貝塚駅【大阪府】(水間鉄道水間線。2008年、2012年訪問)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
大阪府南部泉南地域、貝塚市の中心市街地に位置する中小私鉄路線・水間鉄道水間線の起点駅で、南海本線との乗換駅でもある、
貝塚駅 (かいづかえき。Kaizuka Station) です。

南海電車の貝塚駅の記事につきましては簡易版にてUP予定です。
尚、写真は2012年(一部2008年)の撮影で、古いです。ご了承下さい。
 
 
駅名  
貝塚駅 (駅番号なし)         
  
所在地  
大阪府貝塚市          
  
乗車可能路線  
水間鉄道:水間線  
  
隣の駅  
水間観音方……貝塚市役所前駅  
  
乗換可能駅  
南海電気鉄道:南海本線……貝塚駅まで徒歩4分      
 
訪問・撮影時  
2008年3月、2012年8月      
 
 

水間鉄道の貝塚駅は地平駅で、橋上駅舎である南海駅東口出入口前に駅舎とホームがあります。
駅舎は2階建てで、1階に改札口が、1階の一部と2階が駅事務室になっています。
駅舎内の改札口付近に段差がありますが、階段とスロープで解消していてバリアフリーに対応しています。
水間鉄道駅の改札前を通り抜けた先に南海線の東口があり、駅東口出入口の右隣には西口へ抜けられる地下道があります。南海駅を通り抜けても西口へ行けますが、エレベーターは南海駅の方しかありません。
東口には駅前広場がありませんが、右側の少し離れたところに立体式の有料駐輪場があり、その1階部分がバスターミナルになっています。
西口側にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、タクシー乗り場があるのですが、バスの発着は東口側に集約されています。
写真は西を望む。
 
 

東口駅前です。南東を望む。
こちらの東口駅前は再開発されておらず、昔ながらの細い路地に沿って市街地が形成されています。商店も点在していますが、西口側と比較すると少ないです。
左側にバスターミナルがあります。
 
一方、反対側の西口駅前は貝塚市の市街地で、商店の数は多いのですが、東口同様に狭い道路主体になっています(南海本線に並行する駅前道路は2車線あります)。
 
 

東口から入り、左へ曲がると水間線の改札口、直進して左へ折れると南海電鉄の橋上駅舎です。
 
 

 

改札口です。左が東口、右が南海駅および西口方面です。
有人駅で、階段を登った先に改札ラッチが設置されています(点字ブロック設置)。ラッチの改札外には入場用ICカード簡易改札機が設置されています。『PiTaPa』『ICOCA』のほか、交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードも利用可能です。また、ラッチ内にはバス用と同じ運賃箱があり(出場用ICカードリーダー搭載)、運賃やきっぷはここに入れます。
改札口に幅広通路はありませんが、右側にスロープがあります。スロープ通路途中にも改札設備があります。
また、改札口の左手前、東口通路沿いには自動券売機があり、公衆電話とテナント店舗もあります。2012年当時は自動券売機でICカードのチャージができませんでしたが、今はどうなっているでしょうか? 
ICカードのチャージがどこで可能なのかは不明です。運賃箱で可能なのか、窓口へ行く必要があるのか…。
トイレの有無は不明です。おそらく改札内にトイレは存在しないと思われます。
そして改札口の先はホームです。
尚、水間鉄道線の貝塚駅構内に売店・コンビニはありません。東口はバスターミナルの少し北側にコンビニ「ローソン」があります。
 
 

2008年当時の改札口です。
当時は磁気券対応の自動改札機が設置されていましたが、ICカードは利用できませんでした。
右側のスロープも当時は勾配がきつく、車いすが自力で上り下りするのは難しかったと思われます。
 
 

1番線に設置されている建植式駅名標です。非電照式です。
国鉄タイプを簡略化したデザインです。
尚、水間線に駅ナンバリングは導入されていません。
 
 

 

駅構造……地平駅(北東~南西方向)。
配線………頭端式ホーム1面2線(島式構造)。  
  
右(西)が1番線、左(東)が2番線です。番線は南海とは分けられていて、1番線から振られています。
いずれも下り水間観音方面ですが、私の訪問時は1番線の使用率が高い印象でした。
1番線の右側には南海本線の貝塚駅ホームが並んでいます。
   
ホーム有効長……2両強分(奥の水間観音方の端は柵により閉鎖されています)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………手前の終端方は標準、奥の水間観音方は絞られて狭くなっています。
上屋(屋根)………終端方(手前側)の約1両分。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機、待合室(空調の有無は不明)。
 
後方の終端部に駅舎・改札口があります。ちなみに車庫は終点の水間観音駅にあります。
 
上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも水間観音方を望む。
 
 

こちらは走行中の列車内より終端方を望む。
水間線の貝塚駅はコンパクトな構内になっています。
左手には南海電車の貝塚駅と橋上駅舎が見えます。
 
 

1番線に停車中の車内より水間観音方を望む。
右手に南海線のホームが見えます。ちなみに南海本線とは軌間が同じですが(1,067mm)、レールは繋がっていません。
この先、左へカーブして南海本線と分かれ、カーブを続けながら住宅街の中を走ります。そしてようやくカーブが終わると畑も混在した住宅地の中を南東へ走り、貝塚市役所前駅へと至ります。駅名の通り、貝塚市役所への最寄駅です。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも終端方を望む。
上写真には新タイプの駅名標も写っています。
各番線とも車止めでレールが途切れていますが、左の1番線の方が若干前方まで線路が延びています。
ホーム終端部の先には改札口があります。1番線側にはスロープ通路があり、途中の右側に運賃箱とICカードリーダーが設置されています。
改札口を出ると東口通路に突き当たり、右へ曲がると東口から外へ出られます。左へ曲がると南海駅方面で、西口方面へも抜けられます(西口へは東口を出て地下道を通ってもOKです。但しEVは南海駅にしかありません)。
尚、水間線は南海線から水間観音へ向かう路線として建設されたため、これ以上先への延伸構想は存在しなかったと思われます。一方、水間観音方は途中の清児駅(せちごえき)から和歌山県粉河方面への分岐線が構想され、一部用地買収も行われていましたが、未成線に終わりました。用地の痕跡が一部残っています。
  
  
あとがき  
私が水間鉄道の貝塚駅で下車(乗車)したのは1999年、2008年、2012年の計3度です。1999年は水間線の乗りつぶしのため、2008年は水間線の単純乗り鉄のため、そして2012年は水間線の車窓風景撮影のため、起点駅・終着駅ゆえ必然的に下車(乗車)しました。頭端式ホーム1面2線で、終端部に駅舎・改札口があり、小規模ながらターミナル駅の構造をしています。水間鉄道の貝塚駅は南海駅から見たら東側の「駅裏」にあり、駅前は今一つ栄えていません。
 
東京からですと東海道新幹線に乗り新大阪駅で下車、Osaka Metro御堂筋線に乗り換えて「なんば駅」まで行きます。さらに隣接する難波駅から南海本線の空港急行(朝と夕方以降に運転の急行・区間急行もOK)に乗車して貝塚駅下車。東口を出てすぐです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、梅田からですとOsaka Metro御堂筋線で「なんば駅」まで行き、以降は上記のルートで到達できます。あるいは大阪駅から大阪環状線内回りで新今宮駅まで行き、南海本線の空港急行(・急行・区間急行)に乗り換えて貝塚駅下車すぐです。余裕で日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、コンビニは南海駅構内および東西の駅近くにある一方、飲食店は気軽に入れる店舗がありません。最寄りの飲食チェーン店は西口の約700m北にある「すき家」で、やや遠いです。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京からの到達難易度もさほど高くありません。水間鉄道水間線を乗り鉄の際は、すぐに乗り換えたりせずにぜひ一度は水間鉄道の貝塚駅も観察してみて下さい!
 
(参考:水間鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)