戦後芸能界最大の醜聞と車内チャイム変更と | 鉄道きさらんど

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今年になって、ジャニーズ事務所の創業者である今は亡きジャニー喜多川の児童を含めた性的虐待行為が話題になっており、今まで持ちつ持たれつでジャニーズのネガティブな話題を忖度してタブー化してきた大手メディアも取り上げる程だ。

 

しかし、一連の性的虐待は今になって発覚したものでは決してなく、四半世紀近く前に週刊誌で既に取り上げられていたし、更に昔から所属タレントが告発本を出していた。

 

筆者がこのことを知ったのは20年以上前で、今はない雑誌「噂の眞相」の記事がきっかけだった。これはマイナーな左翼系ゴシップ誌といえ、取り上げていた媒体が既にあったわけだが大手マスコミや世間一般は話題にもせず見て見ぬふりをしていた。

 

いや、雑誌ではなくて国会でも前世紀の2000年に取り上げていた。今は亡き阪上善秀衆議院議員(後の宝塚市長)が事務所の児童労働や創業者の性的虐待について質問していた。

 

○阪上委員 次に、最も深刻な問題であるジャニー喜多川社長のセクハラ疑惑についてお聞きしたいと思います。
 報道によれば、ジャニー喜多川社長は、少年たちを自宅やコンサート先のホテルに招いて、いかがわしい行為を繰り返しておるという内容のものであります。なぜ少年たちがこんな行為に耐え忍んでいるかといえば、ジャニー喜多川社長に逆らうと、テレビやコンサートで目立たない場所に立たされたり、デビューに差し支えるからというのであります。

 

これも今年になってからの話題だが、東海道新幹線で20年前から採用されている車内チャイム(TOKIOの曲)が今後ついにオリジナル曲に変更されると決まったというJR東海のリリースがあった。

 

今の曲は2003年秋ダイヤ改正の品川駅開業記念キャンペーンの一環で一時的に採用されたというはずが、JR東海の予想以上に好評となったので正式に採用された。個人的にはようやくか、といった感じだ。JR西日本編成の「いい日旅立ち・西へ」ともども一時的なキャンペーンの曲を東海道山陽新幹線に乗るたびにいつまでも聴かされるのも正直面白くない気持ちだったし。車内チャイムにオリジナル曲を用いるJR東日本・北海道や九州がうらやましかった。
 

内心いつ変わるのかと思ったし、品川駅開業10周年とか東海道新幹線開業50周年の節目で変わるかなと思ったが全く変わらず、20年も続くとは思わなかった。いつか正直興味のないグループのタイアップ曲を聴かされるのは好きではなく、チャイム変更を惜しむ人が多いことが理解できないが…。

 

ジャニーズ事務所の醜聞は既に前世紀から話題になっていたのになぜ東海は2003年にTOKIOの曲を車内チャイムに採用したのかと思う。大手メディアや世間は気にもしていなかったし、ジャニーズ事務所の明るい話題ばかりが流布されていたので当時は致し方なかったかもしれなかったが、さすがに採用期間が長すぎた。

 

この時点では葛西氏が社長で、須田氏が会長でその時のトップがゴーサインを出したから決まったという事なのだろうが、須田氏は後に何の権限もない相談役や顧問になり、葛西氏が去年亡くなったこと、そしてジャニー喜多川の醜聞が一般メディアに取り上げられるようになりTOKIOの曲を使い続けるわけにもいかないという事でこのタイミングでの車内チャイムの変更となるのだろう。