JR山口線を走る観光列車DLやまぐち号(新山口ー津和野)。2023年5月の大型連休はDE10形ディーゼル機関車の重連運転が行われ、沿線はにぎわいを見せました。新山口駅といえば「始発駅」として語られることがほとんどですが、今回は「終着駅」として到着後の入換シーンを見てみました。

 

 

大型連休終盤の6日、この日の山口県内は大雨で、新山口行きのDLやまぐち号は途中で徐行運転をするなどして、定時の17時38分から約50分遅れて到着しました。

 

 

新山口駅に18時半ごろ到着するDE10形重連のDLやまぐち号。周囲はすっかり暗くなっていました

 

 

 

新山口駅の2番乗り場に着いたDLやまぐち号。乗客らは旅の思い出にしようと記念撮影をします。ただ、この日は悪天候が予想されていたためか空席もあり、それほど混雑していないようでした。列車の遅れで家路に急ぐ人が多かったのかもしれません。

 

その後1514、1531号機は切り離され、いったん嘉川方に引き揚げていきました。

 

 

2番線に到着したDLやまぐち号。ちょうど新山口駅の南北自由通路の下に停車するため、昔の小郡駅に親しんでいた私には別の駅のような雰囲気を感じます

 


やまぐち号の35系客車と切り離されるDE10 1531(右)

 

 

 

一方、DE10形と反対側の周防下郷方では、DLやまぐち号の35系客車を下関総合車両所新山口支所に回送するDD51 形1043号機が連結されました。普段のDLやまぐち号では「主役」の同機ですが、この大型連休は入換機としての出番だったようです。

 

 

35系客車に連結されて回送を待つDD51 1043。やまぐち号の黄色いヘッドマークが見えないと、昔の山陰本線のような雰囲気です

 

 

 

その後、嘉川方に引き揚げていたDE10形の2両は3番線に戻ってきました。ホームでしばらく停車し、山陽本線の115系3000番台や回送されてきた美祢線のキハ120系と顔を合わせたあと、新山口支所に引き揚げていきました。

 

 

山陽本線の115系3000番台(中央)やキハ120系(左)と並ぶDE10形。キハ120系は美祢線100周年のラッピング車両でした

 

 

 

 

新山口支所に向かうDE10 1531と1514

 

 

 

やまぐち号が新聞やテレビなどで報道されるのは新山口駅出発時の様子が多く、ニュース価値がない到着時はほとんどありません。私も少年時代は何度も同駅を訪れていましたが、夕方に出迎えたことはほとんどありませんでした。

 

しかし出発前に比べるとなんだか「舞台裏」のような雰囲気で、今回はのんびり写真が撮れました。近くを通りかかった際や旅行帰りなどに立ち寄るのは、意外とオススメできるように思いました。