伊勢志摩ローカルで活躍するワンマン対応の2両固定車はこれまで全編成が下枠交差形パンタを搭載し、志摩線開業90周年を記念して三重交通時代の塗装を再現した復刻塗装車として活躍した1440系VW38も例外ではありませんでしたが現在は同じ1440系のVW37のみシングルアームパンタ化されており、標準塗装の編成の中では目立つ存在になっています。1440系は三菱VVVF車ですが数が少なく、日立VVVF車の1259系に比べると影が薄いって感じることもあります。


(2023.5.14 賢島にて撮影)

 5番のりばで発車を待つVW37の伊勢中川行き普通です。下枠交差形だった頃に比べスッキリした印象を受けますが今後他の形式にも実施されていくのかが気になっており、注目したいです。


(2023.5.14 賢島にて撮影)

 VW37のシングルアームパンタは阪急など他社の車両で見られる「< >」ではなく「> <」の向きで取り付けられており、「何で逆向きにしたんだろう?」って思うこともありますが近鉄のシングルアームパンタ搭載車は向きが統一されておらず、同じ一般車でも9020系は「< <」なので何故向きを統一しないのかが気になります。


(2023.5.14 賢島にて撮影)

 最後は後ろから見た姿です。シングルアームパンタへの交換は前回の定期検査時に実施されましたが機器更新は行われなかったのでVVVFはGTO素子のままで、独特の起動音は健在です。VW37のシングルアームパンタ化で今後VW38やVW40、更には1259系にもパンタ交換が及ぶのかが気になるところであり、私としてはシングルアームパンタを搭載する「とばしまメモリー」や「ミジュマルトレイン」を見てみたいです。