阪急8300系 リニューアル車 | 車内観察日記

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鉄道の車内の観察する日記ですよ。目次に記載した「☆お願い☆」をご一読の上、ごゆっくりどうぞ。

阪急京都線の平成の通勤型主力、8300系。時代は令和となり、登場から30年が経過(!)したこともあり、リニューアルが実施された編成が出ております。

 

行き先・種別表示はフルカラーLED表示機となり、車番は左上に移設、また特徴的な額縁形状は風切り音を低減させるためにいくらか削られています。これは8000系と同じメニューですね。

 

側面は窓がグリーン系の着色タイプに変わっています。

 

車内です。8000系と同様に各部をブラッシュアップしていますが、7000系と比べるといくらか簡略化されたような印象です。

 

ドアです。化粧板は焦げ茶色のものに交換されていますが、ドア窓の拡大はされていません。ドア上は空気溜めをここに納めたか張り出した形状にされています。おかげで、ドアの開閉音はとても静かになっています。

 

LCDディスプレイが設置されたドアです。1000系から採用された大型のもので、停車駅案内も中々の面積で実施されていますね(笑)

 

車端部です。化粧板はドア同様に焦げ茶色に貼り替えられており、非常にメリハリがあります。また仕切り扉の横には非常通話装置が追加されています。

 

フリースペースを有する車端部です。元々貫通路内には転倒防止のため照明が仕込まれていましたが、今回のリニューアルで撤去されてしまいました。こういう小さな配慮、あってもよかったと思うのですが…。

 

優先座席を有する車端部です。こちらは全区画がフリースペースを有しております。妻窓は大きく、採光性は抜群です。そう言えば、8042Fには設置されていたアシストレバー、その後の8000系列のリニューアルでは出てきていません。試験的な設置に終わったのでしょうか。

 

最前面、こちらは大阪梅田・天六方のものです。自動放送装置を車掌台側の窓部分に設置したため、前面展望を重視するために大きくした窓を一部遮ってしまっています。L字形にしてなるべく遮る面積を小さくしているのは極力の配慮だと思いますが…。

 

そして京都河原町・北千里方の最前面です。優先座席に指定されているため座席がワインレッド色となっています。そうそう、最初にリニューアルされたのはこのトップナンバー、8300Fなのですが、8301Fと共に車体構造起因でOsaka Metro堺筋線の自動放送装置が取り付けられず肉声放送を実施している編成なのですが、これ、リニューアルされても克服出来ていないようです(笑) 今しばらく、Osaka Metro管内での肉声放送を聴くことが出来そうです。

 

天井です。ここがまたほとんど変わっていないんですよね。7300系ではかなり気合を入れて更新していた中こうなのは、7000系列ではラインデリアを搭載していない、もしくは一部にしか設置していない編成もいたからなのでしょう。その点、8000系列では1000系列に至るまでのスタイルを既に確立しているために大きくいじらなかったのでしょう。とはいえ荷棚は交換してもよかったとは思いますが‥。一応、照明はLED灯に交換されているようです。

 

窓です。先述の通りグリーン系の着色窓に交換されています。また日除けはアルミ鎧戸からフリーストップタイプのロールカーテンに交換されました。あらゆる方々が使いやすくなった一方、阪急だけが唯一使い続けて来たアイテムだけに、少々寂しさを覚えています。中央の窓が固定窓、両端の窓が開閉可能な窓で、戸袋に設置された開閉スイッチはリニューアル後も残されました。1000系列では省略されたアイテムだけに、長く残り続けて欲しいと思います。

 

座席です。近年の阪急ではお馴染みになった、仕切りを加えたロングシートとなっております。ドア間は8人掛けで、3+2+3で区切られております。

 

車端部の5人掛けです。間に仕切りが入っただけかと思えばそれは早計、袖仕切りは見た目こそ変わりませんがパイプが外側にわずかに曲げられており、着席している人が肘を置けるようになっています。あと地味に脚台も変わってまして、かつては角がやや丸みを帯びた形状をしていたのですが、しっかり角の付いた形状に交換されています。ここ、あまり取り替える必要も無かったと思うのですが、どういった基準があるのでしょうか。

 

優先座席です。ワインレッド色のモケットで、今では見慣れましたが当時は新鮮でした。日除けについても優先座席用のものになっております。

 

フリースペースとセットになった座席です。フリースペースは握り棒のみの設置で、その他の付帯設備はありません。

 

で、優先座席バージョン。座席については形状は大きく変わらないものの、やや硬めにシフトしています。おかげで沈み込みが少なくなったため、座面がやや高く感じるかと思います。元の座席はある程度沈み込みを想定した造りになっているはずですので、高さを少しでも下げれば従来の着席感に近づくと思うのです。とは言え、次第に経年で下がってくるかもですね。

 

最前面の2人掛けです。以前よりも視界は狭くなりましたが、前面展望はこちらからどうぞ。

 

そして優先座席です。ここは何やら荷棚上に謎のボックスが追加されています。

 

トップナンバーのナンバープレートと、メーカーズプレート。メーカーズプレートには製造年月や更新年月が記載されていません。なんで省略したんでしょうね。

 

隣に並んだ8000系とともに。8000系ともども、末永い活躍を期待します。