西鉄バスで運行しております、「（筑豊特急）ちくほう号」の中には、上の画像（６１０６・日産デＰＫＧ－ＲＡ２７４ＴＡＮ）の行先にもありますように、香春町役場へ運行する系統が存在しておりまして、所要時間は約２時間はかかりますが、運行する姿が見られております。

　この香春町役場系統は、西鉄バス筑豊が平成２９年に田川～小倉線「田川快速」廃止後に区間短縮しまして田川～中谷線が運行されておりましたが、令和３年１０月改正でその田川～中谷線が廃止された事に伴う延伸路線として運行しているものでありまして、「ちくほう号」の新たな系統として運行されております。

　使用車両は「ちくほう号」専用車として上の画像の西日本車体（西工）Ｂ型高速車（Ｂ高車）や、後述の三菱エアロエース、他日野セレガ・いすゞガーラが運行されておりまして、特にＢ高車は幕式行先による表示の姿が見られるようになっております。

　「田川快速」廃止後に運行されておりました、田川～中谷線（５８０１・日産デＫＫ－ＲＭ２５２ＧＳＮ）であります。「田川快速」時代は１８往復も運行されていたこの系統も、この路線に変わってからは大きく本数を減らしておりましたし、画像のように系統は無番となっておりまして、香春や呼野方面を経由しまして運行されておりました。

　（現在この車は廃車になっております）

　さて、今回ご紹介しますのは、その系統の運行シーンを飯塚バスターミナルで、そして香春町の始発地であります香春町役場での姿を収めておりましたので、皆様にご紹介してまいります。

　まずは飯塚バスターミナルで収めました、香春町役場行き到着→発車の模様です。飯塚バスターミナルからでしたら、既に「ちくほう号」でも運行されております福岡県立大学までで７００円、そして香春町役場までで７５０円となっております。

　「ちくほう号」の他の系統も含みます時刻表です。やはり最も多いのが烏尾トンネル経由の西鉄後藤寺行き、それに一つ先の新飯塚駅と続きますが、香春町役場行きは先述の田川～中谷線からの流れもありまして、平日８本・土日祝日７本の本数となっておりまして、そう多くはない事もお分かりいただけます。

　（平日）

　（土日祝日）

　そして、福岡から香春町役場行きがやってまいりました。この時の使用車両は三菱エアロエースの４７０３（ＱＲＧ－ＭＳ９６ＶＰ）でありまして、吉原町交差点から右折する所からもわかりますように、堀池・卸商団地を経由する系統の中で飯塚バスターミナル・西鉄後藤寺・福岡県立大学を経由しまして香春町役場へと向かうようにもなります。

　香春町役場行きの行先です。 主要経由地も記載されているのがわかりますが、福岡県立大学は（　）で記されている事もわかります。ちなみに、上の画像にもあります後部行先は上段「田　川」、下段には「（香春町役場）」とも記されておりまして、田川が強調する形となっておりますが、このあと西鉄後藤寺の前で「香春町役場」と表示されるようになります。

　そして、以下画像・最後の画像にもありますように、田川経由の香春町役場行きが発車しました。この時は飯塚バスターミナルから１０名ほどの乗車が学生さんを中心にあっておりましたが、このコンセント付きでもあるこの車で通学とは、まさに豪華な域ではありましょうか。

　場所は変わりまして、香春町役場であります。ここが香春町の行政機関でもありますが、この前に福岡へ行くバス停が置かれております。

　香春町役場前にあります香春町役場のバス停です。バス停は乗車バス停・降車バス停それぞれ存在しておりますが、この路線は西鉄バス本体（但し西鉄バス筑豊管理委託）が担当しますので、バス停に「にしてつグループ」と表示されず「にしてつ」と表示されている事がわかるのではないかと思います。それにしても、表示からもわかりますようにここから福岡までダイレクトで行かれますので、時間はかかれども乗り換えなしで行かれるようになっている事が伺えるのではないかとも思います。

　（降車場）

　香春町役場バス停の時刻表です。「天神」の表示が目立っているのがわかりますが、先述のように福岡へダイレクトで行かれる事もわかります。尚、香春町役場発の場合は平日は９本、土日祝日は福岡発と同様７本の本数でもあります。

　そして、香春町役場内には、折り返し用のスペースも置かれておりまして、ここには「バス専用」とも記されております。確かに香春町役場自体が広いですので、こうしたスペースが用意されているのは有り難いでしょうか。

　今回は、「（筑豊特急）ちくほう号」に存在します香春町役場系統に関しましてご紹介しましたが、これまで一般路線車両で運行されておりました「田川快速」、そして田川～中谷線の継承路線でもありますので、使用車両から見ましてもランクが上がったような印象でもあります。ただ、利用された方の記録ではあまり利用者がいらっしゃらなかったとも言われておりますので、まさにローカル路線と言う印象である事には間違いないのではないかとは思います。とにかく、時間はかかれども福岡～飯塚～田川～香春間とダイレクトには行く事はできておりますので、今後の利用を望みたいと思います。