近鉄線と京都市営地下鉄烏丸線を直通する列車は各駅に停車する普通電車と近鉄線内のみ通過運転を行う急行の2種類があり、急行は国際会館と近鉄奈良を結ぶ列車になっているため地下鉄線直通の京奈間急行にもなりますが車両は近鉄車(3200系・3220系)限定ではなく京都市交車も使用され、最新の20系も充当されます。市交の車両は10系では近畿車輌と日立製作所でそれぞれ製造されましたが20系は近畿車輌のみで製造されており、「やはり近鉄の線路を走る車両は近車製が一番だな」って思ってしまいました。


(2018.8.12 竹田にて撮影)

 地下トンネルを出たばかりの3200系KL02の近鉄奈良行き急行です。まだ烏丸線内ですが乗務員室直後の遮光カーテンは既に開放されており、竹田で引き継ぐ近鉄の運転士の負担を少しでも減らそうと市交側が配慮してくれているのかって感じました。


(2018.8.12 竹田にて撮影)

 国際会館発の近鉄奈良行き急行は烏丸線内の時点で既に近鉄線内と同じ表示で運行しており、先頭車の種別灯も右側のみの点灯になっていますが3200系や3220系だと見慣れた塗装のためか新鮮さが少なく、ここは市交車が来てくれた方が嬉しく感じます。近鉄において他社線に直通する優等列車はこの急行のほか阪神直通の快速急行・準急・区間準急があり、どちらも相手方の車両が近鉄線内で急行運転するため見所がありますが烏丸線直通の急行は本数があまり多くなく、市交車を狙うのは楽ではありません。