(前回記事の続き)
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弘南鉄道(弘南線、大鰐線)は、経営難により、特に経営が厳しい大鰐線廃止の意向を表明した。弘南鉄道沿線5市町村は、弘南鉄道へ令和3年度から10年間の長期的支援を実施。
このうち大鰐線(中央弘前〜大鰐)については、令和5年度の状況を見ながら、令和7年で支援を打切る方針であり、大鰐線は今まさに廃線の危機で余談を許さない。
弘南鉄道大鰐線の終着駅・大鰐へ
青森県のローカル私鉄、弘南鉄道大鰐線 中央弘前発・大鰐行き電車に乗車中
ホームの先端に継電器室がある。
側線の7000系電車
前面部に帯が無いため、東京急行電鉄時代を思い起こす。
到着した電車は、折返し、大鰐17時30分発・中央弘前行きに。
弘南鉄道大鰐駅は、1952年(昭和27年)1月26日に弘前電気鉄道の大鰐駅として開業。1970年(昭和45年)10月1日、弘前電気鉄道が弘南鉄道に譲渡され弘南大鰐駅に改称。1986年(昭和61年)4月1日、再び大鰐駅に改称。
弘南鉄道大鰐線の大鰐駅は4番線・5番線となる。JR奥羽本線大鰐温泉駅の1〜3番線に続く連番が振られている。
弘南鉄道の全車両は、全国で数少なくなった非冷房
十和田観光電鉄(青森県)が廃止になった今、弘南鉄道は東北地方北部では唯一の直流電化路線
かつて高度成長期時代に首都圏で活躍した元・東急車両が、雪深い青森県で今も活躍する。
弘前方面を望む。JR奥羽本線は真っ直ぐ線路が延び、弘南鉄道は右へカーブする。
東京急行電鉄時代の銘板がそのまま残る。
昭和39年製の首都圏の電車が、雪深い地で余生を送る。
5番線の終端部には弘南鉄道大鰐駅の北口駅舎がある。
レトロな発車案内の文字ランプが灯る。
こけし灯ろう。大鰐駅の6体のこけし灯ろうは2023年(令和5年)8月末まで。
この先には跨線橋の階段があり、弘南鉄道大鰐駅の南口駅舎やJR奥羽本線の大鰐温泉駅とを繋いでいる。
北口駅舎。駅舎から駅前に出るには、線路を回り込む左側の細い通路を歩く。
弘南鉄道大鰐駅とJR奥羽本線大鰐温泉駅を繋ぐ古い跨線橋。跨線橋には「弘南鉄道」と書かれており、JRの列車からもよく見える。
かつて、上野駅や大阪駅等から寝台特急「あけぼの」「日本海」等の夜行列車に乗り、雪深い大鰐温泉駅に到着すると、雪に埋もれた大鰐駅にひっそり佇む弘南鉄道のレトロな元・東急車が出迎えてくれた。
弘南鉄道の古い跨線橋の向こうにはJR奥羽本線の大鰐温泉駅ホームと駅舎。JR大鰐温泉駅駅舎のすぐ隣には弘南鉄道大鰐駅の小さな南口駅舎(無人)もある。
弘南鉄道大鰐駅北口出札
向こうのJR大鰐温泉駅ホームに、弘前駅からやってきた、17時20分発の臨時特急「弘前さくらまつり4号」秋田行きが到着
弘南鉄道大鰐駅 発車時刻表
幻想的なこけし灯ろうが点る。
弘南鉄道大鰐駅の小さな北口駅舎
弘南鉄道大鰐線ホームには、駅前からこの小さな通路を回り、弘南鉄道の北口駅舎から入るか、JR大鰐温泉駅舎側に隣接する弘南鉄道の南口駅舎から跨線橋を通り入る方法の2通りある。
弘南鉄道の電車(手前)と、JR特急電車(奥)
跨線橋から、JR奥羽本線上り秋田方面を望む。
山間部の小さな駅に、ローカル私鉄がひっそり佇む。左はJR奥羽本線の大鰐温泉駅、右は弘南鉄道大鰐線の大鰐駅
JR奥羽本線に乗換え
JR奥羽本線の普通列車に乗換える。JRの大鰐温泉駅は、元は大鰐駅だったが、1991年(平成3年)に大鰐温泉駅に改称
★動画↓↓
(終わり)