NO.2851 自社発注・移籍車それぞれ見る事ができています、今回訪問時撮影、宮崎交通路線車紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 宮崎交通の路線車両は、これまでも当ブログにおきましてご紹介しておりましたように、昭和年式の路線車両が現在も県内各地に在籍しておりまして、30年以上になりながらも元気な姿を見る事ができております。

 

 今回訪問時に関しましては、NO.2848でもご紹介しておりましたが、今回訪問時にも昭和62年式の車(画像1、宮崎22か・755、いすゞP-LR312J)や昭和63年式の車(画像2、宮崎22か・832、日野P-RR172BA)と言った車を見る事ができておりまして、昭和63年式でも今年で35年になりながらも元気な姿を見せておりました。

 

 また、平成年式でも5年式までで30年に差し掛かっておりますが、画像の車(宮崎22か・959、日産デU-JM210GCN)も平成4年式と今年で31年になる車ではありますが、未だに健在な姿を見せておりまして、今回この車と画像2の日野レインボーに乗車も果たしましたが、30年以上経過していると言う印象は感じさせられなかったのが良かったのではないかと思います。

 

 それでも、確実に昭和年式・平成初頭年式の車は減りつつありまして、富士重工6E架装の日産ディーゼルRMももう県内に数えるほどしかいないとも言われております。それほど見る機会も減りつつあるのが現状ではありますが、残されました昭和年式の車も1年でも長く活躍していただきたいものではあります。

 


 さて、宮崎交通では近年でも自社発注・移籍車の姿が見られておりまして、古参車両の置き換えに貢献しております。今回は訪問時に収めておりました、低床車を中心としました自社発注・移籍車両に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 (いずれもいすゞエルガミオ、左・宮崎200か・119、KK-LR233J1改 左・宮崎200か・267、PDG-LR234J2)

 

 

 今回訪問時は、いすゞ車が最も多く、次いで日野・三菱ふそうの順でありましたが、これまでも導入の割合はいすゞ車が画像1のジャーニーLRを中心に多く導入されておりましたので、現在多く導入されておりますエルガミオの割合も多い事も伺えております。しかも、後述のように移籍車も導入されておりますので、割合が多い事もわからなくはないかとも思う所ではあります。

 

 

 まずは、三菱エアロスター(宮崎200か・448、KL-MP37JK)であります。これまでも宮崎交通では神奈川中央交通(神奈中)から移籍の三菱エアロスターを導入しておりましたが、この車は京浜急行バスから移籍した車でありまして、平成29年に導入されております。この姿からはわかりにくいですが、窓も神奈中からの車が銀サッシ窓に対しましてこちらは黒サッシ窓でもありますので、こう言った所でも識別する点ではないかとも思います。

 

 

 次は日野自動車の車であります。まずご紹介しますのはレインボー(宮崎200か・・72、KK-RJ1JJHK改)であります。この車は平成13年に2台導入されたうちの1台でありまして、ワンステップバスでもあります。それにしても、丸目1灯の車を多く導入して来ておりました宮崎交通ではありますが、このスタイルとなりますとそう多くは導入されておらず、それほど丸目一灯の方が圧巻であった事も伺える所ではあります。

 

 

 こちらは平成17年に導入されておりましたレインボーHR(宮崎230あ・・74、PB-HR7JPAE)であります。この車は、元は宮崎230あ・152であった車でありまして、3台導入された車(151~153)のうちの1台でありましたが、後にご当地ナンバープレートでもあります現ナンバーに改番されております。この車には「ナッシーリゾート」のラッピングが施されておりまして、そう言った所から語呂合わせで「74(ナッシー)となっているようであります。

 

 

 次は、ポンチョ(BDG-HX6JLAE)であります。現在、県内各地に多く導入されておりまして、特に需要の低い路線では中心車両として活躍する姿が見られておりますが、撮影場所の宮崎中央営業所にも所属車両が存在しておりまして、今回2台を収める事ができておりました。

 

 (宮崎230あ・311)

 

 (宮崎230あ・310)

 

 所で、宮崎230あ・310には、画像のように「ぐるっぴー」と呼ばれるものを見る事ができておりますが、その車に関しましても収めておりましたので、ここでその車に関しましてもここで触れておこうと思います。

 

 それが画像の車(宮崎300あ・364)でありまして、群馬県に本社がありますシンクトゥギャザー製の「eCOM-82と呼ばれる車でありまして、愛称はグリーンスローモビリティ「ぐるっぴー」、宮崎駅周辺と街中を結んでおりまして、「乗って楽しい」、「見て楽しい」、そして便利な「まちなか回遊モビリティ」をコンセプトに、令和2年より宮崎市が所有する形でこの車赤色のもう1台(宮崎300あ・363)で運行されております(詳細)。

 

 この車は、画像からもわかりますように窓はありませんので、大雨時には運休となっております。それにしても、かわいい印象さえあります4軸の車でありますが、その運行も宮崎交通に委託しておりまして、この車が検査時には上の画像のポンチョが代走する場合もあります。私も(前回訪問時には運行されておりませんでしたので)今回初めて拝見する事ができておりましたが、こうした車が運行されていたとは思いませんでしたので、収める事ができてよかったと思いますし、次回訪問時には乗車したいとも思っております。

 

 

 一旦「ぐるっぴー」に関しましてもご紹介しましたが、ここからは、いすゞ車に関しましてご紹介してまいります。まずは大型のエルガからご紹介してまいります。

 

 (宮崎200か・404、KL-LV280L1改)

 

 (宮崎200か・471、KL-LV280L1改)

 

 (宮崎200か・484、PJ-LV234L1)

 

 今回の車は、いずれも移籍車でありまして、・404が西東京バス、・471・484が川崎鶴見臨港バスからの移籍車であります。それにしても、宮崎交通のエルガノンステップバスの姿を見ましても、このような大型ノンステップバスまでも地方に回る時代になっている訳でもありますので、それほど都会のサイクルも早い事が伺えるのではないかとも思います。

 

 

 次からは、エルガミオであります。宮崎交通では、平成11年より自社発注のエルガミオを導入しておりまして(当初は7メートル級小型車)、以来多く県内に導入されております。最近は、後述のように移籍車も導入しておりますので、多く見られる車にもなっております。

 

 まずは、平成12年に導入されました画像の車(宮崎200か・・15、KK-LR233J1)であります。この車は中型車では初めて導入されました車でありまして、2台(もう1台は宮崎200か・・25)導入されております。初めて導入されました車では画像のようにノンステップバスとなっておりまして、かつ初めてLED行先も採用されておりまして、まさにエルガミオの先駆けにふさわしい車となっております。

 

 

 次は、平成14年に導入されました車(宮崎200か・117、KK-LR233J1改)であります。この時は4台導入されたうちの1台でありましたが、これらは全車ワンステップバスでの導入となっております。

 

 

 次にご紹介しますエルガミオ2台はいずれもPA-規制車(PA-LR234J1)のワンステップバスでありますが、まず宮崎200か・177に関しましては平成17年に延岡営業所に導入されました5台(宮崎200か・175~宮崎200か・179)のうちの1台でありましたが、現在は宮崎中央営業所に転属しております。

 

 また、画像の宮崎200か・210は平成18年に3台導入(宮崎200か・209~宮崎200か・211)されたうちの1台でありまして、これらもワンステップバスでの導入となっております。尚、この車は延岡営業所所属車ではありますが、整備のため宮崎中央営業所に来ていたようであります。

 

 

 こちらのエルガミオ(宮崎200か・271、PDG-LR234J2)は平成20年に導入されておりまして、ジェイバス・西日本車体(西工)架装車が揃って導入されましたが(後述)、ジェイバス架装車では3台(宮崎200か・267(画像4)・268・271)導入されましたが、これらもいずれもワンステップバスでの導入となっております。

 

 

 ここでご紹介しますのは西工架装車であります。宮崎交通ではジェイバス架装車に加えまして西工架装車のエルガミオも導入されておりました。

 

 今回は2台収めておりましたのでご紹介しますが、まず以下画像の車(宮崎200か・234、PA-LR234J1)は平成19年に2台導入(宮崎200か・234・238)されたうちの1台でありまして、ワンステップバスでの導入となっております。

 

 また画像の車(宮崎200か・269、PDG-LR234J2)は平成20年に導入されておりましたが、この車ともう1台(宮崎200か・270)が導入されておりまして、こちらもワンステップバスでもあります。それにしても、西工架装車と言いますと宮崎交通では日産ディーゼルの印象も強かったのですが、いすゞも導入されていた事がわかるのではないかと思います。

 

 

 次にご紹介します2台は、いずれも移籍車であります。まずご紹介しますエルガミオ(宮崎200か・368、KK-LR333J1)は、5台(宮崎200か・368・370・381~・383)移籍導入されたうちの1台でありまして、これら車の特徴は、従来のエルガミオとは異なりましてツーステップとなっているのが特徴でもありまして、側面窓・側面ドアの位置が若干違っている事もお分かりいただけるのではないかとも思います。

 

 この車には、神奈中からの移籍車という事で、支払いに関します小窓も残されております。ちなみに、このタイプは神奈中では17台導入されておりましたが、全国的には導入台数は少ないのも特徴でもあります。

 

 

 次は、平成29年に移籍導入されましたエルガミオ(宮崎200か・431、KK-LR233J1改)であります。この車は、元は川崎鶴見臨港バスからの移籍車でありまして、宮崎200か・429とともに導入されておりました。この車は、フロントからもわかりますように、ノンステップバスであるのが特徴であります。

 

 

 そして、画像は現行型いすゞエルガミオノンステップバス(SKG-LR290J2)でありますが、AMT(自動変速式マニュアルトランスミッション)を搭載しますこのタイプも平成28年に6台、平成29年に4台導入されておりまして、県内各地にこのタイプが配置されております。やはり、古い車が多く走る宮崎交通の中にありまして、こう言った車はやはり目立っているようにも思います。

 

 (宮崎230あ・510)~平成28年導入、日南営業所所属

 

 (宮崎230あ・520)~平成29年導入

 

 

 さらに、平成30年に導入されました2台(SKG-LR290J3)でありますが、この年には8台導入(宮崎230あ・531~宮崎230あ・538)されておりまして、平成28年・29年導入車と比べましてもヘッドランプがLEDヘッドランプとなっているのが大きな特徴でもあります。

 

 (宮崎230あ・534)~西都営業所所属

 

 (宮崎230あ・536)

 

 

 今回は、今回訪問時に撮影しました宮崎交通の自社発注・移籍車両に関しましてご紹介しましたが、古い車の割合が高い中にありましてもこうした車が存在している事がわかります。しかも、低床車両などバリアフリー面に関しました車も見られている事も伺わせておりますが、いずれの形でそうした車の存在が増えるほど古参車両の割合も減る要因でもないかとも思います。現在はご紹介しましたように中心部を運行する車も委託の形で見られておりますが、徐々に構図が変わって行く事に関しましても正直仕方がない部分はありますが、とにかくこれからも利用者の足に役立っていただければと思っております。