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懐かしの国鉄色を追いかけた日 その13
皆様こんにちは。柳井グランドホテル支配人の松前あつしです。前回から少し間隔が空いてしまいましたが、今回も私の趣味である鉄道旅行について書いていきたいと思います!
ちなみに、この記事は私が2016年から執筆していたブログ「ホテルマンの鉄道旅行記」の内容を引き継ぐ形で書いていきますので、以前の記事は下記リンクからご覧ください!
Part1はこちら→「懐かしの国鉄色を追いかけた日 その1」
桑折(こおり)駅で485系リバイバルつばさ号の通過を往路・復路共に記録できました。今回は場所を移して三度つばさ号を撮影します!
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まずは福島駅へ移動。前日は郡山駅まで新幹線を使いましたが、この日は山形新幹線つばさ号で山形駅へ向かいます。
山形新幹線は在来線である奥羽本線(おううほんせん)へ乗り入れるため、福島から先は130km/hまでしか出しません。しかし東京〜福島間は東北新幹線を走る関係で、つばさ号は福島駅の新幹線ホームから発車します。
ちなみにダイヤが大きく乱れたときだけ、つばさ号が福島駅在来線ホームに乗り入れることがあります。大変貴重なシーンですが、同時にかなりの悪天候に見舞われる可能性が高いので、あまり喜べるものではないかもしれません。
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つばさ号は福島を出ると、次の停車駅は山形県の米沢。30分以上走り続け、福島・山形県境の板谷峠(いたやとうげ)を越えます。急勾配が連続するため、かつては国鉄・JRトップクラスの難所として有名でした。半世紀前の特急つばさ号は補機を連結しなければ峠越えができなかったほどです。
現在は技術が発達し、つばさ号も普通列車も補機を付けず快適に走り抜けられます。しかし線形は決して良いとは言えないため、列車は登山道を歩くように慎重な足取りで山形を目指します。
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米沢から先は峠越えもなく、途中いくつかの駅に停まりながら40分程度で山形駅に着きます。こうして乗車してみると、福島と山形を隔てる板谷峠の存在感が非常に大きく、また麓にはそれぞれ街が連なっていることから、地理的にも経済的にも両県を分かつ大きな峠だということがよく分かります。
ちなみにまだ計画段階のお話ですが、福島~米沢間に新しくトンネルを掘り、線形が悪い現在の線路を通らないルートに変更しようとする動きがあるそうです。実現するのは当分先になりそうですが、実現すると福島と山形が経済的により強く結びつきそうです。
今回はここまでです。次回もよろしくお願いいたします。