JR京葉線の舞浜駅を降りると、誰もが憧れる夢の国、東京ディズニーリゾートはもうすぐそこ。私も6月のある土曜日、初めてディズニーシーへ行ってきました爆  笑

   

 

 

 ゲートをくぐれば、そこは夢と魔法の世界。アトラクションをやるのに長時間待ったりはしたものの、流れよく行くことができ、楽しむことができました爆  笑爆  笑いやー、五感で感じまくりでした、はい。

 とまあ、前置きはこのへんにしておいて、ディズニーシーは舞浜駅から徒歩20分ほどと少し遠いので、ディズニーリゾートラインに乗って行くことにしました。

 ディズニーリゾートラインは、舞浜駅から徒歩2~3分ほどのところにある「リゾートゲートウェイ・ステーション」を起点に、

「東京ディズニーランド・ステーション」「ベイサイド・ステーション」「東京ディズニーシー・ステーション」の3つの駅を経て、リゾートゲートウェイ・ステーションに戻ってくるという、環状線のモノレールです。

 舞浜駅で下車した私は、リゾートゲートウェイ・ステーションへ向かいます。

 

 

 

 リゾートゲートウェイ・ステーションでは、ディズニーの名曲の一つ「A whole new world」が流れていました。駅の中は既に夢の国のムード満点です。

 そんな中、列車が入線してきました爆  笑爆  笑

 

 

 窓やつり革もディズニー仕様で、とてもかわいらしいです照れ照れ

 

 

 

 多くの客を乗せ、14:40過ぎに発車。次の東京ディズニーランド・ステーション、ベイサイド・ステーションともに乗り降りが一定程度ありました。15時前とあって、朝から遊んでいた家族連れなどはホテルへチェックインする人もいたようです。

 ただやはり東京ディズニーシー・ステーションで一番客が降りました。やはりディズニーシーは舞浜駅から遠いため、ディズニーリゾートラインを利用するという人は多いようです。

 今回はそんなディズニーリゾートラインの特徴に迫ります!

 

特徴1.れっきとした鉄道、公共交通機関である

 ディズニーランド内のウエスタンリバー鉄道や、ディズニーシーエレクトリックレールウェイは、園内のアトラクションとして位置づけられていますが、ディズニーリゾートラインは鉄道事業法に則って運営されている、れっきとした鉄道です。

 そのため、SuicaやPASMOなどのICカードでも乗車することができますし、時刻表にも掲載されています。

 

特徴2.高頻度運行である

 ディズニーリゾートラインは観光特化型の路線でありながら、4~13分間隔と高頻度で運行されています。全線(1周)が約13分なので、6両編成の車両が1~3本運行されているということになります。さすがディズニーリゾート、集客力恐るべし、です。

 また、ピークの時間帯もディズニーリゾートライン独特なものになっており、ピークは開園(朝9時前後)、アーリーイブニングパスポート入場時間(午後3時前後)、閉園前後(午後9時前後)と考えられます。実際、14時半過ぎに乗車したときは6分間隔で運行されていましたが、15時前には4分間隔で運行されており、入退場の際に利用者が増える傾向にあるようです。

 

特徴3.観光に特化した鉄道にも関わらず、毎日運転されている

 ディズニーリゾートラインの利用客は、ほぼほぼ観光客であり、観光利用に特化した鉄道といえます。にも拘わらず、基本的に毎日運行されているのが特徴です。

 日本の他の観光特化型の鉄道路線としては、富山県の黒部峡谷鉄道、京都府の嵯峨野観光鉄道、福岡県の北九州銀行レトロラインが挙げられますが、これらの路線は冬季運休となるなど、運転日が限定されています。しかし、ディズニーリゾートラインは休園日も含めて毎日運転されているのが特徴です。

 休園日であっても、園内の整備やショーの準備、ホテルであれば宿泊者がおり、常に動きはあります。東京ディズニーリゾートで働くキャストの”通勤利用”のため、休園日も含めて毎日運行されていると考えられます。

 

特徴4.観光に特化した鉄道にも関わらず、運行時間帯が長い

 上記であげた3つの観光特化型の路線は、日中のみの運行であり、早朝や夜間は運行されません。ディズニーリゾートラインは朝6時台~夜23時台まで運行されており、運行時間帯が長いのが特徴です。

 ディズニーランドやディズニーシーの開園が朝9時、閉園が夜9時なので、朝6時台や夜23時台は観光客の利用がなさそうですが、これもキャストが利用しているからと考えれば説明がつきます。

 

特徴5.通勤定期券・通学定期券が発売されている

 ディズニーリゾートラインでは、通勤定期券・通学定期券が発売されています。東京ディズニーリゾートのサイトを見ると、通勤定期券の価格や購入方法が掲載されています。

https://www.tokyodisneyresort.jp/tdr/resortline/fare.html

 

 これまで説明した通り、ディズニーリゾートラインはキャストが通勤するのにも使われているので、通勤定期券が発売されているのは理解できます。

 これに加え、通学定期券も実は設定されています。東京ディズニーリゾートのサイトには掲載されていませんが、ディズニーリゾートラインを運営する会社「舞浜リゾートライン」が公表している旅客営業規則を見ると、第13条と第25条に通学定期券について規定されていることが分かります。

http://www.mrc.olc.co.jp/utility/pdf/transportation_contract/20220617-01.pdf

 

 しかし、一般的に通学定期券を購入する場合は、指定された学校(中学・高校・大学・専門学校など)の発行する証明書が必要であり、発売区間も自宅最寄り駅~学校最寄り駅までに限られています。ディズニーリゾートライン沿線には学校はありませんが、通学定期券が発売されているのはなぜでしょうか。

 その答えになりそうなものは、旅客営業規則にあります。旅客営業規則第25条第3項を見ると、次のような記述があります。

「指定学校の学生、生徒もしくは児童が、実習のため実習場等まで乗車する場合で、当社が必要と認めるときは、第1項の規定に準じて通学定期乗車券を発売する」

 例えば、専門学校生が東京ディズニーランドやディズニーシー、東京ディズニーリゾート内のホテルで実習するという場合は、その実習先の最寄り駅までの通学定期券を購入することができる、というわけです。

 実際に、通学定期券は専門学校生が実習先へ往来するために発売しているようです。

 

<参考>

 

 

 

 
<まとめ>
 いかがでしたでしょうか。日本でもトップクラスの集客力を誇るテーマパークの鉄道とあって、独特な特徴をたくさん併せ持っていることがお分かりいただけるかと思います。
 それにしても、観光に特化した鉄道でありながら、毎日高頻度運行して採算がとれているところに、ディズニーリゾートの力を感じます。
 逆に言えば、これだけの規模の観光客が来るようなところでないと、観光に特化した鉄道の採算はとれない、という見方もできるでしょう。全国各地でローカル線の維持や存廃について議論がなされていますが、こうしてみるとローカル線は観光客の呼び込みだけでなく、沿線住民の利用を着実に増やす施策が求められているといっていいでしょう。
 ディズニーリゾートにも客足と活気が戻ってきています。これからも多くの人の夢を乗せて、ディズニーリゾートラインは走り続けることでしょう。