゴールデンパス・エクスプレスの最新運行情報ですが、モントルー発9:35の便とインターラーケン発14:08の便は、現在両地点を直通する列車として運行されています。 取材終了時点で、Table 563およびTable 566に示したその他のサービスは、まだツヴァイジンメンでの乗り換えが必要でしたが、7月中には全便直通運転が再開される見込みです。

 

 

【イタリア】

今号では、イタリアのセクション全体をチェックし、更新しました。 現在、高速列車およびその他の長距離列車は2023年9月12日まで有効ですが、ローカル列車は通常なら同年12月のダイヤ改正まで有効です。マルペンサ空港(Malpensa Aeroporto T2)行きの便は現在再開されています(Table 606および607)。

 

 

【スペイン】

2023年7月1日より、マドリッド発ハエン行きの朝のメディア・ディスタンシア(MD)は、従来の週末は月〜金と異なるスケジュールで運行されていたが、今後は毎日同じスケジュールで運行されます。 昼過ぎの折り返し便の時刻も同様に統一されます(Table 661)。

 

 

【ドイツ】

先月お伝えしたように、シュトゥットガルト - シンゲン間は10月26日まで工事の影響を受け、一部の駅間で鉄道代替バスが運行されています。 現在、7月28日までの時刻を確認した2種類のTable 940を掲載しています。 更なる最新情報は次号以降に掲載される予定です。オイティンゲン・イム・ゲウとフロイデンシュタット間の連絡線も、7月1日から9月8日まで鉄道の運休されるため、Table  942を更新し、この期間中の時刻修正をしました。

 

 

【スロヴァキア】

多くのTableで時刻更新が行われていますが、特にTable 1180では、インターシティ列車の大半が時刻変更され(場合によっては最大1時間)、その多くがリプトフスキー・ミクラス駅への途中停車します。

 

 

【トルコ】

  • アンカラ - シヴァス間は、現在、1日3往復の高速列車が運行されています(Table 1570)。2023年6月16日より、エスキシェヒル発イズミル行のエーゲ・エクスプレス号は、エスキシェヒル発8:30(以前は13:50)、イズミル着19:14に時刻変更されました。対向列車(イズミル発)に変更はありません(Table 1571および1581)。
  • アンカラ発着の高速列車に接続する、マラティヤ - シヴァス間にローカル便が新設されます。 これにより、マラティヤとトルコの首都間の日中の移動が可能になります。 しかしながら、従来の夜行列車9月4日急行は、各方向週2日のみの運行に縮小された(Table 1575と1582)。
  • 復活したシヴァス発サムスン行の運行時刻が決定しました。 北行は月、木、土曜にシヴァス発8:40で、南行は火、金、日曜にサムスン発8:35、 所要時間は8時間強です(Table 1577)。

 

 

【アメリカ合衆国】

  • ウェストパームビーチからオーランド空港までのブライトラインの建設が終了し、2023年夏後半に運行開始予定です(Table 9380)。
  • 最近復活したニューヨーク発モントリオール行のアディロンダック号は、カナダ区間での厳しい速度制限のため、少なくとも一時的にニューヨーク州アルバニーまでの運行になります(Table 9210)。

 

 

【アルゼンチン】

アルゼンチンの国営企業・SOFSEが運行するブエノスアイレス - フスト・ダラクト間の便は、特定日に限ってパルミラ(メンドーサ)まで延長運転されています。

 

 

今回は以上です。

 

ERTのTable 番号と突合する形で景勝ルートを紹介している鉄道旅行者向けガイドブックです。全文英語ではありますが、表現は平易なので安心して使えます。かつての地球の歩き方のヨーロッパ鉄道の旅シリーズが乗り方中心の構成でしたが、こちらは沿線紹介が中心の構成なので、現地の観光ガイドとしても有効です。
 

 

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参考文献 European Rail Timetable July 2023(Digital Edition)