2023.5.4 多客臨電撃復活の苦肉と思惑。185系「あしかが大藤まつり号」臨時“特急”の旅③ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

▶︎前回は尾久付近まで。高崎線人身事故の影響で遅延中

高崎線人身事故の影響をいよいよ受け、通常ならまた本領という走りはなかなか見られない。

上野を通過してからは上がったり下がったり、じれったい走りの繰り返しになる。

京浜東北線北行に一時先に行かれてみたり、


東武線直通「スペーシアきぬがわ」とのまさかの並走も。

もっとも、ダイヤ上ではこちらが先行するため、再び抜き返していくのだが。

ダイヤ乱れを象徴する、想定外の共演となった。


さて、少し先頭車に行ってみると…

いるいる、前面展望の好きな人が。

普通に撮る分にはいいが、前回のスカイツリートレインの時にもいた「吸盤固定」。

よく考えるなとは思うが、想定外の揺れや窓の汚れなどどうするのか…と要らぬ心配をする。


それと困るのが、撮影者が仕切り扉開閉の雑音を嫌うのか、それとも客室内に普通に座っている

人達が煩わしさを感じるのか、仕切り扉の自動スイッチが勝手に「手動」にされていたことだ。

こちらは自動で開くと思って、扉の前に何度も立っても開かずに逡巡…

はたと気づいてスイッチを見ると、案の定「手動」が押されていたのだった。

どちらが悪いかは目撃していないので何とも言えないが、自分勝手なことには違いない。


そんなことを感じながら10:30、浦和着。

およそ8分延による到着となった。


大宮着は10:36頃。

案の定人出はそれなりにいたが、それでも11番線には電車が停車中。

遅延の影響で、湘南新宿ライン経由の宇都宮線電車だったろうか、こちらの先発を待つ状況。


…そしてここから高崎線の呪縛から解き放たれ、ようやく本領発揮する場面が多々。

快速時代は蓮田、久喜と停車していたがそれもなくなり、あしかがフラワーパークまで無停車。

特急らしい走りで、あまりの走りっぷりに眠気もちらほら催してくる。


ただし運転停車はそれなりにあり、小山で少し停まってから両毛線へ。


思川、佐野、富田と交換のために停まりながら先へ。

両毛線内は、快速時代とほぼ変わらない走りに終始した。


そして11:56、約1分遅れであしかがフラワーパークへ。

2年前は雨模様だったがこの日は快晴、汗ばむくらいの陽気であった。


普段は静かな無人駅であるが、この日は列車名通りの祭り観光目的の利用客が多く下車した。

とはいえ、なお多くの利用客が乗り続けているあたり、その目的は達成されたとは言い難い。

特急化した次は、あしかがフラワーパーク〜桐生間回送でも良いのではとの声もチラホラ。


そして、さらに足利で客扱い、小俣で交換に伴う運転停車を経て…


12:18。

大船から約3時間、2年ぶりに桐生へ到着。


停車駅こそ絞られたものの、所要時間はさして変わらず。

撮り鉄対策の一環だったのか、桐生駅到着は4番線に。

使用できる車両が足りないからか、臨時列車自体の本数が減少…etc

さまざま複雑な背景が見え隠れする、なんとも気難しい旅になった。


そんな事情もあるからか、それともただ暑くなってきたからか。

桐生駅の雰囲気は比較的に穏やかであるのが、まだ幸いではあった。

ただ、そこに2年前のような感慨深さはあまり無かったことも書き加えておかねばなるまい。


…ただ、前回と違うのは、下新田電留線への引き上げまで10分ほど時間があったことだ。

その引き上げまでやけに長く感じたのは、前回訪問時があまりにも短すぎたからか?

ともかく、時間感覚の微妙な狂いが、この先の行動計画をも狂わせていきそうだった。


そして、12:29。

けたたましく警笛を鳴らし…


誰かが閉め忘れた、窓と共に。


ゆっくり下新田に引き上げられるのを見送って、往路の記録を終えた。


…さて、ここからどうしようか。

実はわたらせ渓谷鐵道で大間々くらいまでは往復しようか、とも画策していたが…

大間々での滞在時間が数分しか取れず、この案はボツ。

ならば西桐生から上毛電気鉄道に乗り、徒歩連絡を経て東武桐生線→わたらせ渓谷鐵道乗継ぎで

また桐生に戻ってこようか…しかし暑さがなぁ…などと逡巡。

加えて、昼飯どうするの!?という2年前と同じ課題にぶち当たったところで…

ふと1・2番線ホームに目をやると、懐かしい出会いがそこにあったのだった。