かつて近鉄の河内長野には幕の発車案内(字幕回転式発車標)があり、発着列車が準急ばかりであったため稼働率は低かったですがそれ故に良い状態を保てていたと見られ40年以上に渡り使用され続けていました。現在は液晶ディスプレイによる発車案内になっていますがそれだけを見ると昭和から一気に平成後期まで進んだように感じられ、他駅の発車案内更新時より大きく進化したとも感じられました。


(2019.8.16 喜志付近にて撮影)

 河内長野は古市から分岐する長野線の終着駅ですが同線は大半の列車が準急であるためそれ以外の種別を狙おうと思うと時刻表で事前に調べる必要があり、無理をせずに準急だけを狙う方が無難です。日中は4または5両編成で大阪阿部野橋~河内長野間を通し運行しますが4両の列車は2+2が充当されることもあり、趣味的には面白いもののオール先頭車の編成は混雑の原因にもなるので乗車は避けたいところです。


(2019.8.16 喜志付近にて撮影)

 撮影した列車は6020系C29の大阪阿部野橋行きですが中間に先頭車を挟まない編成は長野線では珍しく、5両編成ばかり続いた後に見ると尚更そう思えます。6020系自体は準急にもよく充当されるので長野線ではいつでも見ることが出来ますが最古参ながらラッピング車に選ばれることも度々あり、過去にはC49がKIPSカードの部分ラッピング車として活躍したほかC75が部分ラッピングと車内装飾を施して「こふん列車」として活躍しました。