今更ながらですが、いろいろあって機会に恵まれず、今年3月に新線開通した東急、相鉄新横浜線に初めて乗車しました。
まず、現東横線の綱島駅と新線の新綱島駅までのアクセスを確かめて、新綱島駅から相鉄線の西谷駅までを往復し、そのまま日吉駅まで乗車するというルートを辿るだけです。
昔、綱島は「綱島温泉という天然のラドン温泉が湧き出る保養地であったそうです。
今は、その面影は全くなく、綱島駅の西側は繁華街となっていて、面白そうな飲食店も立ち並んでいます。
一方、新線は日吉駅から分岐し、綱島街道の地下を進み、新綱島駅も綱島駅の東側に位置します。
両駅間は200メートル程しか離れておらず、あえて新駅名としなくてもいいほどです。
新線のルートは、その後、鶴見川を地下50メートル下を掘って横切り、大倉山駅駅付近で東横線をクロスし、新横浜駅に向かいます。
新線が計画段階だった頃、鶴見川をどう超えるのか興味があり、奇想天外にも、川の中を透明なチューブを通して線路を渡す、なんていうことも想像しました。
考えればすぐわかることですが、鶴見川の水深は浅くて、橋にも棒にも引っかからない妄想です。
島式ホーム2面3線の新横浜駅へは、降り立つことなく、乗車してきた電車にそのまま乗り続け、西谷駅に向かいました。
東急と相鉄の運転手さんが、互いに笑顔で乗務交代の会釈を交わす姿が印象に残りました。
途中、JR直通線とも合流する羽沢横浜国大駅付近で地上に少し顔を出して、また駅を過ぎると地下に入り、再び地上に顔を出すのは西谷駅直前です。
(横浜駅に向かう11000系、ボルタレス台車の外付けブレーキパッドの回転する様が面白い)
相次ぐ新線の開通で西谷駅は、相模鉄道さの要衝となりましたが、駅周辺は住宅街が広がる街のままで、旅行者が面白いと言えるようなお店や施設はあまりなさそうです。
日吉駅方向へ折り返すため、一旦改札口を出て、付近を散策することもなく、すぐさま再入場しました。
西谷駅の頭上には東海道新幹線の高架線が通り、列車が通過するたびに轟音が響きます。
ここに、新横浜駅が出来ていたなら、その後の歴史は大きく変わっていたかもしれません。
二つの新横浜駅候補を結ぶ新線には、不思議な縁があるようにも思います。