115系と105系 / 東奔西走な春夏 | 安芸もみじ / Photos, Historys, Trains - Hiroshima JAPAN

115系と105系 / 東奔西走な春夏



昨年は鉄道開業150年ということで、広島から西へそして東へと東奔西走しました。

その出先でちょくちょくと撮った115系と105系からから、今回は更新が止まっていた柳井・岩国・福山をUPします。

冒頭の2枚は、柳井駅の115系です。



そしてこちらは岩国駅での115系。

岩国~下関間で運行されている115系3000番台・3500番台は、1982(昭和57)年に登場した115系最終グループです。

ゴーナナトウダイヤ改正で引退する153系急行形電車の代替として、関西地区の新快速で使用されていた117系に準じた車内設備を持った車両として登場しました。



153系電車は東海形と呼ばれた電車で、1958(昭和33)年に東京~大坂を結ぶ急行形電車として登場しました。

東海道新幹線の開業と山陽本線全線電化によって、西日本エリアへ大量に転属して来て急行運用に就いた後に、山陽新幹線全通後は岡山~下関間の快速運用に用いられていました。

しかし登場からまだ24年しか経っていなかったものの、急行形電車特有の車内構造から混雑に弱く、また抑速ブレーキ無しでのセノハチ峠越えなどのムリもたたり、早々の引退へと繋がりました。



そこで快速運用をこなすための車内設備と、在従形式との互換性を持った車両として誕生したのが、この115系3000番台です。

長らく広島エリアのエースとして活躍しましたが、長距離快速の削減と混雑に対応しきれない2扉である点が不利に働き、2015(平成27)年からRedWing-227系が投入されたことにより廃車が発生。

2016(平成28)年のダイヤ改正以降は、岩国~下関間のみでの普通列車運用になってしまい、かつての栄光は失せてしまったうように感じる愁傷列車です。



この2枚は南岩国駅での写真です。

ちなみに115系3500番台は中間車のみ存在する型番で、製造コスト削減を目的に生産されなかった3000番台向けに、221系登場によって余剰となった117系からの転用車です。

昨今では関西地区と岡山地区で、117系の廃車が進みつつありますが、オリジナルの117系と115系化された元117系、そのどちらが最後まで残るのか気になる時代にもなりました。




そしてここからは夜の福山駅で撮影した105系です。

105系は、地方の電化ローカル線に残存していた、戦前から1950(昭和25)年代に製造された吊り掛け駆動方式の、旧形国電を置き換えする目的で開発された形式です。

広島では可部線に73系そして福塩線に70系が運用に就いていましたが、この105系の登場によって淘汰されています。



デビューは115系3000番台と同じく1981(昭和56)年ですが、ダイヤ改正とは関係なく配置後に順次置き換えが実施されています。

福塩線では新製車が配置されましたが、可部線には103系からの改造車も含まれていて、バラエティー豊かな風情を魅せていました。

福塩線では今もこうして105系が運用に就いていますが、可部線では一足先に113系へ置き換えられており、2016(平成28)年のダイヤ改正からRedWing-227系によって共通運用が組まれています。


にほんブログ村 鉄道ブログへ
広島ブログ
Please follow the blogxTranslated profile page
安芸もみじツイッター安芸もみじインスタグラム安芸もみじユーチューブ安芸もみじフェイスブック