2023.06.24
6月中旬より、京成3100形の4次車にあたる3157編成がお目見えしている。4次車の特徴と営業運転開始までの動きをまとめておこう。

京成3100形 3157編成
2023.6.24/小室〜千葉ニュータウン中央
京成電鉄では、2023年度の新造車として3100形3157編成を導入した。同編成は奇数編成ながら総合車両製作所(J-TREC)製1)で、6月13日に同所を出場して宗吾車両基地まで回送。16日に試運転を実施した後、18日より営業運転に入っている。
4次車・3157編成について3次車からの大きな仕様変更はない模様だが、4次車最大の特徴として従来のIR無線の搭載されずにSR無線のみとなったことが挙げられる。京成線および直通各線の列車無線のデジタル化に伴いIR無線が必要なくなったことによるもので、これにより直通各社局の車両でお馴染みのIRアンテナが屋根上から消滅。先頭車屋根上の冷房装置とSRアンテナだけというなんだかスッキリとした状態は、今のところ3157編成だけの特徴になっている。
3157編成の導入により、3050形として最後の成田スカイアクセス線仕様だった3056編成は、京成本線転用のため16日にも同線での運用を終了。成田スカイアクセス線で運用される一般型の車両8両編成7本が3100形で揃う格好となった。これで、成田スカイアクセス線仕様の3100形(3150番台)の製造はいったん終了になるものとみられる。来年度以降、新造車両は京成本線に導入されるものと思われるが、編成車両数が変更できる3200形の導入が明らかになっている中で、はたして京成本線仕様の3100形の登場があるのかどうか気になるところだ。
運転開始までのスケジュール
6月13日:総合車両製作所(金沢八景)から宗吾車両基地(宗吾参道)に回送(2121Kレ)
6月16日:八千代台〜東成田間にて試運転(S51、S53運行)
6月18日:608Kレより営業運転開始
- 1)これまでの3100形は、奇数編成は日本車両製、偶数編成は総合車両製作所製であった。
スポンサーリンク
- 京成
- タグはありません
関連記事
京成3050形 成田スカイアクセス線での運用終了
京成3050形、京成本線への転用が完了。京成電鉄では6月中旬より今年度の新造車両となる3100形3157編成の運用を開始したところだが、これに伴い車両の動きが発生している。成田スカイアクセス線...
京成グループ 車両の動き(2022年度)
京成グループにおける2022年度の車両の動きをまとめてみよう。2022年度の京成電鉄は、車両の導入を行わず廃車のみが発生するという特異な年度になった。廃車となったのは、3400形3418編成...
京成3400形3418編成 営業運転終了
京成3400形に廃車が発生。3100形の導入などで2020年度より置き換えが進んでいる3400形だが、このほど3418編成が営業運転を終了した模様だ。現在、同編成は既に一部の機器類の取り外しが...
京成3700形 新3788編成が登場
京成3700形3788編成が新しくなって復活。3月2日、2022年11月17日に京成高砂駅構内で発生した脱線事故の当該となり長期の運用離脱を余儀なくされていた3700形3788編成が運用に復帰...
京成電鉄 2024年度までに新型車両3200形を導入へ
7月29日、京成電鉄は2022年度からの新たな長期経営計画「Dプラン」と2022年度から2024年度の3ヶ年に適用される中期経営計画「D1プラン」を発表した。この中で、新形式車両となる3200形...
最新記事
2025.04.26
京成電鉄バスグループ バス事業の大再編を実施
表現するならば、「激震」。4月1日、京成グループでは傘下のバス事業会社の再編を実施した。京成電鉄の完全子会社となる京成電鉄バスホールディングスを持株会社として新たに設立。その上でグループ15社...
- 京成バス
- タグはありません
2025.04.20
北総9800形 臨時特急「ほくそう春まつり号」運転(2025年)
今年も春がやってきた4月20日、臨時特急「ほくそう春まつり号」が運転された。同日に北総鉄道がイオンモール千葉ニュータウン提携駐車場で開催するイベント「ほくそう春まつり」に合わせて運転される恒例の...
2025.04.15
京成グループ 車両の動き(2024年度)
京成グループにおける2024年度の車両の動きをまとめてみよう。2024年度の車両の動きの目玉は、やはり3100形以来6年ぶりの新型車両となる3200形が登場したことであろう。今年度は日本車両製の...
- 京成
- タグはありません
2025.04.10
京成電鉄 松戸線が開業
Hello! Matsudo Line 4月1日、京成電鉄は新京成電鉄の吸収合併を実施した。これに伴い、新京成線は同日より京成松戸線として運行を開始。1947年12月に新津田沼〜薬園台で産声を...
2025.04.06
京成3000形 「桜に染まるまち、佐倉」ヘッドマーク(2025年)
今年も桜に染まるまち、佐倉。京成電鉄では、3月中旬より3000形において「桜に染まるまち、佐倉」ヘッドマークの掲出を行った。同社と佐倉市が毎年この時期に実施している観光キャンペーン「桜に染まる...
スポンサーリンク