知事が変われば・・・ | たっちゃんの鉄楽切り抜き帳

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「鉄道」を趣味の対象として、さまざまに楽しむ活動を記録するブログです。


 上皇上皇后両陛下の京都奈良訪問に伴い、京都駅から近鉄奈良駅までのお召し列車が運転された。
 近鉄好きの多くは「あをによし(種車は昭和天皇のお召し列車)」の運用を密かに期待したと思うけど、今回も使われたのは「しまかぜ(イメージ画像)」だった。しかしながら、普段は「しまかぜ」が走ることがない大和西大寺駅~近鉄奈良駅間を走行するとあって、撮り鉄が参集したようで多くの画像がUPされている。ちなみに「しまかぜ」のブルーリボン賞祝賀列車は近鉄奈良駅折り返しで運転されており、行事に参加したのでこの区間を乗った思い出がある。
 このルートは世界遺産である平城宮跡を横切っていることで有名なのだが、景観の維持と道路渋滞解消のため、ルート移設や地下化などの計画が発表されていた。2060年度の完成を目指すという長大な計画で、とても完成を見届けることは出来ないと思っていたのだが、さらに何だか暗雲が立ち込めてきたようだ。
 先日の選挙で奈良県知事が交代、新知事は費用対効果の検証が不十分だとして計画の見直しをする意向だと報じられている。
 こういうインフラ案件の判断は難しい。出来上がって、ある程度の期間使用されて初めて成功か失敗かの判定が出るからだ。その時にはゴーサインを出した当事者はいないだろうから、自分の判断が正しかったかどうかを知ることは出来ない。
 リニア新幹線も沿線知事の反対でだいぶ工事が遅れそうだ。長期的な視点で大きな決断をするのは難しい。さて、どっちに転ぶのだろうか。