先週の日曜日に、大阪市北区にある中央電気倶楽部に出陣となった。

ここで上映されるサイレント映画があり、この会場へ来るのは2度目となる。

 

古い趣のあるビルで、中の通路には赤いじゅうたんが敷かれてある。

「関西鉄道協会」などが入居している。

 

弁士の大森くみこさんとピアノの天宮遥さんにより、

「大当たり空の円タク」(1932年、日本)と「メトロポリス」(1927年、ドイツ)の2作品の上映となった。

 

「メトロポリス」は、未来都市で機械を使って作業をする労働者と、それを支配する者との関係というか対比が、話のベースとなっている。

 

毎日大勢の労働者が、全員うなだれて仕事場へ行くエレベーターで運ばれていき、機械を操作して作業をする。

その様子がとても暗く描かれている。

小生の仕事も、毎日同じことを繰り返しているなと、なんだか自分のことを見ているような気がした。

 

こんなに古い時代の映画なのに、アンドロイドを登場させるなど、斬新な話となっている。

このアンドロイドがかなり不気味だし、支配者の考えや、集団で反乱する労働者と、いろいろと怖さを感じた。

 

いつものコメディーとは違い、今回はシリアスな作品だった。

いろんな映画などに影響を与えたという解説に、納得がいく作品だった。

 

映画のあとに、夙川公園にやってきた。

桜だけでなく、あじさいもたくさんある。