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岡山駅の駅弁「桃太郎の祭ずし」 個性的な容器だけでなく多彩な具も楽しい

岡山といえば桃、桃といえば桃太郎、桃太郎といえば祭り(?)。

まさにこれらを体現しているのが、岡山駅に存在する駅弁──その名も「桃太郎の祭ずし」です。酢飯の上に様々な具がのった豪華ちらし寿司。

今回の記事は、この駅弁の食レポです。

桃の形・ピンク色の容器が駅弁に個性を付与している

岡山駅で弁当販売をしているのが、地元の老舗業者『三好野本店』です。岡山駅構内に土産物屋も出しています(→公式ホームページ)。

個人的には、三好野本店の駅弁ラインナップは好きですね。いや、冷静に眺めると、すごく特徴的なものが揃えてあるわけではないです。が、弁当のネーミングや使用食材、容器の形など、ちょっとしたところで光るものが感じられ、それが好きなのです。

多くの魅力的な駅弁の中でも、「桃太郎の祭ずし」は昔から販売されており、三好野本店を代表する駅弁といえるでしょう。2023年6月現在、お値段は税込1,100円。

日本人なら誰もが知っている桃太郎、それを全面的に打ち出したパッケージ。そして、さらなるインパクトを与えてくれるのが弁当容器。

桃の形。めっちゃピンク。ドピンク。これほど強烈な駅弁容器は、なかなか存在しないと思います。かの有名な「峠の釜めし」同様、容器自体が駅弁に個性を付与しているケースでしょう。

具の調理法・味付け・食感が多彩で美味しい

しかし、肝心なのは外見ではなく中身。これだけグイグイ攻めた外見をしておいて、中身が残念だったら悲しいぞ。ではオープン。

おお~キレイ。いろいろな具が入っていて期待が膨らみます。食べる前から、「この駅弁は美味い」という信号が脳に送られたも同然です。視覚によって味覚を刺激できる好例ではないでしょうか。

そして実際、味は期待を裏切りません。酢漬けにされた鰆・ママカリ・蛸。ママカリと蛸は岡山名物として有名ですが、実は鰆も岡山を代表する魚なのです。

醤油系統の味は、アサリ煮と椎茸煮の役割。そして焼き穴子も。

センターには海老が位置します。「日本人にとって海老は豪華の象徴」との説を読んだことがありますが、その傾向は現在よりも昔の方が強かったでしょう。海老がど真ん中に鎮座しているのが、昔から販売されている歴史の長い駅弁であることを示している……ような気がします。

漬物が入っているのも助かります。酢漬けに酢飯、醤油煮や錦糸卵など、基本系統は「甘」なので、しょっぱさがあるとバランスが取れます。

そして地味にいい仕事をしているのが、コリコリ食感の筍と蓮根です。ちらし寿司の特性上、魚にアサリ、海老や椎茸など、どうしても柔らかめの具が多い。硬い食感があると良いアクセントになり、弁当全体を引き締めてくれます。

漬・焼・煮
酢・醤油
甘・塩
柔・硬

単に具の種類が多いだけでなく、調理法や味付け、食感が賑やかで、そういう意味での多彩さが評価ポイントだと思います。さすが老舗業者の名物駅弁、美味しかったです。ごちそうさまでした。

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