北大路機関

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【京都幕間旅情】阪急3300系,省エネとは-1967年運用開始の車両が大切に使われ2023年の京都本線を往く

2023-06-04 18:11:21 | コラム
■省エネの本質を考える
 2300系は流石に過去の車両となってしまいましたが3300系は運用が続いています。

 阪急3300系電車は1967年に運用を開始した電車です。正確には大阪市営地下鉄堺筋線への乗り入れを前提として開発導入された車輛という。1960年代の車両がそのまま運用に就いている、というのは凄いものだ、と思う、特にここを撮影したのは京都本線だから。

 京都本線運用、つまり特急に快速特急京とれいん等の合間を縫う運用です。これは長く使える車両として設計されている事を意味する、勿論運用する際の消費電力、省エネ性能では2020年代の車両よりも軽量化技術の関係で後れを取っている事は確かなのだけれども。

 日産セドリックで102万キロ、阪急3300系の話題を今日思いついたのは先日NHKにて、四国の鉄道カメラマンの方が平成時代に入手したセドリックを大切に走らせていて、エンジンが寿命を尽きるまで102万キロも走らせた、という話題が報道されたためなのです。

 自動車の場合、13年をめどに自動車税が高くなり、これは燃費の悪い車を新型車両に置換える事を促し省エネを重視するという視点からの税制ということですが、果たして十年前後で延々と車を乗り換える省エネ、自動車一台製造の温室効果ガスがどれだけなのか、と。

 冷蔵庫などは、新型の方が五年前の型式よりも一カ月当たり幾らいくらの消費電力低減が見込めます、と喧伝されるものなのですが、しかし買い替える費用を考えると一ヶ月間で数百円安くとも一年間で数千円程度、冷蔵庫の買い替え費用とは見合わないよね、となる。

 9300系や1300系、幸い鉄道車両に関しては税制で旧型車両に負担を加えるような制度はありません、ただ、しっかりした造りの車両を大事に使い続ける事の方が環境負荷は大きくないのではないか、こんな風に鉄道車両のあと自動車に乗る時、考えてしまうのですね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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