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Suica運賃は?

2023-05-15 20:39:08 | 秋田のいろいろ
北東北3県の県庁所在地周辺でのSuica利用が、2023年5月27日から始まる。準備についての直近の記事
JR東日本では、Suicaなど交通系ICカードで乗車すると、紙のきっぷの運賃(10円刻み)とは異なる1円刻みの「IC運賃」が適用される。消費税分をより適切に転嫁するためのもので、すべての区間で紙運賃よりIC運賃のほうが安いとは限らない。

少しでも安く乗りたい者としては、Suica導入後も、区間によっては紙のきっぷを買ったほうが得なのかも??
一方で、紙の普通回数券が廃止(JR東日本では2022年9月30日。関連記事)された実質代替である、Suica乗車でポイント還元されるサービスもある。それを踏まえると??
結局どうすればいいのか、調べてみた。
※以下、間違いがあるかもしれません。利用の際は、各自よく確認の上、ご自身で判断くださるようお願いします。大人運賃のみ記します。

●IC運賃 ~Suicaに限らず、PASMOなど使用可能なすべてのICカードにも適用。
まずは、基本。ICカードやスマホで乗車する時に差し引かれる、IC運賃がいくらか。

駅の券売機の上の地図式運賃表の隅に、対応表が掲出される。ネット上には公式、非公式とも情報が少ない。【16日補足・ネットの経路検索サービスでも、IC運賃が分かるが、現時点では多くのサイトで北東北は未対応。】→その後、秋田駅に対応表が掲出された
ネットでも見られる「東日本旅客鉄道株式会社ICカード乗車券取扱規則」で分かるが、これも少々分かりにくい。幹線と地方交通線で異なるし、10キロ超は自分で計算しないとならず、間違えそうなので、ここでは幹線内相互の近距離のみ示しておく。
・紙きっぷ 150円 → IC 147円 秋田~羽後牛島、土崎~上飯島など
・紙きっぷ 190円 → IC 189円 秋田~泉外旭川/新屋、土崎~追分、羽後牛島~新屋など
・紙きっぷ 200円 → IC 199円 秋田~土崎・上飯島/四ツ小屋、泉外旭川~上飯島・追分など
・紙きっぷ 240円 → IC 242円 秋田~追分/和田など

10キロ未満なら、いずれもわずかにICが安い。10キロ超では逆転する場合もあるが、次項以降のように、それでもICのほうが得になることもある。


●JRE POINT「在来線乗車ポイント」 ~要登録。Suica(モバイルSuicaやAkiCA等地域連携Suicaも含む)のみ対象。PASMO等は対象外。
JRE POINTの仕組みはどこか複雑で、特にネットが使えない人には分かりづらいと思う。ともかく、乗車額に対してポイントが付与される。
なお、地域連携Suicaで、地元のバスに乗った際に付く交通ポイントとは別物で、互換性がない。アルス・トピコなど駅ビルのJREポイントカードを持っていれば、それとまとめることは可能。

カードのSuica(地域連携Suica含む)では、乗車額200円ごとに1ポイント付与。200円未満でも1ポイント付与。
モバイルSuicaでは、50円ごとに1ポイント付与。
ポイント額の算出は1回ごとの乗車額に対してで、ポイント付与は1週間ごとにまとめて。

1ポイント(P)=1円だから、それを値引きとして計算すると、
・紙きっぷ 150円 → IC 147円 モバイル2P/カード1P =モバイル145円/カード146円
・紙きっぷ 190円 → IC 189円 モバイル3P/カード1P =モバイル186円/カード188円
・紙きっぷ 200円 → IC 199円 モバイル3P/カード1P =モバイル196円/カード198円
・紙きっぷ 240円 → IC 242円 モバイル8P/カード1P =モバイル234円/カード241円


●JRE POINT「リピートポイントサービス」 ~要登録。Suica(モバイルSuicaやAkiCA等地域連携Suicaも含む)のみ対象。PASMO等は対象外。
月(毎月1日~月末)に、同じ運賃区間(乗降駅は異なっても構わない)を10回以上乗車すると、前項、毎回の乗車ポイントに加えて、IC運賃の10%相当のポイントを還元。厳密には、10回乗車でその区間1回分のポイントを、11回目以降は毎回、運賃の10%分を付与。
※ネット上には「5回乗車で~」に改変されたとの記述が一部にあるが、誤り。2023年3月18日に首都圏で鉄道駅バリアフリー料金加算による値上げが実施されたため、その経過措置として2023年3月限定で実施されていたもの。

なお、1つのJRE POINTアカウントには、モバイルSuicaとカードを20枚まで登録(紐付け)できる。月に10回乗車は、同一のカードである必要はなく、同一アカウントに登録されたSuicaの合計回数でカウントされるようだ。
ただし、登録できるSuicaは、記名式のMy Suicaであるため【16日追記・かつJRE POINTアカウントと同一名義でなければならない】、複数人で使い回したり、同時に乗車することは、制度上できない。1人で10回乗らないといけない。

紙回数券の実質代替ではあるが、相違点もある。
○○駅~××駅間の区間ではなく、同じ運賃なら路線・方面や区間が異なってもカウントされるのは、基本的にはありがたい。
あとは、月単位で10回以上乗車が必要で(回数券は3か月で11回)、上記の通り1人で10回乗らないとならない(回数券は複数人で分けても可)点は、人にもよるが、回数券よりは制限がある。

月に10回乗った場合(10回すべてモバイル/10回すべてカード)の、前項乗車ポイント×10と本項リピートポイントを値引いた額を10で割って、1回当たりを計算。参考までに紙回数券の1回当たり額も記す。
・紙きっぷ 150円(回数券136.4円)IC 147円 → モバイル130.3円/カード131.3円
・紙きっぷ 190円(回数券172.7円)IC 189円 → モバイル167.1円/カード169.1円
・紙きっぷ 200円(回数券181.8円)IC 199円 → モバイル176.1円/カード178.1円
・紙きっぷ 240円(回数券218.1円)IC 242円 → モバイル209.8円/カード216.8円
思った以上に、紙回数券よりも割引率が高い。


そんなわけで、Suicaが使える区間ならば、JRE POINTに登録したSuica(できればモバイルSuica)で乗車しないと損。
※ただし、えきねっとで普通乗車券を予約し、予約時にビューカードで決済すると、ポイントが3%付与されるので、金額や乗車回数によっては、そのほうがわずかに得になるケースもあるはず。例:200円区間を5回乗ると、1回当たり194円。

また、クレジットカードのビューカードからチャージする時は、Suicaカードへのオートチャージ、モバイルSuicaへのチャージ(都度チャージでも可)で、クレジットカードのポイントが3倍の1.5%付くのもあなどれない。なお、現時点でオートチャージは、JR東日本の在来線自動改札機で入出場した時のみ、行われる。無人駅などの簡易Suica改札機、新幹線改札、JR他社・私鉄・バスは対象外。【27日訂正・簡易Suica改札機でのオートチャージは2015年から順次対応が進んでいたそうで、北東北では開始時から対応していました。】

Suica導入に関する続きはこちら

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