東海道本線の甲子園口駅は電化工事に合わせて1934年に開業した。当時は瓦木村にあったが、駅名は2.3キロ離れた甲子園球場から甲子園口駅となった。請願駅で建設費は鳴尾や西宮の酒造業者が負担している。駅周辺は農地だったが、その後、住宅地となる。

 昭和39年には構内の配線が変更になり、1番のりばが下り内側線になり、2番のりば゛は折り返し線になった。下り外側線はホームから離れている。この辺りの事情は語られることがなく、写真も記録されていない。

 2007年からはバリアフリー工事でホームを大阪寄りに延長した。その為に折り返し線を一時撤去して、ポイントの位置が変わっている。ホームの延長部分にエレベータと階段が設置された。この工事は2009年に完成し、その後、駅舎の改築も行われている。
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甲子園口駅の北口駅舎。レトロな雰囲気を残していたが、2014年に改築されている。改札口から南北に抜ける地下道があり、その途中からホームへの階段がある。乗客以外は駅の前後の歩道を利用するが、西側は超低いマンボウトンネルである。(ドキュメント72時間)

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2007年8月27日に改良工事が開始された。まずは折り返し線へのポイントが撤去され、架線柱の建替えも行う。ホームの東端は地下への階段だった。

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ホームは手前に延長されて、折り返しのポイントも移動することになる。

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作業車の進入路もできている。

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駅から大阪寄りを見る。先には武庫川の橋梁がある。右端の築堤下は阪神の甲子園線跡になり、駐輪場になっている。

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工事が進む駅の東側。ホーム延長部分にエレベータと階段もできる。

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地下通路部分は広くなるので、線路も橋梁化されるようである。

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折返しのポイントもできている。

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東側から作業車の進入路を見る。折り返し線の信号機もある。

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延長部分のホームもできかけている。

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上り内側線から前方を見る。地下部分での工事も規模が大きい。

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上り内側線の後部から見た甲子園口駅の工事状況。ホーム端にあった階段は狭くなっている。

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甲子園口駅の南口駅舎。左の売店部分は瓦屋根だった。右側の建物は昭和53年に改築されている。本線は駅舎の裏側の築堤上を通っている。