現在、787系電車で運行されております、特急「きりしま(宮崎~鹿児島中央間)」・「ひゅうが(延岡~南宮崎・宮崎空港間)」は、日豊線の延岡駅以降でしか見る事ができない列車でありまして、「ひゅうが」に関しましては、延岡~宮崎方面間におきまして、並行しまして大分方面より運行されております特急「にちりん」の増発列車的な役割も果たしております(画像はいずれも「にちりん」時)。
一方、「きりしま」に関しましては、以前は西鹿児島(現・鹿児島中央)駅まで運行されておりました「にちりん」を系統分割して誕生した特急でもありまして、「にちりん」として運行していた分と後述の分とを加えまして、日豊線内の区間運行(鹿児島中央~国分間)1往復を含めまして、現在は10往復で運行されておりまして、全てワンマンで運行されております(但し車掌添乗もあり)。
そんなこれら列車には、快速列車より格上げされたものも存在しております。実際に現在「ひゅうが」として運行されている分につきましては一部が快速「ひむか」より、「きりしま」として運行されている分につきましては一部が快速「錦江」より格上げされた分も存在しておりますし、「きりしま」の鹿児島中央~国分間区間運行につきましては、「ホームライナー」・「さわやかライナー」より格上げされた分も存在しております。
実際に、上の画像が平成元年時刻表にあります快速「錦江」及び「ひむか」の時刻であります。「ひむか」自体は、この年のダイヤ改正より誕生しました快速列車でもありましたが、この「ひむか」の停車地は・・・
延岡・南延岡・門川・日向市・都農・高鍋・佐土原・日向住吉・宮崎(・南宮崎)
に停車しておりまして、その名残として「ひゅうが」の一部で日向住吉駅にも停車しておりましたが、令和3年の改正で停車廃止しております。
一方、「錦江」に関しましては、当初は急行列車として運行していたものを昭和55年に快速列車に格下げしていたものでありましたが、この列車は霧島神宮駅より全列車が各駅停車、それ以外は宮崎~都城間・宮崎~三股(宮崎県三股町)間、西都城~霧島神宮間などで快速運行を行っておりました。
実際に快速「錦江」・「ひむか」に使用されていましたのが、画像の475・455系電車でありました。この電車は元々が急行型でありましたので、このように通過列車が伴うものにつきましては、より急行型である事を発揮していたのではないかと思われます。