(画像は製品と異なる場合があります)
6/8,トミーテックは2023/11〜12を中心とする時期に発売する製品を発表・受注開始しました.一部紹介します.
1/80・16.5mmゲージ
昨今筆者は16番への移行が進んでいるため,先に16番を紹介します.
- ISO 20ftタンクコンテナが2024年1月発売予定で製品化されます.1/80くらいの大きさになるとコンテナを自作で作れなくもないのですが,やはり複雑な形状をしたタンクコンテナの完成品はありがたいです.今回はNRSのフレームタイプのもので,タンクの配管パーツなども再現されます.お値段は仕方がありません.
- 搭載するコンテナ車としてはコキ200のJRFマークなしが12月登場します.ISO仕様の20ftコンテナはどのコンテナ車にも積荷で2個しか積めないため,ISO仕様コンテナ主体の列車では全国的によく使われます.回送も兼ねて,山陽線でも列車の最後尾にコンテナを乗せずに2両程度連結されている姿をよく見ます.
- 目玉としては117系0番台が11月に用意されます.6両セットでメーカー希望小売価格が9万円を切りました.国鉄〜JRの広い時代に対応するのが特徴です.
Nゲージ
こちらでも目が向くラインナップが用意されています.
- リゾートやまどり(12月)
- キハ261-1000系 7次車(12月)
- EF81 JR東日本・双頭連結器・カシオペア紀行再生産(12月)
- 合成樹脂枕木のカーブポイントレールセット(7月)
- レイアウター2023(10月)
「リゾートやまどり」は改造を重ねた末,485系として最後まで活躍していた人気車両です.「華」「宴」「ジパング」「ニューなのはな」と異なり,これまでマイクロエースが製品化していなかったため注目されます.
キハ261-1000系はTOMIXでは定番ですが今回は7次車として作り分けられます.
「鉄道模型レイアウター」は,現時点でのレール製品・レールに関連する建物製品を配置して3Dモデルで表示するというソフトです.競合相手は各種CADソフトのアドオンや「A列車で行こう」などのゲームになります.Windows10以降のみ対応です.
また,ジオコレ製品では11月に広島電鉄1150型などが登場します.
今回は少し実車のニュースも紹介します.
- 「DLやまぐち号」が7〜8月にかけて運転します.2020年度以降,車内の案内や車内販売のメニューを表示するデジタルサイネージと化していた「SL投炭ゲーム」がこの運行で復活します.
- 北海道新聞の報道によると,小樽市博物館で保存されていた「ED75 501」「ED76 509」を2023年8月までに解体するとのことです.これら2機はPCBが使用された変圧器を搭載したまま小樽市博物館に収蔵されてしまいました.鉄道車両は貴重な文化財で,実際に「ED75 501」は他に同様の車両が残っていない準鉄道記念物ではありますが,有害物質まで保存してはいけません.現代となっては残念ながら宜なる措置です.最近はアスベストの処理などの問題もあり,引退する車両の静態保存が難しくなっています.
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/451a93dfa39f714a9e5e97590f84f5a1.pdf
6/11追記:6/9に小樽市から公式発表があり,当該2機については2022/6よりJR北海道と処理について協議を行なっていた事,変圧器以外にコンデンサなどより多くの部品にPCBが使用されていた事,PCBの問題がない部品については部品を保存する検討を行う事,そして,博物館として「地域の歴史を伝える貴重な資料を解体せざるを得ない状況に至ったことを誠に申し訳なく、また慚愧に堪え」ないことが発表されています.
https://www.city.otaru.lg.jp/docs/2023060800012/