2023.5.4 多客臨電撃復活の苦肉と思惑。185系「あしかが大藤まつり号」臨時“特急”の旅⑤ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

14:14、桐生駅からあしかが大藤まつり号復路の旅が始まった。

ビールを飲んでほろ酔いの身体を185系に委ね、まったりとした走りを堪能する。


▶︎ちぐはぐな思い、ちぐはぐな走り、いつまで続く?


…と、いきなり山前で矢絣(やがすり)色の211系と交換のため停車。

1編成のみの存在の矢絣色は、GW期間中は両毛線内で臨時電車に運用されていたようだ。


足利で、2年前にも気にしていた保存車両EF60 123を眺める。

保存状態は相変わらず良くないようで、行く先を案じる。


まぁ、行く先を案じるのは185系も同じ。

まさかこの期に及んで、特急に返り咲くとは思わなかったが。


所定であれば足利14:30→あしかがフラワーパーク14:36だったが、ここまでは対向列車遅延の

影響を受けたために、およそ3分程度の遅延で推移。

あしかがフラワーパークまでにほぼ満席となる盛況で、ここから大宮までダイヤ上通過運転に。


特急とはなったが、往路と変わらぬゆったりした走りと、酔いが適度に回り眠気が誘発。

時折意識が遠くなり、まったりした時間が流れていく。

周りの動きもほぼなく、束の間のゆったりした旅に。

お昼を共にしたIさんもお休みになられていたようだった。


…それにしても、怪訝に感じたのは、通路側に座った人が


窓を開けていいですか?


って聞いてきたのには首を傾げた。

通路側だったら、そのあたりの裁量権は無いと思うのだがねぇ。

そんなに開けたかったなら、頑張って窓側の席を確保しなよと思うのだけど。


…もっとも、帰路に確保していたのは1D、扉戸袋部分の席。

どのみち窓は開かないので、そう言ったら以降黙ってしまった。

てか、一目見たら分かるじゃんという。


小山から宇都宮線に入ってからも、割とゆったりした旅路が続く。

宇都宮線もすっかり乗り慣れているせいか特段見るものもなく、引き続きのんびり身を委ねる。

これが快速だと折々に動きが多いから、まぁ特急らしいというところか。


そしてあしかがフラワーパークから約1時間10分で大宮へ。

所定15:49のところ約1分早着、4番線に発着となった。

ここで俄に内に外にの動きが慌ただしくなり、下車もそれなりにあった。


続いて浦和15:55着。


そしてここから、また横浜までダイヤ上は通過運転。

100km/h近い速度を出し、快走といえる奮闘を見せたが…


王子手前で、防護無線受信で緊急停車!


また撮り鉄の侵入か?とか訝しがる声も上がったが…

埼京線で人立入があったためとのことで、4分ほどの遅れで運転再開となった。

十条か板橋あたりで踏切の直前横断でもあったのだろうか?


そして、尾久車両センターを見ながらさらに南へ。

上野では少々運転停車し、上野東京ラインに足を進め…


16:24、遂に東京駅通過!


実は東京駅を通過するさまは、東海道線ホームで何度か見たことがある。

しかしそれは、上野東京ライン用のE231系やE233系の回送列車だった。

更に遡れば、ブルートレイン健在の頃に入換でEF65やEF66の単機もあった。


しかし、乗りながらの通過は今回が初めてのこととなった。

速度を緩めて慎重な通過となったが、貴重な走りになったことには違いない。


東海道線に入ってなお走りは堅調で、横浜16:46着。

いつしかダイヤもほぼ定時に回復していた。


そして、大船17:02着。

往復約6時間にわたる、約2年ぶりの185系の旅はこれで終わった。


やはりギャラリーは桐生よりも大船のほうが多く、先頭への群がりはなかなか解けず。

しかし、それを見越してか幕は全て「回送」に変えられ、もう動くことはなかった。


前回より到着が1時間半以上早くなったのと、快晴もありまだまだ明るい17時過ぎ。

こちらも引退が進んでいるE217系との並びも、訳なく収められた。


回送の発車までは、52分。

往路の入線時といい、今回の大船での停車はことのほか長かった。

逆にこちらはそこまで居座っているメリットは感じず、20分弱で大船を離れて終わった。

回送列車の追跡もせず、ドライな別れであった。


…なお、本列車自体は、翌5日にイベントで御徒町を訪ねた際にも再度撮影している。

16:19。

京浜東北線南行や上野東京ライン北行の被りを懸念したが、ほどなく撮影できた。

翌6日まで「あしかが大藤まつり号」の運行は計画通り行われ、淀みなく終了した。


賛否両論が激しく渦巻いた今回の運行だったが、自身も疑念を持ちながらの難しい旅になった。

特急化したことで利用客の棲み分けはできたのか、とか露になった課題もあるだろう。


それは、6月に控える「谷川岳もぐら/ループ号」の時も何かしら出てくるかもしれないが…

まぁ今度は、より鉄道自体のイベント要素が強い列車だろうからあまり心配しなくても良いのか

それとも、別の意味で暴走がないように…とか、185系を巡る悩みはもう少し続きそうだ。


折しも「谷川岳〜」は夏臨で、7月8・9日と9月16・17日の追加設定が発表され…

とりあえず秋前までは、の気持ちの余裕がほんの少しだけ残り、静かに様子を見つめている。


見つめ…

おや??