皆さん,こんばんは。本日は久しぶりに「東京~名古屋間の列車所要時間を調べてみた」シリーズをお届け致します。第6回目となる今回は1978年10月改正のダイヤを調べてみました。
1 普通列車乗り継ぎの場合
① 東京→静岡
列車番号:321M(普通列車 静岡行き)
東京 (発)05:19
小田原 (着)06:56 (発)06:56
熱海 (着)07:20 (発)07:20
沼津 (着)07:42 (発)07:44
静岡 (着)08:53
② 静岡→浜松
列車番号:433M(普通列車 浜松行き)
静岡 (発)08:55
浜松 (着)10:07
③ 浜松→名古屋
列車番号:1535M(普通列車 米原行き)
浜松 (発)10:09
豊橋 (着)10:48 (発)10:53
大府 (着)11:46 (発)11:46
名古屋 (着)12:13
総所要時間:6時間54分(※乗り換え・待ち合わせ時間を含む)
東京駅発下り普通列車の一番列車も,この時には静岡止まりに短縮され,静岡と浜松で都合2回の乗り換えを要しています。それでも1968(昭和43)年10月のダイヤと比較して約30分の時間短縮が図られています。
2 急行「東海」+普通・快速列車乗り継ぎの場合
① 東京→静岡
列車番号:301M(急行「東海1号」 静岡行き)
東京 (発)07:15
小田原 (着)08:34 (発)08:34
熱海 (着)08:54 (発)08:56
沼津 (着)09:15 (発)09:17
静岡 (着)10:03
② 静岡→浜松
列車番号:1839M(普通列車 浜松行き)
静岡 (発)10:25
浜松 (着)11:37
③ 浜松→名古屋
列車番号:3127M(快速 大垣行き〔※名古屋~大垣間普通列車〕)
浜松 (発)12:15
豊橋 (着)12:52 (発)12:53
大府 (着)13:35 (発)13:35
名古屋 (着)13:55
総所要時間:6時間40分(※乗り換え・待ち合わせ時間を含む)
急行「東海」も静岡止まりに短縮され,東海道線の東京駅から普通列車・急行列車で移動する旅客需要は短距離化しており,名古屋・新大阪方面へ向かう乗客の大半は新幹線利用へシフトしていることが読み取れます。
このダイヤでは静岡まで急行列車,静岡~浜松間を普通列車,浜松~名古屋間を快速列車で移動しています。静岡駅では22分,浜松駅では38分の乗り換え・待ち合わせ時間があります。駅のホーム上にある立ち食いそば屋さんで食事をしたり,売店でお弁当とお茶を買ってくることも容易であると考えます。
3 新幹線利用の場合
① 「ひかり21号」 博多行き
東京 (発)06:00
名古屋 (着)08:01
所要時間:2時間01分
② 「こだま201号」 新大阪行き
東京 (発)06:04
名古屋 (着)08:54
所要時間:2時間50分
東京~名古屋間を新幹線で行くと,朝6時台に東京を出発する「ひかり号」は2時間01分,「こだま号」も2時間50分で,当時でも名古屋までの出張であれば「ひかり号」を使えば「朝9時の会議に間に合う」ダイヤでした。
名古屋も新幹線利用で日帰り出張可能なエリアになっていることが,よくわかります。
とはいえ,YouTubeを見ていると名古屋出張でも1泊2日or2泊3日の滞在をして「仕事の合間に食べ歩き」というテーマで動画を挙げられる方がいらっしゃるのも事実です。