昭和54年5月3日に釧路車掌区乗務員が発行した急行券です。
札幌印刷調製の券となります。
乗車駅は左上の「根室」から右方向に根室本線、函館本線の駅が「札幌」まで並び、続いて釧網本線の駅が「標茶」から「網走」、最下段には石北本線の「美幌」と「北見」が記載されておりますが、拙ブログの2022年10月10日のエントリ「急行券 清里町→201km以上」で申しましたように、当時は釧路~札幌間を釧網本線、石北本線経由で運転される急行「大雪3号」、「大雪6号」のほか、釧路~北見間に急行「しれとこ3号」、「しれとこ6号」が運転されておりましたので、釧路車掌区乗務員が石北本線に乗り入れて「北見」まで乗務する普通急行列車が存在していたものと考えられます。
普通急行料金が「100kmまで500円」、「200kmまで600円」であったのは、昭和53年10月1日から昭和55年4月19日までで、この券は発行日記入欄に「5月3日」の記入がありますので、昭和54年5月3日に発行された券と言う事になり、昭和53年10月1日から設定された最上段の「50kmまで400円」の普通急行料金は自由席のみに適用されたため、この断片だけ(自由席)と印刷されています。