先日、阪急阪神ホールディングスの株主総会が開催され、有価証券報告書の発表がなされました。
過去最高売上高を計上
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2022年度の決算ですが、営業収益(売上高)は9600億円と過去最高の売上を計上しました。
親会社に帰属する当期純利益についても469億円と昨年の比較すると倍増となり、順調に回復しているみたいですね。
あと少しで1兆円企業…!
旅行業が爆上げした
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資料でも述べられていますが、旅行業についてはコロナ終息に伴って本業が回復してきたことに加えてコロナ関連事業(自宅療養者の支援)もあって前年より売上が1,300億円近く増加するという状況になりました。
なお以前不動産事業に組み込まれたホテル事業は赤字ですが、赤字額は48億円と一時期に比べるとかなり回復してきた模様です。
旅客はコロナ前の9割程度で推移
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阪急と阪神の旅客推移ですが、前年に引き続きコロナ前と比較して9割程度となっています。回復したといえばその通りですが、やはり会社としては10割、特に定期外旅客については回復どころか増加に転じて欲しいのが本音でしょうか。
定期旅客については去年より平行線なあたり(むしろ下がっている気がする)テレワーク等がある程度普及したとみていい気がします。10割回復は難しいのかもしれませんね。
今年度の新造車は…?
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これまで阪急グループ、特に阪急の新造車両については設備の投資計画として有価証券報告書に記載がなされていたのですが、2022年度の有価証券報告書に記載がありませんでした。
重用な設備の投資計画の欄については特に監査の対象でもありませんし、その情報の重要性は会社の考え方次第なので書くか否かは会社の自由です。つまり無記載なのに導入される可能性も一応はあります。
若しくは本当に2023年度は新造車両が無い可能性も考えられます。
有料特急については2024年度導入予定となっているので、そろそろかなーっと思うのも当然ですし、株主総会で新造するという旨を発言したとの情報もありますが、よくよく考えると2024年度って2025年3月末までの話なので別に今年度でなくても予定通りな感じもしますね。