七隈線延伸区間に乗ってみた!

今回は2023年3月に延伸開業したばかりの福岡市地下鉄七隈線に乗ってきました。
なお、実はこの活動は3月末頃に実施したものだったのですが、何かと多忙で2ヶ月遅れでの執筆となりました。
なので、記事中の記述は当時のものとしてご覧下さい。

今回の活動内容

まずは今回の主題となる七隈線について解説しつつ、活動内容についても説明してから本題に入っていきたいと思います。
七隈線についてですが、2005年に天神南~橋本間に開業した地下鉄路線で、2023年3月に博多駅まで延伸されました。
規格は鉄輪式リニアーモーターのミニ地下鉄となっており、福岡市地下鉄における幹線といえる空港線に比べるとローカル色の強い路線ですが、沿線には福岡大学を始めとした多くの教育機関が集まっていることもあり、通学路線としての顔もある路線です。
しかしながら、2005年の開業から18年に渡り都心側の終点は天神南駅であり、この天神南駅は空港線の天神駅や西鉄電車の福岡(天神)駅とは少し離れていて乗り換えが不便だった上、福岡市のターミナル駅である博多駅へは空港線や西鉄バスに乗り換えないといけないなど不便な状態があり、開業後も利用者数は予測を下回り、七隈線に並行する路線バスが開業後も幅を利かせる状況がありました。
それが今回の延伸でターミナル駅の博多駅へ直結することとなり利便性が一気に向上しました。
延伸した天神南~博多間は距離にすればわずか1.6kmに過ぎませんが、沿線にもたらした利便性は大きなものです。
ちなみに、元々は2020年度中に博多駅への延伸開業が予定されていましたが、2014年に発生した陥没事故の影響で遅れ、2023年の開業となりました。

そして、今回の活動内容ですが、活動目的としては当然ながら延伸区間に乗車することが最優先ですが、延伸区間唯一の途中駅として開業した櫛田神社前駅への訪問や、私が七隈線に乗ってない間にデビューしていた新型車両の3000A系に乗車することの3つを目標に活動していきます。

レポート本編

それでは早速レポートに入っていきます。
まずは西鉄電車との接続点である薬院駅から活動開始です。
七隈線は私が福岡出身であることもあり、延伸区間以外は既に乗ったことがあったのですが、それでも福岡を離れてからは乗る機会がなく、下手すれば10年ぶりくらいの乗車でした。


西鉄電車の駅を出ると目の前に七隈線の駅への入口が口を開けています。


改札にやってきました。
薬院駅は西鉄電車との乗換駅であることもあって七隈線の中でも比較的利用者が多く、改札機の台数も多めですね。


その中で変わった改札機がありましたが、これはクレジットカードのタッチ決済機能で運賃の支払いが可能な改札機です。
日本ではSuicaなどのICカード乗車券が交通業界でのキャッシュレス決済のデファクトスタンダードとなっていますが、外国人観光客などの利便性を考えると世界的に使われているクレジットカードに対応しようという動きもあり、福岡市地下鉄では全駅にクレジットカード対応の改札機が設置されていて、運賃の支払いに使うことが出来ます。
ちなみに、福岡市地下鉄では「はやかけん」という独自のICカード乗車券を導入していますが、これはJR九州のSUGOCA、西鉄のnimoca、更には首都圏にて普及しているSuicaとも相互利用が可能になっているので、旅行や出張などで福岡を訪れた際にこれらのICカードを持っていればきっぷを買わずに地下鉄に乗車することが出来ます。


発車標です。
七隈線では区間運転がないので全ての列車が橋本行きか博多行きのどちらかということになりますが、これが少し前までは博多行きではなくて天神南行きだったわけですから、延伸区間に含まれない薬院駅でも延伸開業したということを実感できる表示ですね。


それではホームへ降ります。
階段上に路線図があるのは地下鉄駅あるあるですよね。


駅名標を撮ったら電車を待ちます。
まずは延伸区間を乗りつぶすべく、博多へ向かいます。


七隈線の主力車両である3000系が来ましたが、博多行きの表示はちょっと違和感があります。
まあ、日常的に利用している方なんかはあっという間に見慣れて日常の光景になるんでしょうけどね。

それではこの電車で博多まで向かい、一気に延伸区間を乗りつぶしてしまいます。
2駅進んで天神南に差し掛かります。
ここは18年間終点だったわけですが、延伸により単なる途中駅となりました。
また、前述の通り七隈線では区間運転の列車が存在しないため、天神南行きという行先も消滅しました。
そんな天神南から乗ってくる人も多く車内は混み合ってました。
これは活動当時は延伸開業から1週間と経たない頃だったため、天神へ遊びに来て、せっかく七隈線が博多駅まで延伸したから記念に乗ってみようという人が多かったものと思いますが、天神南駅が空港線の天神駅とは離れていることもあり、結果的に天神地区と博多駅の往来ではうまく住み分ける格好になり、天神南駅に近い地区から博多駅への需要も七隈線が取り込んだ形とも言えそうです。


櫛田神社前駅の案内です。
あとで降りようと思いますが、一旦博多駅まで乗り通してまずは完乗します。


ひらがなVer.


あと、今ではちょっとレトロ感もある案内ギミックですが、これもちゃんと延伸区間に対応していました。
延伸に合わせて今風のLCDの案内に更新されるかと思ったら、まさかそのまま延伸に対応するとは思いませんでした。


そして、博多に到着です。
5分ちょっとの乗車でしたが、これにて早速1つ目の目標である延伸区間の乗りつぶしが完了となりました。
ちなみに、2023年5月の記事執筆時点においては七隈線延伸区間は国内で最も新しい地下鉄となっていますが、早くもこれを完乗できました。
いつもだと新しいものは開業ブームが収まるまで手を付けないことが多いので、開業直後に乗りに行くのは私の趣味としては結構レアなことです。
しかし、博多駅の七隈線ホームも当然新しく作られたものなのでこれも取材していこうと思います。


終点ということで車止めがありますが、ホームから少し過ぎたところに車止めがありますね。
これは福岡市長の高島宗一郎氏が将来的に七隈線を博多駅から更に延伸して福岡空港国際線ターミナルへ乗り入れることを検討している旨の発表をしていることから、将来的に延伸することを見越して延伸工事がやりやすいようにこのような構造にしたのかもしれません。


流石に新しい駅ということで発車標はLCDでした。


ホーム上の駅名標です。
空港線との乗り換え駅であることも案内されています。


ホームです。
島式1面2線のよくある形のホームですが、将来的な有効長延長を見越してかホームは現在の七隈線の両数である4両分より長めに作られていました。


奥には右から読む形となっていますが、「福博連理」と書かれた銘板がありました。
この言葉は福岡と博多という2つの街がより強く結びつき、共に発展していくようにという願いを込めた言葉で、連理というのは「二本の木の枝がつながり一本の木のようになる」といった意味合いの演技の良い言葉だそうです。
ちなみに、文字は福岡市長の高島宗一郎氏の筆によるものだそうです。


壁面の駅名標です。
なんとなくデザインが東急っぽいような?w


ホームドアには西日本シティ銀行による延伸を祝う広告が出ていました。
鉄道ファンのみならず福岡市民にとっても七隈線の延伸はめでたいことなんですね。


それでは一旦外に出るため階段を登ってコンコースへ向かいます。


ここにも路線図がありました。


コンコースです。
このあたりもまだまだ真新しいですね。


空港線への乗り換え案内がありました。
天神南駅は空港線の天神駅とは離れていることもあり、延伸開業するまでは七隈線は空港線とは直接接続していない飛び地路線という状況がありましたが、博多駅へ乗り入れたことで空港線と直接乗り換えられるようになり、やっと分断されていた地下鉄ネットワークが繋がったとも言えますね。


今風のピクトグラムで空港線への乗り換え通路が案内されていました。
空港線とは改札内で繋がっていて改札を通らずに乗り換えが可能となっていて、これによって七隈線は初めて他の路線と改札内で繋がることとなりました。


反対に七隈線への案内もありました。
ピクトグラムは同じデザインですが色を変えて区別しているようですね。


それでは改札を出ます。
どうせこのまま引き返すのですが、せっかく1日券を使っているので改札を通過しておこうと思います。


デジタルサイネージにも七隈線延伸をPRする広告が出ていましたが、どことなくエ◯ァっぽいような?w


ここにも延伸をPRする幟がありました。
博多へ直通であることがかなり強調されていますが、やっぱり福岡の交通の中心は博多駅なんですよね。


駅への入口です。
JR博多駅とも一体化しており、JRの駅からも外に出ることなく乗り換えが出来るようになっているようです。

それでは再び構内に戻ります。


この電車で一旦天神南駅へ向かいます。
理由は延伸の下り方面の走行音を収録したいというのがありまして、ついでに終点ではなくなった天神南駅で変化を探してみたいと思います。


博多駅停車中の車内の案内です。


ひらがなVer.


駅名標です。
延伸区間の隣の駅である櫛田神社前も書いてありますが、よく見るとステッカーを貼ってあるようですw


縦型


ホームは博多駅と同じく島式1面2線となっています。
延伸区間にある博多駅と櫛田神社前駅の2駅とは開業時期に18年の開きがあるわけですが、デザインが若干異なっていますね。


元々終点だった博多方面の線路を撮ってみたのですが、よく見ると奥の方でトンネルの形が変わっているのがお分かりでしょうか?
あそこが延伸区間と既存区間の境目なのかもしれません。


さっき◯ヴァっぽい広告があるとか書きましたが、これは完全にエヴァが出ちゃってますから、”っぽい”どころかもはやコラボですねw


ちょうど博多行きの電車がやってきました。


↑せっかくなので発車シーンを撮りました。


発車標です。


改札口です。
以前乗ったときはオレンジ色の「乗換専用改札」というのがあって、天神南駅から徒歩で天神駅へ向かって空港線へ乗り換える場合専用の改札が設置されていまして、乗換時はその改札を通過すると120分以内に乗り継いだ場合に限り七隈線と空港線の運賃を通算するという特例が設けられていました。
しかし、七隈線が博多駅へ延伸したことで、博多駅で空港線と接続されたためにこの特例は廃止され、専用改札も撤去されたものと思われます。


ちょうどその案内が出ていました。
書いてある通り、延伸開業後は天神南駅と天神駅を徒歩で乗り継ぐ場合は運賃が別々に精算されることとなるわけですが、これについては一部で不満の声も出ているようで、特に七隈線と箱崎線を乗り換えるルートを利用する場合に不満が高まっているようです。
前提条件として箱崎線が博多駅へは乗り入れておらず、空港線の中洲川端駅から分岐する路線であり、かつ一部電車が空港線へ乗り入れて天神駅にも乗り入れていることをまず書いておきますが、従来の天神南駅~天神駅の徒歩連絡ルートであれば、直通電車に当たった場合は1回の乗り換えで七隈線沿線と箱崎線遠征を行き来できたのが、運賃を通算するためには博多駅で乗り換えを強いられることとなり、2回の乗り換えが必須となる上、遠回りな乗車をせざるを得ないために運賃が割高になるという問題があります。

また、七隈線沿線から空港線の天神以西の各駅へ利用する場合、従来の天神南駅~天神駅徒歩連絡ルートだと運賃が別々に精算されて割高になり、博多駅で乗り換えた場合は運賃を通算できますがやはり遠回りになるため従来より運賃が割高になるという問題があります。

これに対して福岡市地下鉄を運営する福岡市交通局では従来天神南駅~天神駅間を徒歩連絡するルートで購入していた定期券については、有効期限までは博多駅乗り換えのルートでも利用可能とする他、前述の理由で従来より運賃が割高になるルートの定期券については通勤定期は2024年3月末まで、通学定期は2026年3月末までの期間限定で天神南駅~天神駅間徒歩連絡ルートの定期券を従来と同じ金額で発売する他、定期券を利用しない場合についても福岡市交通局が発行するICカード乗車券の「はやかけん」を利用し博多駅経由で乗車した場合に、従来より割高になる運賃の値上げ分のうち半額相当をポイントで還元するという経過措置をとっています。

個人的には天神徒歩連絡ルートも従来通り使えるようにすれば丸く収まる話のようにも感じますが、改札外乗り換えは極力なくしたいのが鉄道事業者としての本音なんですかね。
なお、この徒歩連絡は天神地下街を経由するのが主流でしたが、乗り換えついでの買い物需要があったことから天神地下街に出店する商店の経営者サイドからもこの乗り換え制度を維持してほしいという声もあるみたいで、もしかしたら将来的に天神乗り換えが復活する可能性もありそうですね。

ちなみに、福岡市地下鉄では1日乗車券を大人640円で発売しており、片道320円以上の区間を往復利用するならばこちらの方が安くなるため、この問題で割高になる区間についても1日乗車券を利用すれば回避できる可能性がありますし、1日乗車券ならば天神乗り換えルートを使っても運賃が割高になることもないのがメリットですね。
まあ、福岡市民ならば常識レベルの知識かもしれませんが、遠方から福岡を訪れ、地下鉄に乗る際は1日乗車券を念頭に置くとお得に利用できるかもしれないという豆知識でしたw


券売機ですが、運賃表に注目すると天神南駅と天神駅が点線で徒歩連絡できることを示してはいるものの別駅扱いになっていますね。
それでは構内に戻ります。

続いては1駅だけ乗車して、延伸区間内で唯一の途中駅にして、延伸によって開業した唯一の新駅となる櫛田神社前駅へ向かいます。


というわけで駅名標です。
駅名は駅付近にあり博多の人間からは「お櫛田さん」とも呼ばれ親しまれている櫛田神社から採られています。
櫛田神社は博多祇園山笠や博多おくんちなどの祭事を行う神社としても有名で、博多どんたくの出発地点であるなど、博多でも有名なスポットの1つであり、駅名に採用されるのは納得と言えるでしょうか。


縦型です。


ホームです。
島式1面2線と他駅と同じ構造です。


エスカレーターでホームを出ます。


コンコースです。
博多駅同様、開業したてということでまだまだピカピカです。


改札口です。
中間駅ということで改札機は少なくなっていますが、木の温もりを感じるデザインが印象的です。


福岡市のPRがありました。
福岡市地下鉄は福岡市が運営する公営鉄道ですし、市のPRをするのは当然ですねw


博多旧市街とありますが、実は古くから存在する博多と呼ばれる街の範囲は御笠川と博多川に挟まれたエリアであり、七隈線でいうと櫛田神社前駅付近が相当するようです。

余談ですが、博多駅でも有名な博多と、天神地区を擁する福岡という街は元々別々の街として存在していましたが、博多は商人の町、福岡は福岡城の城下町で武士の町と、二極都市として繁栄していましたが、1889年に博多と福岡を統合する形で市制施行することとなったものの、市名を博多とするとか福岡とするかで紛糾し、結局は現在まで引き継がれている福岡市となりますが、その代わりにターミナル駅の名前は博多駅となりました。
博多駅には新幹線も乗り入れており、首都圏でも博多という駅名を新幹線の行先として見る機会があるためか、福岡市という地名よりも博多という地名の方が浸透しているフシがあり、稀に市名も博多市だと勘違いしている人もいるみたいで、過去にはTVのテロップで堂々と「博多市」と出ていたのを見たこともありましたw


券売機です。


コンコースには西鉄ホテルの広告が出ていました。
博多駅から1駅隣ですし、宿泊するにもうってつけかもしれませんね。
ちなみに、私は長年福岡に住んでいたことや、今でも福岡に実家があることもあり、福岡市内に宿泊したことは一度もありません。


それではエスカレーターで地上に出てみます。
ここは完全な新駅なので地上までしっかり取材しようというわけですね。


地上へ出ました。
よくある地下鉄への入口という感じですが、全体的に新しいのが新駅に訪れていることを実感させます。


駅名部分をアップで


こちらはエレベーターですね。
ところで、入口の脇にはアルファベットの”F”を崩したようなデザインのロゴが描かれていますが、これは福岡市地下鉄のロゴとなっています。
恐らく”Fukuoka”の頭文字から採っているんでしょうね。
ちなみに、小さい頃は地下鉄といえば福岡の地下鉄しか知らなかったこともあり、全国の地下鉄にこのロゴが付いていると思っており、このロゴは福岡市地下鉄ではなくて地下鉄全般を示すサインだと思っていましたw
考えてみれば地下鉄そのものを指すならば”Subway”の頭文字でSをモチーフにしていないと不自然ですけど、まあ子供の頃のことですからw


ところで、駅のすぐ裏手には大きな木が見えたので、これが駅名にも採用された櫛田神社かと思ったら、全く関係ないお寺さんのようで、櫛田神社は国大道路を挟んだ北側にあるようです。


駅近くにあるこちらは「キャナルシティ博多」という施設で、イーストビルと呼ばれる棟になります。
ただし、2023年5月をもって一旦イーストビルの営業を終了し、2024年以降当面の間は広場とし、将来的には新たなイーストビルをリニューアルオープンする計画だそうで、記事執筆時点ではイーストビルは営業していませんのでご注意を・・・

ちなみに、この「キャナルシティ博多」は従来は鉄道でのアクセスがあまり良くなく、博多駅や空港線の祇園駅、あるいは中洲川端駅からの徒歩移動となり、駅から10分程度かかる立地であり、このため博多駅などからバスを利用するのも一般的であり、博多駅とキャナルシティ博多を結ぶ循環バスも設定されていたほどですが、七隈線延伸で櫛田神社前駅が目の前に開業したことで一気にアクセスが改善し、キャナルシティの循環バスは入れ替わる形で廃止になりました。
このため、長らく仮称で中間駅と呼ばれていた櫛田神社前駅には、キャナルシティ博多の名前を採用するのではないかという予想もあったのですが、結局キャナルシティ博多の名前は採用されず、櫛田神社前駅が駅名として決定となりました。

正直、櫛田神社は有名ではありますが日常的に訪れる人はかなり少ないでしょうし、キャナルシティ博多の方が駅の利用目的としては主流を占めそうですが、キャナルシティ博多は民間の施設であり、公営鉄道である福岡市地下鉄が民間企業の宣伝に与するのはよろしくないという判断があったのかもしれませんね。


駅前を西鉄バスが通過していきました。
このあたりは櫛田神社前駅開業以前は鉄道駅から遠いエリアだったのでバスへの依存が高かったですが、七隈線延伸でだいぶ鉄道へのシフトが起こったでしょうね。
西鉄バスにとっては経営的にはマイナスかもしれませんが、昨今はバス運転士不足という問題がありますから、よりバス輸送が必要な地区にバス運転士という限られた人的リソースを投入できるという意味ではよかったとも言えるかもしれません。

これにて2つ目の目標である櫛田神社前駅訪問を達成しましたので、最後の目標である3000A系への乗車を目指して、一旦博多駅へ戻ります。
運用は公表されておらずいつ来るのかは不明ですが、七隈線はそんなに長い路線ではなく他路線との直通もしていないので、待っていればそのうち来るでしょうw
最悪、予備運用や検査などで運用に入っていない可能性もありますが、現時点で4編成が投入済みとのことなので、少なくとも1編成は動いていると信じて待ってみますw


というわけで博多に戻ってきました。


折返しの間は車内に誰もいなくて撮影にうってつけの状況だったので車内の写真をどうぞ
ミニ地下鉄ということで車内は一般的な電車の車内に比べると狭く感じると思います。
座席のモケットは七隈線のラインカラーである緑を採用していますね。


外観も改めて撮ります。
ところで、この3000系の外観が東京モノレール10000系に似ている気がするのは私だけでしょうか?w
初めて東京モノレール10000系を見たときは、「七隈線じゃんw」と思ったのを覚えています。

10000_outside
参考までに東京モノレール10000系の写真を貼っておきます。
いかがでしょうか?w


側面には例の”F”を崩したロゴが描かれている他、”LINEAR METRO”とも書かれています。
これは七隈線が鉄輪式リニアーモーターという方式を採用しているためですが、ついでに鉄輪式リニアーモーターについても軽く解説すると、普通の電車は台車に取り付けられたモーターで車輪を回して、車輪とレールとの摩擦を介して車体を推進していますが、鉄輪式リニアーモーターでは車体の下に取り付けられた電磁石と、レールの間に設置されたリアクションプレートと呼ばれる磁石の役目をする部品の間に発生する磁力を使って車体を推進しています。
この方式は車体を小さくすることができるため、地下鉄に採用した場合はトンネル断面を小さくでき、結果的にコスト削減に繋がったり、車輪とレールとの摩擦に依存しないため急勾配に強いなどの利点があり、従来の地下鉄より低コストに建設できるミニ地下鉄として採用が広がっています。
他には東京の都営大江戸線や横浜市営地下鉄グリーンライン、大阪の長堀鶴見緑地線や今里筋線、神戸市営地下鉄海岸線や仙台市地下鉄東西線などに採用例があります。

ちなみに、リニアーモーターといっても、リニア中央新幹線に採用されているマグレブ方式や、愛知県を走る愛知高速交通(リニモ)で採用されているHSSTとは異なり、鉄輪式リニアーモーターは車体が浮上するわけではありませんのでお間違えないようにw

ちょっと脱線してしまいましたが、あとは3000A系を待ちたいと思います。
結局3~4本ほど見送り、30分近く待った末、ようやくお目当ての3000A系がやってきました。


↑入線シーンをどうぞ


写真でも撮ります。
デザインは3000系とよく似ていますが、一部に水色の差し色が入っているのが見た目で分かりやすい相違点ですね。


車内です。
3000系と比べると明るい印象になっている他、分かりやすいところでは座席のモケットが緑色ではなくてグレーっぽい色になっています。


先頭部ですが・・・


なんと運転台がありません!?
実は七隈線ではATOと呼ばれる自動運転システムが採用されているため、運転士の操作なしで自動で運行することができるようになっています。
非常時に手動で運転することができるように運転台は設置されているのですが、普段は格納されていて見ることができなくなっています。
ちなみに、最後尾側の運転台には乗客が自由に座ることができるようになっており、逆展望ですが展望風景を楽しむことが出来ます。
これは3000A系に限ったことではなくて、3000系でも同様です。


車内案内表示器も3000系では駅間を示す部分が点滅するというアナログな方式でしたが、3000A系では流石にLCDになっていました。
ちなみに、何やらキャラクターがいますが、名前を「ちかまる」と言って、オグロプレーリードッグをモデルにしているそうです。
地下鉄ということでモグラかと思ったら違うんですねw

まだ発車まで時間がありますが、先に向かいに停まっている3000系が発車するので・・・


↑発車を動画で撮りました。

それではこのまま橋本まで乗車していきます。
今度は天神南まででないのは、3000A系は既存区間でも乗ったことがないのでついでに全区間の走行音を収録したいという理由からです。
七隈線自体も久しぶりなので、1回くらい全区間通し乗車もしておきたいですしね。
なお、七隈線は車両基地部を除いて全線地下区間なので車窓は全く見えませんw
なので、車窓については言及できませんが、利用者が以前乗車したときよりかなり増えているのは気になりました。
いわゆる開業ブームで一時的に増えている可能性もありますが、その後の報道では利用者が増えて混雑が問題になっているといったものもあったので、博多駅まで延伸したことで純粋に利用者が増えている可能性が高そうですね。
これを受けて七隈線と並行する路線バスは減便することになったようですが、今までバスを選んでいた人たちも博多駅まで乗り換え無しで行けるならば地下鉄の方がいい思っている人が多かったということでしょうね。


橋本に到着ですが、そのまま3000A系で折り返すので駅の方はこれだけですw
なお、記事にはしていませんが、以前に七隈線全駅下車という活動をしたことがある他、橋本駅近くにある車両基地のイベントに参加したときにもこの駅を利用しているので、何度か訪れた事がある駅です。


とはいえせっかくなので外観は撮っておきましょう。


博多行きの幕を撮ったら乗り込みまして、そのまま折り返します。
これにて最後の目標であった3000A系への乗車と全区間の走行音収録という目標も達成できました。

博多に戻ったら最後にそこで撮影ですが・・・


↑3000A系の発車を待つ間に3000系が入線してきたので動画で撮りました。


↑そして、3000A系の発車です。

ということで、これにて活動終了です。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
これ以降は記事にしていない活動はないので、しばらく更新間隔が開くかもしれませんが、私の住む関東エリアでは相鉄・東急新横浜線が開通したばかりですし、そちらへ乗りに行こうと思っていますから、その記事になるかもしれません。

それでは!

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つばめ501号(管理人) について

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