2年ぶりの訪問で、また路頭に迷いかけた桐生。
その危機を寸でのところで救ってくれたのは、ある大先輩との再会だった。
▶︎東京みたいに、あると思うな食事処
下新田電留線に回送されていく185系B6編成。
その姿を見送って、ふと1・2番線ホームを見ると…
あ、あれは!
なんと、鉄道趣味の大先輩で元在京ラジオキー局のプロデューサー・ディレクターだったIさん。
実は、入線の時に小山方で撮る姿がチラッと見えて、もしや?と思っていたのだが…
その疑問が確信に変わった!まさかここで再会できるとは!
偶然の再会に、ただただお互いにビックリ。
約3年前、相鉄・JR直通線の初乗りに出かけた時や、一昨年夏のリバイバルカラー運転開始など
折々に遭遇してこそいるが、ついに北関東にて遭遇することになるとは…
ということで、再び逡巡した結果、桐生駅北口前にあった「目利きの銀次」で2人でランチ。
しかもお酒を一杯!
ちょっと最近、また出先でお酒を飲む機会が増えてきたが…
鉄道趣味やラジオの話を幅広く聴きつつ、語れる機会はなかなかありそうにない。
こうした時間を取れるのは、普通に過ごしていてはなかなかできない財産なのである。
話が意外に盛り上がったこともあり、約3年半ぶりだった上毛電気鉄道への再訪問は消滅したが
改めて人と会い、語ることの大切さを再認識した時間になった。
かくも当たり前だったことを、この4年ほど満足にできてこなかったのだから。
そして、しばらく酔い醒まし兼ねてフラフラしながら桐生駅に戻った。
本当は乗って帰ってくるプランに含まれていた、わたらせ渓谷鐵道の単行気動車を撮りつつ…
13:49。
下新田電留線から、185系B6編成が回送で入線!
2年前は、2番線に入線していた185系。
この復路も撮り鉄対策ゆえなのか、往路と同じ4番線に入線。
もう駅でゆっくり編成を撮ることは叶わなくなることなのだろうか?
まぁ、2年前の訪問時にがっつり撮っておいて今は良かったなとは思うが。
そして、往路と違うのは、方向幕・愛称幕は変換を終えての入線となった。
乗車する人は、ある程度記録を終えたら車内に入っていく。
なかなか乗れる機会も限られるようになったため、車内に入るだけでも貴重なことなのだ。
今日発売の鉄道ファン誌によると、185系の2022年度末での残存率は10%を割っている。
485系のスタンダード特急型や急行型の全消滅という大きな区切りを迎えた一方でまだギリギリ
踏みとどまってはいるが、いよいよ風前の灯に近づいているといって良いか。
臨時特急の設定が減らされた一方で、211系による臨時普通列車は度々運行されていた。
国鉄近郊型の最終形である211系も、ここにきてJR東海車の減少が加速してきている。
いずれにしても、こうして185系がこの桐生に入ってくるのは最後のシーズンになるのか?
次に来る時には、もう185系はいない?
2年のブランクを経て今回は奇跡的に再登板したものの、来年はあるかどうか。
しんみりと時を過ごしているが、そんな時に限って時間の流れは速く無情だ。
昼からお酒も入り心地よい高揚感の中、復路の発車の時間は刻一刻と迫っていたのだった。