運動公園前停留場【愛知県】(豊橋鉄道東田本線支線。2008年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県豊橋市の市街地東側に広がる住宅街に位置する路面電車・豊橋鉄道東田本線(市内線)の井原停留場から南へ分岐する支線の終着駅で、駅東側には駅名の由来となった岩田運動公園がある、
運動公園前停留場 (うんどうこうえんまえていりゅうじょう。Undoukoen-mae Station) です。  
 
尚、写真は大半が2008年撮影、一部が2013年撮影で、古いです。現在は状況が変化していると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
運動公園前停留場 (駅番号:14)  
(※) 記事内では「運動公園前駅」「運動公園前電停」と表記する場合があります。  
 
所在地  
愛知県豊橋市  
 
乗車可能路線  
豊橋鉄道:東田本線【支線】    
 
隣の駅  
井原方・駅前方……井原停留場  
 
訪問・撮影時  
2008年11月(曇天時)、2013年6月(晴天時)  
 
 

運動公園前駅は南北に延びる豊橋市道・運動公園通りの中央部に電停が設けられています。
ホーム(安全地帯)への出入口はホーム南側(手前側)・運動公園前交差点の横断歩道に面しており、ホーム終端部にスロープが設置されています。しかし、2008年の時点でホームはバリアフリー対応だったものの、低床車両が本線から分岐する井原停留場のカーブが急すぎて入線できていませんでした。訪問の10年後の2018年、車両側に改良を加えることで、部分低床車のモ800形が運動公園前駅へ入線可能になり、モ800形が運用される一部の電車ではありますが、車両側もバリアフリー対応になりました。
スロープを登るとホームです。東田本線の電車は車内収受方式なので、駅構内に改札設備は存在しません。当然、無人駅です。
また、出入口は手前の南側のみで、反対側の北にはありません。但し、ホームが低いため、無理に道路を横断して北側からホームへ入る者がいるかもしれません。
尚。運動公園前駅に駅前広場はありません。最寄りのバス停留所は東側の岩田運動公園内にあるようですが、公園内に乗り入れるバス路線があるかどうか…。
写真は運動公園前交差点より北を望む。
 
 

駅前です。東を望む。後方に運動公園前交差点があります。
駅東側一帯は岩田運動公園の敷地です。右側に豊橋市民球技場が、左側に豊橋市民庭球場(テニスコート)があり、球技場の奥には豊橋市民球場が、庭球場の奥には水神池や緑に囲まれた散策路、そして平川神明宮があります。
岩田運動公園を除けば駅周辺は住宅街が広がっています。運動公園通り沿いには商店が点在していて、駐車場を有する郊外型店舗が多いです。
約250m北には少々多目の予算が必要なイタリアンレストランなどを全国展開する「キャナリィ・ロウ」本店があります。
また、約300m南西には愛知県立豊丘高等学校があります。
 
 

こちらは豊橋市民球場です。南東を望む。
例年、中日ドラゴンズの主催試合が1試合行われますが、ナゴヤドームとは違い雨天中止のリスクがあります。
 
 

上屋支柱に掛けられている駅名標です。非電照式です。
名鉄タイプをアレンジした豊鉄デザインで、右上には豊鉄のオリジナルキャラクター「とよてっちゃん」が描かれています。
また、駅ナンバリング「14」も併記されています。
 
 

 

運動公園前駅は単式ホーム(安全地帯)1面1線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
乗降とも同じホームで行います。
ホーム有効長は45mほどと軌道線の駅では長いです。少しホームからはみ出しますが、単車が3両縦列停車できます。これは、岩田運動公園で試合やイベントがあった際の多客対応のためにホーム有効長・線路有効長を長くしています。ホーム幅はさほど広くありませんが、点字ブロックが設置されていて車いす対応幅です。バリアフリーに対応しています。
上屋はホーム中ほどの25mほどに設置されています。普段の運行電車は上屋内に停車してから折り返していきます。
出入口は前述の通り終端方(南側)しかありません。
ホームにはベンチが設置されています。
写真は井原方・駅前方を望む。
 
 

こちらは走行中の車内より終端方を望む(後方展望)。
ホームの手前で走行位置(線路)が左へスライドしています。そのため、ホームの井原方(手前側)はカーブを描いています。
 
 

 

井原方・駅前方を望む。
ホーム端に信号機があります。支線は全線単線です。
この先、沿道に住宅街が広がる運動公園通りの中央をひたすら北上すると、井原電停の運動公園前行きホームを右手に見て通過します。その後は井原電停交差点で半径11mと、日本の鉄道線路の中で最も急なカーブを左へ曲がり、本線と合流して井原駅へと至ります。赤岩口方面はここで乗換ですが、電車で運動公園前~赤岩口を行き来する人はほとんどいないと思われます。乗継割引も設定されていません。
 
 

 

終端方を望む。
ホーム端にスロープがあり、その先に運動公園前交差点の横断歩道があります。左へ曲がると岩田運動公園、右へ曲がると県立豊丘高校方面です。
また、線路は横断歩道手前で途切れますが、車止めはありません。
尚、これより先、飯村方面への延伸計画は存在しないと思われます。
 
 
あとがき  
私が運動公園前電停で下車(乗車)したのは1999年、2008年、2013年の計3度です。1999年は豊橋鉄道東田本線の乗りつぶしのため、2008年は東田本線の単純乗り鉄のため、そして2013年は東田本線の車窓風景撮影のため、いずれも終着駅ゆえに必然的に下車(乗車)しました。路面電車の終着駅にありがちな1面1線の小さな駅で、ホームへのアプローチは南側横断歩道からになります。駅前は住宅街が広がっていますが、東側一帯には岩田運動公園があり、その中には中日ドラゴンズの主催試合が年1回は行われる豊橋市民球場があります。
 
東京からですと東海道新幹線『ひかり(一部)』or『こだま(名古屋行き・新大阪行き)』に乗り豊橋駅で下車。東口ペデストリアンデッキ下にある駅前電停から豊橋鉄道東田本線の運動公園前行きに乗車して終点下車です(赤岩口行きなど他の行先には乗らないで下さい)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線『ひかり(一部)』or『こだま(静岡以遠行き)』で豊橋駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。但し、豊橋駅に停車する新幹線列車が少ないため、名古屋からJR在来線or名鉄特急で豊橋入りしてもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
(飛行機の利用は考慮していません)  
 
食料・飲料について、駅前にコンビニはありません。最寄りのコンビニは約630m北西の「ファミリーマート」になります。一方、飲食店は駅周辺に点在していて、500m以内にチェーン店は「すき家」「丸亀製麺」「ココイチ」「餃子の王将」「コメダ珈琲店」「吉野家」があります。また、イタリアンレストランチェーンの「キャナリィ・ロウ」の本店も駅近くにあります。コンビニは遠いですが、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度がさほど高くありません。豊橋鉄道東田本線支線を乗り鉄の際は、運動公園前駅ですぐに引き返したりせず、一度は駅も観察してみて下さい!
  
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)