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大雨で不通になってしまった山陰本線の完乗を諦め、別の路線を乗り鉄するため鳥取駅へと戻ってきました。
因美線は智頭急行とあわせ、鳥取駅と上郡駅を結ぶ「陰陽連絡線」を構成しており、私も昨年の山陰遠征で置き換え話もあった「スーパーはくと」を撮影すべく撮り鉄をした路線です。
さらに帰路の途中では「スーパーはくと」に乗車し、智頭駅まで乗り鉄もしておりました。
しかし本来の因美線は、智頭駅から西へ曲がり岡山県津山市へ至る路線なのですが、中国山地の中心部をバイパスする智頭急行の開業後は環境が一変。
北部は特急も走る幹線である一方、南部はわずかな普通列車が走るだけの超ローカル線へと転落した、ちょっと特徴のある路線でございます。
前述のとおり、智頭以北は昨年の遠征で乗り鉄していたのですが、智頭以南のローカル線部分は乗れていなかったので、今回は普通列車を使って改めて因美線を全線完乗したいと思います。
てなわけでまずは、南北の境界にあたる智頭駅へと向かいます。
15本目 因美線 635D 智頭行き 鳥取(12:00)⇒智頭(12:48)
色々崩壊している写真で恐縮ですが・・・、実は山陰本線で乗ってきた前列車から635Dへは定刻でも1分しか乗り換え時間が無いのですが、この日は前列車が3分遅れで鳥取駅に到着したため、すでに635Dの発車時刻を過ぎていた状態。
それゆえ乗り換え終了次第すぐに発車だったので、先頭車両をまともに撮っている時間が無く、こんな中途半端な写真になったのです (^_^;)
で車両はというと、因美線完結の列車にも関わらず、智頭急行のHOT3500形が充当。
HOT3500形には因美線と智頭急行線でしか乗る機会も無いので、ラッキーだったんじゃないでしょうか。
というわけで列車は山陰本線の遅れの影響で4分遅れで鳥取駅を発車。
乗車率はさらっと座席が埋まる程度でした。
まずは鳥取市郊外の住宅地を進みます。
すぐ隣駅の津ノ井駅ではさっそく対向列車と交換したのですが、特別塗装車に遭遇しました。
こちらは郡家駅から分岐する若桜鉄道のWT3300形なのですが、自動車・バイクメーカーのスズキとコラボした隼ラッピング列車です。
若桜鉄道には「隼駅」という駅があるのですが、それが「隼乗りの聖地」となっているそうで、そんな所縁から両社がコラボしWT3300形に隼をモチーフにしたラッピングが施されております。
ちなみにバイクの隼は、一般ユーザーが購入できる市販車としては最速クラスのマシンでして、時速300km越えのスピードを出せるほどの性能を誇ります。
新幹線の「はやぶさ」とタイマンを張れるほどのモンスターマシンが、そんなスピードとは無縁な山陰の山奥をトコトコ走るローカル線とコラボするというのも、なんだか面白いですね。
そんな隼ラッピング列車を見送り、件の若桜鉄道が分岐する郡家駅に到着。
ここではそれなりの入れ替わりがありました。
郡家駅あたりまでは鳥取都市圏という感じでしたが、過ぎるとちょっと険しくなりローカル線な雰囲気が出てきます。
1年前の撮り鉄遠征で布陣した場所を車内からパチリ。
窓下を見ると、1年経って雑草が伸びたような気がします。
この場所を再び訪れるかどうかは分かりませんが、果たしてその時は撮れるのでしょうかね。
てなことをやっているうちに、智頭駅に到着です。
15本目 因美線 635D 鳥取⇒智頭
乗車時間:48分
移動距離:31.9km
前述した通り、ここまでは1年前に乗車済みの区間。
因美線の旅はここからが本番となります!