三次駅【広島県】(芸備線。2013年訪問)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
広島県北部山間部、中国地方の中心部に位置する三次市の中心市街地に位置する芸備線の主要駅で、塩町駅で分岐する福塩線の列車も当駅を始発・終着としており、2018年3月までは三江線も乗り入れていた難読駅、
三次駅 (みよしえき。Miyoshi Station) です。
 
尚、写真は2013年撮影で、古いです。現在は駅舎が改築されるなど変化が生じていると思われます。ご了承下さい。
  
  
駅名  
三次駅 (駅番号なし)   
 
所在地    
広島県三次市    
 
乗車可能路線  
JR西日本:芸備線  
(※)福塩線列車も乗り入れます。     
      
隣の駅  
備中神代方・福山方……八次駅  
広島方……………………西三次駅  
  
訪問・撮影時  
2013年10月     
 
 

駅形態……………地平駅(北側に駅舎・改札口あり)。
当時の駅舎………1978年改築の鉄筋コンクリート造2階建て(改札口は1階)。2015年に現在の駅舎へと改築。
出入口……………北側のみ。南側とは駅舎東側にある跨線橋(バリアフリー対応)で連絡。
バリアフリー……2013年当時は非対応も、現在は対応済み(跨線橋にエレベーターあり)。
点字ブロック……駅外~改札口~ホーム間に設置。
駅前広場…………北側にロータリー2個有。西側はバスターミナル、東側は一般車用、タクシー乗り場は両側。
 
写真の駅舎は1978年築で、めちゃめちゃ古いわけではありませんでしたが撮影後に解体され、2015年に同じ鉄筋コンクリート造2階建てながらややコンパクトな駅舎へと改築されました。1階が改札口で、2階は駅事務室と思われます。
駅舎右側(西側)には公衆トイレがあります(多機能トイレ併設)。
ロータリーも駅舎改築と前後して改良され、駅から少し離れた場所にあった三次バスセンターが西側ロータリーを形成している三次市交通観光センターへと移転してきました。
写真は南方向を望む。
 
 

駅前です。北を望む。撮影後、駅前広場は大幅に改造されています。
三次駅北側は三次市の中心市街地で、東西方向に広がっています。駅周辺は十日市地区で、元来の三次地区は旧・三江線の尾関山駅付近です。
元来の中心市街地(十日町地区)は写真奥側、約450m北を東西方向に延びる石見銀山街道沿いを中心に形成されており、三次駅周辺は南の外れでしたが、近年は駅前を東西方向に通る国道183号線沿いにロードサイド店舗が次々と進出しており、元の市街地は寂れてしまったものの、逆に駅前は地方中小都市としては栄えている方です。
 
一方、駅南側はバリアフリー対応の南北自由通路で結ばれているものの「駅裏」からは抜け出せず、田園が混在した住宅地が広がっており、駅近くまで丘陵地が迫っています。
 
 

旧駅舎時代の改札口です。出入口より南を望む。
以下は旧駅舎時代の情報です。
 
駅員配置………あり(直営駅)。
自動改札機……なし(『ICOCA』エリア外)。
幅広通路………なし(右側の業務用通路で対応)。
有人通路………あり(窓口に面した左は点字ブロック設置)。
窓口……………あり(現在は改札窓口のみ。当時は『みどりの窓口』がありました)。
自動券売機……あり(左手前。現在は『みどりの券売機プラス』も併設)。
自動精算機……なし(改札窓口で精算して下さい)。
トイレ…………改札内外(改札内は多機能トイレなし。改札外は多機能トイレ併設)。
付帯設備………右側に待合室(オープン式)あり。 
売店……………不明(当時は待合室にキヨスクがあったかもしれません。記憶が……)。  
コンビニ………なし。
 
新駅舎になって駅舎内改札外に「セブン-イレブン キヨスク」がありましたが、現在は閉店している模様です。
また、新駅舎内にも待合室があります。
 
 

3番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式です。
2013年撮影で、当時は三江線の隣駅「おぜきやま」も表示されていました。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR西日本のコーポレートカラーである青色になっています。
尚、三次駅に駅ナンバリングは導入されていません。
下部には建植式の時刻表があります。「三江線」の表示が懐かしいです…。
 
 

 

駅構造……地平駅(東西方向)。
配線………単式ホーム/島式ホーム各1面、計2面3線プラス側線計5本。
 
駅舎に面した左(北)の単式ホームが1番のりば、右(南)の島式ホームが左から2番のりば・3番のりばの順です。
いずれのホームからも芸備線下り広島方面、芸備線上り備後落合・備中神代方面、福塩線上り府中・福山方面、全方面の列車が発着しますが、全体的に広島方面が1番のりばor2番のりばを、備後落合方面および府中方面が2番のりばor3番のりばを使用する頻度が高くなっています。
1番のりばと2番のりばの間にホームのない中線が1本、3番のりばの南側に留置線が4本あります。

 
ホーム有効長……1番は7両分、2・3番は9両分(推測)。1番は広島方(後方)にかつて切欠式の0番のりばがあったため短いです。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………1番は標準も2・3番は全体的にやや狭い。1番の備中神代方(奥)も狭くなっています。
上屋(屋根)………1番は中ほどの3両分、2・3番は中ほどの4両分。 
ホーム上設備……ベンチ(2・3番)、待合室(2・3番のみ。ベンチ有。空調なし)、飲料自販機(1番)。

1番のりば中ほど備中神代寄りに面して駅舎・改札口があり、さらに備中神代方(東側)には両ホームを結ぶ跨線橋(EV併設)があります。
 
上写真は2番のりばより、下写真は1番のりばより、いずれも備中神代方を望む。
 
 

3番のりばを発車した列車内より広島方を望む(後方展望)。右から1番のりば~3番のりばの順です。
正面の綺麗な跨線橋は南北自由通路です。
こうして見ると三次駅の構内が広いことを実感できます。また、架線がないのでスッキリとした景観です。
 
 

 

上写真は1番のりばより、下写真は3番のりばより、いずれも備中神代方を望む。
右側の留置線は前方まで延びています。昔は留置線の先に蒸気機関車が使用していた転車台がありましたが、東武鉄道が2017年夏から鬼怒川線で「SL大樹」の運行を開始するのに伴って転車台がJR西日本から東武鉄道へ譲渡され、鬼怒川温泉駅へ移設されました(Wikipediaの本文を引用)。
 
また、福塩線府中方面の列車も3駅先の塩町駅まで芸備線を走行します。
 
この先、左側に市街地を、右側に郊外の住宅地を見て東へ走りますが、やがて右手に丘陵地の山林が迫ってくると右へカーブして進路を東南東に変え、再び両側を住宅に囲まれた中を走るようになると八次駅へと至ります。駅名の読み方は普通に「やつぎ」で、三次駅のように「やよし」「はちよし」などと読んでしまうと撃沈していまいますww
 
 

跨線橋より広島方を望む。右から1番のりば~3番のりばの順です。
2010年までは1番のりば広島方の端を切り欠いた形で、三江線用の0番のりばが存在していましたが、0番のりば周辺の用地が三次市の駅周辺整備事業により買収されたため閉鎖され、以後三江線の列車は2018年の廃止まで3番のりばを使用していました。
また、広島方面は本数が増加しますが、都市間輸送は高速バス相手に互角の戦いを繰り広げているようです。
 
この先、市街地を西へ走りますが、すぐに田園が混在した郊外に出て三江線跡が右へカーブして分かれ、こちらの芸備線は左へ右へS字カーブを描いて進路を南西寄りに変えると西三次駅へと至ります。こちらの読みはそのまま「にしみよし」ですw 西三次駅の先で右手に「江の川」が寄り添います。
 
 
おまけ  
 
以下は2009年8月訪問時の三江線用0番のりばの様子です。
当時はこの後1年も経たないうちに0番のりばが無くなるとは思いもしませんでしたが…。
 
 

1番のりばより0番のりばを望む。
西側(江津方)を向いて撮影。
 
 

江津方を望む。
上家の形状から、右側にも線路があったと思われます。
実際、昔の空中写真を見ると線路があったようで、どうやら貨物側線だった可能性が高そうです(推測の域を出ませんが…)。
まぁ旅客列車も右側に発着していたかもしれませんが…。
 
 

0番のりばの駅名標です。
隣駅が「おぜきやま」しか表示されていないため、0番のりばが三江線専用だったことが分かります。
 
 

0番のりばより三江線・江津方、芸備線・広島方を望む。

少し先の地点で三江線(直進)と芸備線(左カーブ)が分かれます。

三江線は江の川に沿って、江津駅を目指していました。

   

   

終端方(東。備中神代方)を望む。
0番のりばは切欠構造だったため行き止まりでした。
前方に1番~3番のりばや駅舎が見えます。
それにしても、改札口から0番のりばまで雨ざらしの箇所が長過ぎます。それだけ三江線の利用客が少なかったのでしょうね…。
 
 
あとがき  
私が三次駅で下車(乗車)したのは1999年、2001年、2002年、2009年、2013年の計5度で、駅の外に出たのは少なくとも2001年と2013年の2回です。中国山地を走る各路線を乗りつぶし・乗り鉄した際、当駅で運行系統が分離されているため必然的にホームには降りていますが、改札外に出た回数は少ないです。2面3線の駅で、留置線を複数有しており、さらに車庫もあり、これぞローカル線の主要駅といった感じの駅です。北側には立派な駅舎があり、駅前は三次市の中心市街地が広がっています。
  
東京からですと東海道・山陽新幹線に乗り広島駅で下車、芸備線の三次行き列車(種別不問)に乗り継いで終点下車です。普通と快速『みよしライナー』がありますが、先発列車が先に三次駅に到着します。タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線で広島駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニはなく、最寄りの店舗は約550m東の「セブン-イレブン」になります。一方、駅前に飲食店は点在していますが、500m以内で気軽に入れるチェーン店は「ココス」「すき家」くらいでしょうか。事前に用意しておいた方が無難です。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、芸備線および福塩線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は三次駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)